ポンプラボのレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
シマエナガやスズメに魅了され、カワセミも間近で観たくなった。野鳥の時折見せてくれる表情等が、実に愛くるしい。
本書は、カワセミの生態等を余すことなく読者に
伝えている。カワセミは、一般的に、非常に美しい容姿を持つ野鳥として知られている。しかし、カワセミは、その美貌とは裏腹に、ワイルドな側面も持ち合わせていることが確認されている。
筆者は、カワセミの求愛行動等に着目する。
通常求愛時においては、オスはメスに獲物を口移しで与えようとするようだ。果たしてその行為がそのメスに受け入れられると、当事者としてのオスは、得意満面で会心のポーズを取るらしいではないか。
この行動はヒトの男女間でも絶え間なく繰り広げられていることで、生きとし生けるものの同じオスとして、微笑ましくも感じる(余談だが、求愛行動に
失敗したオスのショウジョウバエは、不貞腐れた
ような非建設的な行動を一時的に取ること等を記事にて閲覧したことがある。)。
さて、カワセミは、排泄行動も独特だ。すなわち、カワセミは、白い水様性の糞を放出するようだ。
さらに、口からの排泄物もあるというから、衝撃的だ。つまり、丸呑みして消化できなかった魚の骨や鱗、えび等の殻等をペリットと呼ばれる楕円形の塊として吐き出すようだ。
本書を通じて、カワセミの生態のほんの一部を垣間見ることができた。物事を知ると深み等に嵌る危険性も孕んでいるが、今は、純粋に知る喜びを噛み締めたい。
ちなみに、メスのカワセミは、漢字一文字では、『翠』と表記することを娘の誕生をきっかけに
知った。
興味の対象が広くなると、知り得ることも増えて、
そこには、よき循環が始まるだろう。 -
Posted by ブクログ
カラス研究者と野鳥写真家がタッグを組んだ、
カラスガイドブック第二弾。
カラー写真たっぷりで、カラスの世界へと誘ってくれる。
Part.1 にっぽんのカラス(予習・復習の章)
Part.2 にっぽんカラス双六(実践・実戯の章)
Part.3 にっぽんカラス百態(鑑賞・発見の章)
カラー写真多数。カラス研究者や写真担当の話、有り。
主要参考文献有り。
巧妙な文章と素晴らしい写真で知る、カラスの日常の本。
双六形式のカラスの一生が、分かり易くて良いアイデアです。
加えて、掲載の写真に関する宮本氏の話と、
松原氏のこの写真のココがツボ!が、大いに参考になりました。
どちらもカラス観察の蘊蓄が詰まっていて、楽しかったです。
必死に生き、群れで成長し、子育てする姿もある。
貴重な足の裏やビビる姿、親の威嚇の典型も見られて良かった。
また、動物心理学の説明と紹介は、興味深いものでした。
動物心理学は心理学→なので文学部なこともある、とは驚き。 -
Posted by ブクログ
ネタバレヤクルトスワローズ、強いです。そして、村上選手、すごいです。「にっぽんツバメ紀行」、2022.3発行。春に来て秋に帰る、渡り鳥、ツバメ。飛行、採餌、水浴び、子育て中の密な親子関係、幼鳥ならではのしぐさ・・・。心つかまれる「一瞬」の数々を凝縮した一冊。
穀物は食べず害虫をとる益鳥、福をもたらす縁起のいい鳥、ツバメ。秋から冬は東南アジアなどで過ごし、日本には3月頃渡ってきて春から夏を過ごし9月頃渡去。その間繁殖・子育てを。一部で、日本で越冬する「越冬ツバメ」もいる。かいがいしく、頻繁に、子ツバメに餌を運んで与える親ツバメの姿、神々しいです! 「にっぽんツバメ紀行」、2022.3発行。 -
Posted by ブクログ
感想ではなくネイチャーガイドに活用するためのまとめです
●繁殖行動
繁殖
年2回が主流
巣穴
・一度使った巣穴は二度と使わない
・巣穴の直径:7cm、 深さ:50~80cm
・入り口から奥に向かって15~20度の上り勾配
産卵
1回の産卵素は5~7個
抱卵
雛を育てるまで オスとメス共同で行う(産卵から巣立ちまで約41日)
巣立ち
孵化して約24日目に巣立ちする
巣立ち後約3週間ほどエサ採りの練習。その後親離れ
(親鳥の足はオレンジ色。幼鳥は黒っぽい)
※1番目の子が育つと親は2番目の繁殖準備に入る
