アンドラーシュ・ティルシックのレビュー一覧
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巨大というより,複雑かつ密なシステムであるほど問題発生時の解決が困難になるという話.すごくためになるから全人類が読むべき一冊.
失敗の科学とかと同じタイプの内容.壊滅的な失敗が発生する原因と対処方法,根本的な解決策などを実例を交えながら解説.Posted by ブクログ -
学生の頃から漠然と思っていたことを具体的に言語化してくれた本だ。
世の中にあるたくさんの複雑なシステム(ITに限らず、金融だったり、公共事業だったり)は、誰もその全体像を見渡せていないのでは? ある時、ちょっとした刺激で、一気に崩壊することがあるのではないか? と。
実際にそのとおりで、例えば原発は...続きを読むPosted by ブクログ -
様々な事例から失敗の内容・原因・解決策をいろいろな観点から紹介されていて、かなり具体的に説明されているので自分が実際何かを実行するイメージがかなりつきやすかった。
参考にできそうなことが多かったので、もっと精読して1つずつ仕事や生活に取り入れたい。
ただ「たった一つの方法」ではなかったかな。Posted by ブクログ -
巨大システムの失敗の原因を密結合した多要素からなる複雑系にあるとして、様々な事例と対策を紹介している。
対策としてあげられている手法:
・構造化されたツールによる意思決定:主観的確率区間推定法(SPIES)による見積もり、ペアワイズ・ウィキ調査での項目の優先順位付け、死亡前死因分析によるリスクの洗い...続きを読むPosted by ブクログ -
本書では交通(鉄道の運行管理、航空機の管制など)や金融、原発、巨大プラントなどの巨大システムの組織的崩壊に至るトラブル全般を「メルトダウン」と呼び、それが起きやすい状況を整理して、どう防ぐのかを様々な事例を紹介しつつ説明しています。
例に挙げた巨大システムは、効率化を追求すればするほどより巨大に、複...続きを読むPosted by ブクログ -
とてもわかりやすく書かれていて良かった。いろいろな企業などの壊滅的失敗例がたくさん出てきて、それだけでも興味深かった。
システムが複雑になっているのに、それに対処する能力が追いついていない。
より安全なシステムを設計し、よりよい意思決定を下し、警告サインに目を配り、多様な少数意見から学ぶ。それらの...続きを読むPosted by ブクログ -
日常的にメルトダウンする社会にどう立ち向かうか。多様性を維持、少数意見を拾い上げる、死亡前死因分析。Posted by ブクログ
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失敗の科学の廉価版って感じw
どこの組織も認知的不協和が根幹にあって失敗していく。
そして本書のサブタイトルでもある『「組織の壊滅的失敗」を防ぐたった一つの方法』とあるが、防ぐための方法は何個もあった・・・
本書単独としても楽しめるが、失敗の科学を読んでなら、わざわざ読む必要もないかなPosted by ブクログ -
組織の壊滅的失敗を防ぐたった一つの方法は
・壊滅的失敗の前に必ず現れる何かしらのサインに気が付き、アクションをとる(とれる)こと
である。
そりゃそうだ。と思うかもしれないが、現実は難しい。
何かしたら前兆を発見して、
・この報告したらプロジェクトが遅延してしまうかもしれない。
・いつもとちょっと...続きを読むPosted by ブクログ