あらすじ
1948年のイスラエル建国以降、中東の火種となってきたパレスチナ。70年近くに及ぶ難民キャンプの暮らし、あるいは「分離壁」に代表されるイスラエルの抑圧的な政策の下にあって、なおアイデンティティを求め続けるパレスチナの人々を描く。
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Posted by ブクログ
2016年に発行されたこの本の時代から、イスラエルとの関係はさらに悪化して、イスラエル軍による攻撃が続いている。この本を読んで、パレスチナ問題が、根が深いもので70年以上も解決できず、その結果として複雑化していることを再認識した。パレスチナ側に立った本なので、イスラエルがいかにパレスチナ人に不利な政策を行い、迫害してきたかという歴史が綴られている。第二次世界大戦前に迫害にあっていたユダヤ人が、迫害する側に回ってしまう理不尽さ。パレスチナ問題が、国際的な利害関係に結び付けられてしまったことで、イスラエルもまた苦境に立たされているだろうこと。短い章にわけて記載されているので、読みやすくわかりやすかった。
Posted by ブクログ
当然のことながらカタカナが多く、「人間はうっすら忘れているときに復習すると最もよく記憶できるはず」と必死に最近学んだ用語知識を思い出しながら読みました。しかもパレスチナの豊かな文化や生活の紹介も多かったため、それを今現在読む何重にも苦しい読書だった。