〇巣穴に入った親鳥はヒナが大きく成長するに従い後ずさりして巣を出るようになるのでヒナの成長がわかる
〇ヒナの体重はふ化後2週間頃には親より重い体重(親35gヒナ50gほど)になる
巣立ち3日前から親はエサの量を急激に減らし、その翌日の4日目に巣立つことが多い
〇エサをもらうローテーション
最初に餌をもらった雛は身体を反転して糞を出す。それを親が持ち去る
その後ヒナはぐるっと一番奥の最後尾ポジションに着く。それの繰り返し
〇獲物のくわえ方
魚は必ず頭を先に、ザリガニは必ず尻尾を先にくわえる
〇カワセミのくちばしのフォルムをマネたのは500系新幹線
〇羽の色のコバルトブルーは構造色によるもの
〇野鳥撮影の基本はまず観察から
飛び出す瞬間の撮影は飛び出してからシャッターを切っても遅いので、飛び出す前のシグナルを察知してシャッターを押せば良い瞬間の写真が撮れる
以上
感想
以前白金の自然教育園に歩いて行ける距離に住んでいましたが、1度も行きませんでした。もったいない。
今度上京したら必ず行きます。 -
Posted by ブクログ
ネイチャーガイド的まとめ
カモ
〇潜水ガモと水面彩食ガモの違い
潜水ガモ(モホシハジロ、スズガモ、カワアイサ、キンクロハジロなど)
・足が体の中央よりも後ろに付いていてペンギンのようによちよち歩く
・水面を 左右の足で交互に蹴りながら 助走して飛び立つ
水面採食ガモ(マガモ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモなど)
・足が体のほぼ中央に付いていてスムーズに歩ける
・水かきで水を蹴りその場からほぼ垂直に飛びたてる
〇多くのカモはまぶたを閉じると白っぽく見え白目をむいているようにも見える
〇コガモはハトよりやや大きいくらいだが、翼が長いので飛翔時はハトより大きく見える
〇オシドリは東北・北海道ではほぼ夏にも見られる
〇シマアジは春と秋の渡りの途中に立ち寄る「旅鳥」
〇ツクシガモは大阪湾の万博会場の夢洲が日本最大の飛来地であったが建設で激減
〇アイガモ
アヒルとマガモの交配で生まれた
鴨肉として売られているものは大半このアイガモか一部アヒル
〇交雑種マルガモ
一般に種が異なると交雑はできてもその子供には繁殖能力がないとされているが、マルガモには繁殖能力がある。DNAレベルではほぼ同種と見ても良いくらい近縁種であることが分かっている
一見似ていないマガモとカルガモの共通点は次列風切羽の青い翼鏡(よくきょう)
〇翼鏡とメス
一般的には地味なメスだが翼鏡は別。マガモ、カルガモ、コガモ、ハシビロガモなどの
水面採食ガモはオスと同じ翼鏡
〇ホシハジロの語源
星は星屑が散ったような羽の模様、またオスの一等星を思わせる赤い目から
〇スズガモの語源
飛翔時に鈴の音を思わせる金属的な羽の音から
カモ以外
〇カモは毎年ペアが変わるが、ガンやハクチョウは死別など以外は変わらない
〇ガンはオスメスともに羽の色は通年ほぼ同じ
〇食べ物が運ばれる食道の直径は哺乳類と比べて鳥類は太い
〇鳥のまぶた
・人間と逆で下から上に閉じる
・瞬膜を持つ。半透明の膜でで横にスライドして角膜を掃除する
〇人間に飼われている多くの鳥は原種より大型化して、体の大きさに対して翼が小さいため飛翔能力を失っている。よってアイガモ農法が成り立つ
〇アヒルは13世紀に中国から日本にもたらされた
〇ハクチョウは意外にカモと同じ「カモ目カモ科」に分類される
以上 -
Posted by ブクログ
ハシブトとハシボソがいるのは知っていたけど、そこそこの都会のそこらへんで見かけるのはハシボソだと思い込んでました。
この本を読んでから駅前で観察してみたら、ハシブトの特徴ありまくり。なんでハシボソだと思い込んでたんだろう…。
すごろくでカラスライフ追体験(?)ができますが、結構ふりだしに戻らされるようになってて、でも実際のサバイバル具合を知ったらそれも納得。
ドバトよりも絶対可愛いと思っていたカラスがより愛おしくなりました。
「異世界転生したらなぜかカラスだったんだけど『にっぽんカラス遊戯』を読んでたから余裕で無双できる自分に死角はない」には爆笑したけど、余裕で無双っていうのはやっぱり無理でしょうね…カラス、生きろ!