大武政夫のレビュー一覧
-
購入済み
ギャップと笑い
殺し屋と女子小学生の中身だけ入れ替わってしまう。
ありがちな設定だが、その後の展開のシュールさと、ギャップからくる面白さは唯一無二。
主人公の殺し屋はハードボイルドな世界観に強い憧れがあって、
レイモンド・チャンドラーや、ロバート・B・パーカー等が描いた小説作品の主人公を気取っている。
しかし見た目が女子小学生なので、カッコつけても全然様にならない。
ストーリーは、元の体に戻りたい主人公と、戻りたくない女子小学生が、それぞれの立場で悩んだり楽しんだりする様子が描かれる。
殺しの依頼も来るので、それを二人でこなしたりして、このあたりのギャップとの連動がシュールな笑いを生んでいる。