臼杵陽のレビュー一覧

  • イスラエル

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    ネタバレ

    もし大学時代にこの本を読んでいて、「イスラエルとパレスチナの対立の経緯と現状について書きなさい」なんて課題が出されたら、多分この本をまる写ししてたと思う(笑)それぐらい、イスラエル誕生からこの本が上梓された2009年までのイスラエル情勢を、きれいに纏めていると思います。

    もう少し、ユダヤ教がイスラエルに与えている影響について深く触れられていても好いかなとも思ったけど、200ページちょいの新書でそこまで取り上げろというのは酷でしょう。

    むしろ、テーマを物凄く狭く絞り、その中でしっかり掘り下げて一つの書籍を組み立てられる、岩波新書に感謝すべきかも。やはり、この手の本になると岩波は強いと感じます

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    2012年05月14日
  • イスラエル

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    ネタバレ

    [ 内容 ]
    イスラエルはいま、「ユダヤ国家」という理念と多文化化・多民族化する現実とのはざまで切り裂かれ、国家像をめぐって分裂状態にある。
    なぜそうした苦悩を抱え込んだのか。
    シオニズムの論理、建国に至る力学、アラブ諸国との戦争、新しい移民の波、宗教勢力の伸張、和平の試みと破綻など、現代史の諸局面をたどり、イスラエルの光と影を描く。

    [ 目次 ]
    第1章 統合と分裂のイスラエル社会
    第2章 シオニズムの遺産
    第3章 ユダヤ国家の誕生
    第4章 建国の光と影
    第5章 占領と変容
    第6章 和平への道
    第7章 テロと和平のはざまで
    終章 イスラエルはどこに向かうのか

    [ POP ]


    [ おす

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    2011年04月26日
  • イスラエル

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    イスラエルという国は我々にあまり馴染みがないが、IT系のスタートアップ企業が多く輩出されている。私も仕事で使うサーバ機器などのディスク装置の設計者がイスラエル人の方であったり、家にはソーダストリームがあったりする。そう、ソーダストリームはイスラエル企業だ。中東情勢ではイスラエルは常に周辺のアラブ諸国と争いが絶えず、今もガザ地区へ侵攻中にある。これらニュースを見ていると、単に強国イスラエルが弱者であるガザ地区を一方的に攻撃する悪者のようにも見えてくる。歴史上、ナチスによるユダヤ人の虐殺の記憶が新しいが、それ以前にも定まった土地を持たず世界に離散するイメージのユダヤ人。そしてイギリスの二枚舌外交な

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    2025年04月04日
  • 世界史の中のパレスチナ問題

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    ユダヤ人の2000年来の思いがあり、大国の思惑が行きかい、今となっては解けないほどに複雑な問題となってしまった。とされているが。
    しかし、己の中に理由があればどんな行為も正当化出来る、の超大きなお話しにしか読めませんでした。
    単純に行った事のみを考えれば、許されるわけがないでしょう。え、コレ、許されているの?オカシイデショ。
    しでかした事に対する言い訳がクソ長い。私の感想は、それだけです。

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    2022年09月23日
  • 原理主義

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    イスラム教、ユダヤ教、キリスト教における「原理主義」にまつわる問題を論じている本です。

    本書が「原理主義」を考察する視角は、かなり独特のものです。前半では、「原理主義」ということばについての研究史を概観しながら、その問題点を明らかにしています。「イスラム原理主義」というレッテルが孕んでいる問題を指摘しながら、単にこれをしりぞけるのではなく、「原理主義」ということばを手繰っていくことで現代の国際社会における宗教にまつわる問題を引っ張り出してくるという戦略的な意図のもとで議論が展開されています。

    後半では、ユダヤ教原理主義やシオニズムを支援するキリスト教原理主義などがとりあげられ、より政治的な

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    2019年03月04日
  • パレスチナを知るための60章

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    パレスチナのことが広範囲カバーされた本。
    著者それぞれの意見は置いておき、客観的な情報も得られパレスチナについての知識が深められた。

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    2018年11月24日
  • 世界史の中のパレスチナ問題

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    パレスチナ問題は解決するのが難しいんだろうけど、問題自体を深く理解するのが難しかった。というかこの本が細かすぎた。

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    2018年07月12日
  • イスラエル

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    イスラエルの政治的歴史、現在の事情などを簡潔に理解できる。ホロコーストの否定がディアスポラの否定、つまり自由主義の否定につながっていて、それが社会主義的勢力であるシオニズムによって利用されているという指摘が興味深かった。ユダヤ人はホロコーストを受けたかわいそうな民族であるという思いは民族主義を強めることができる。しかしその一方的な感じがまたテルアビブ大学内で見たディアスポラミュージアムで感じた君の悪さみたいなものの理由なのだろう。恨みは克服できるならした方がいい、暴力的勝利ではなく平和と共存を求めているならば。

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    2015年06月30日
  • 世界史の中のパレスチナ問題

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    文体はですます調で、なるべく分かりやすく伝えて下さろうとしているのでしょうが、主語の煩雑さが、私には一読では理解しにくいと感じました。それでも新たな視点を与えてくれる内容が多く、後日改めて読んでみようと思います。

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    2014年10月06日
  • イスラエル

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    広河さんの「パレスチナ」に対応する形で読む。

    イスラエルがエスニック国家なんて
    知ってましたか。
    なかなか日本人には、中東の状況や歴史は理解しがたいが、自分が、日本人で、日本に住んでいることを感謝する。最近だいぶ危ういが・・・

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    2014年01月19日
  • 世界史の中のパレスチナ問題

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    中東問題、とりわけパレスチナについての歴史をまとめた本。扱う地域はごく限定されているが、扱う時期が長いのに加え、複雑な事情が絡み合っているために読み応えがある。パレスチナ問題を知りたい人にとってはいいかも。

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    2013年04月18日
  • 原理主義

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    原理主義とは、テロリストの事かと思っていた。しかし、基本的には思想の原理を信じる事の意味であり、様々な思想がどの様な内容を根底として抱えているかを知れば、テロリストたちも基本的には思想家であって、思想を掲げた活動家である事が解るだろう。キリスト教の原理主義者たちは暴力とは無縁であるし、暴力に訴えて社会に主張する者たちは、原理の意味を曲解して、不服を溜め込んでいるだけだとしか、思われない。原理とは、思想の一番根底にあるもの、と捉えているが、それは、解釈の問題でもあって、如何様にも捉える事が出来るもの、と思った方が良い。宗教は人間の悩みを救う事を目指すのであって、武力で征服して全てを奪いとる事など

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    2012年09月21日
  • イスラエル

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    やはり、テレビだけじゃ知らないことが多いと実感した。
    イスラエルのユダヤ教徒が一枚岩ではないこと、そして建国当初、ホロコーストは教育現場では伝えられてすらいなかった事実。
    私たち日本人からすると、ホロコーストの犠牲を前にユダヤ人は団結しているのだとばかり思っていました。
    そして、アイヒマン裁判。

    耳慣れない言葉が多く、読みやすくはなかったけれど、イスラエルという国家の歴史をユダヤ人側から見た本としては、的を得ていたのでは?

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    2010年06月14日
  • イスラエル

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    『イスラエル』(臼杵陽、2009年、岩波新書)
    1948年のイスラエル建国後の政治の動きがかなり詳細に記述されています。イスラエル史の勉強になりますが、少し難しいかもしれません。

    (2009年6月3日)

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    2009年10月07日