山崎詩郎のレビュー一覧

  • 独楽の科学 回転する物体はなぜ倒れないのか?

    Posted by ブクログ

    コマについての物理的な解説や、大会におけるコマの形の変遷が詳細で面白いのだけれど、なによりも大会における駆け引き、「結局は人か」と思わせる人間臭さが面白い。

    一点静止ゴマを投げるときに失敗する描写や、それに対応するために相手が取った方法、それから軽量コマと王道コマの駆け引きなど、面白さ満載。

    大会の章は、人がいるところで読まないほうがよい。

    0
    2019年01月06日
  • オッペンハイマー 中 原爆

    Posted by ブクログ

    ロスアラモスで原爆を開発し日本に投下されるまで。オッピーのリーダーとしての才能が遺憾なく発揮される中巻。ナチスより先に開発せねばという信念は分かるけど、それがどうして日本に落とされたのかはやはり釈然としない。ただオッピー1人のせいで原爆が開発されたわけでも投下されたわけでも無いことは痛いほどわかる。

    0
    2025年11月10日
  • オッペンハイマー 上 異才

    Posted by ブクログ

    映画公開時に購入して、長い時間をかけてやっと上を読み終えた。科学者としての一面よりも、この時代に生きている若者としての側面、これだけアカが周りにいたらそら疑われるよな。異才って言葉がぴったりの10・20代。

    中も楽しみ。

    0
    2025年09月08日
  • オッペンハイマー 上 異才

    Posted by ブクログ

    難しい伝記。それでも今の時代と異なる状況でありながらも悩み苦しんだ科学者の姿が人間としてリアルに書かれていた
    現代の人類が核に対してどう向き合うかという問題がより複雑なものなのだと感じた
    決して原爆投下を擁護する訳では無いが、枢軸国側の戦中戦後も絡め、より重みのある事例の印象が強まった

    0
    2024年07月19日
  • オッペンハイマー 下 贖罪

    Posted by ブクログ

    下巻はマッカーシズムの恐怖に陥るアメリカで、ついにオッペンハイマーが告発され聴聞委員会に呼ばれる。

    オッペンハイマーの水爆開発の拒否や、共産主義に傾倒した女性との恋愛など、それ自体は今でこそ決して批判されるようなものではない。だが、当事のアメリカの共産主義への集団パラノイアの前では、全てが罪である。水爆開発の拒否はアメリカとソ連の核開発競争を遅らせる目的であり、たまたま共産主義に傾倒する女性と付き合ったなんてことはありえない。それは、ソ連との繋がりがあったのでは、と見られるのだ。
    何年もFBIの違法盗聴にさらされていながら、共産主義との繋がりなどほとんど掴むことが出来なかったのにもかかわらず、半ば罪をでっち上げるような形で共産主義への繋がりを作られる。
    そのようなオッペンハイマーへの追及は、AEC(原子力委員会)委員長のルイス・ストローズの私怨が大分混じってるように見えた。

    このノンフィクションは中巻がピークなのかと思っていたのだが、下巻が一番面白かった。
    オッペンハイマーを擁護する友人たちとのやり取りも美しく、こんな友人たちがいたというだけでも随分助けになっただろうな、と。
    またアルコール中毒で、気分の浮き沈みが激しいが支え続けてくれた妻キティの関係も感慨深かった。読んでいると2人は傷付けあってるだけにも見えるのだが、ちゃんと愛で繋がっていたのだな、と。
    ただこんな両親を持った子どもたちには同情するが……笑


    第96回アカデミー賞でオッペンハイマーを演じ主演男優賞を獲得したキリアン・マーフィーが「私たちは、原爆を作った男についての映画を作りました。そして、良くも悪くも、私たちは皆、オッペンハイマーの世界に生きています。だからこの賞を、平和を築く世界中の人々にささげます」とスピーチした。
    冷戦は終わり、米ソの全面核戦争の可能性は低くなった。冷戦時代には米ソだけで7万発もあった核弾頭も2023年には12520発まで減少し、今も減り続けている。
    だがアメリカとロシア以外で核配備する国は増えており、核が使われるリスクは上がってるらしい。
    核兵器を使わないという選択が、より危ういバランスで成り立つ世界。そんな世界に生きる我々は今一度、よく考えないといけないと、このスピーチを聞いて思った。
    映画自体への楽しみももちろんあるのだが、この原作を読んで唯一の被爆国に住む日本人として、核兵器について、原子力について、もう一度よく考える必要があるよなと思った。

    0
    2024年03月18日
  • オッペンハイマー 中 原爆

    Posted by ブクログ

    中巻はいよいよ本格的にマンハッタン計画が始動する。
    だが、この『オッペンハイマー』というノンフィクション本は基本的にロバート・オッペンハイマーその人に注視したノンフィクションであるので、期待していたような原爆開発のプロセスが多く語られることはなかった。
    ほぼ半分はロスアラモス国立研究所の成り立ちから、オッペンハイマー周りの人々との関係がメインで描かれていく。

    そして、もう半分にトリニティ実験や、日本に原爆を落とすまでが描かれているのだが、このあたりはとても興味深かった。
    未だにアメリカ人の多くが原爆が日本との戦争の命運を分けたと考えていると聞いたことがあるが、原爆投下の前、7月の段階で日本の敗戦は既に決まっていた。ポツダム宣言の受諾もわかっていたようだ。ではなぜ原爆を投下したのか。それはソ連への牽制だった、と。
    アメリカは既に次の戦争の可能性に対ソ連を想定しており、そこを牽制するために核兵器の威力を見せつける必要があったのだと。

    また、原爆投下後のアメリカの反応も面白い。
    核爆弾を手に入れたアメリカは世界で最も進んだ国であり、こんな素晴らしい兵器を他国が、ましてソ連が作れるはずはない、と。
    だが1949年にはソ連もプロトニウム型の爆弾の実験に成功する。そこからソ連とアメリカの核開発競争に発展していく。

    2024年に生きる自分から見ると、大分イカれたと言うか綱渡りのような政治状況で驚く。案の一つとしてソ連への先制攻撃とか上がるのはわかるが、ここまで政府関係者にイカれたやつがいると、よく戦争が起きなかったなと思う。
    冷戦の緊張状態が伝わるようで怖くも感じた。

    0
    2024年03月13日
  • 独楽の科学 回転する物体はなぜ倒れないのか?

    Posted by ブクログ

    前半のコマの力学は、シンプルにわかりやすい説明に終始しているが、古典の岩波新書のコマの科学の方がよりわかりやすいかなと思った。しかし中盤からのコマ大戦の話が抜群に面白く引き込まれてしまった。コマにかける情熱と子供達への科学教育にかける想いに感服。

    0
    2022年11月15日
  • オッペンハイマー 中 原爆

    Posted by ブクログ

    原子爆弾が完成した後、日本に投下する前に、日本の役人を招いて、爆弾の威力を見せるという意見が出ていた事に驚いた。
    もししかしたら、爆弾の威力をを目の当たりにした役人は、爆弾が落とされる前に戦争を終結させる決断をしたかもしれない。

    0
    2025年02月16日
  • オッペンハイマー 下 贖罪

    Posted by ブクログ

    被爆国の者として、興味深く読んだ。
    原爆について、オッペンハイマーが中心ではあったものの、時代の大きな流れがあったことがよくわかる。
    原作通りなのか、翻訳がやや不親切なのかわからないが、引用された言葉がどういう意味を持つのか分かりづらいところが多々あったのは残念。
    引用された言葉

    0
    2024年09月22日
  • 独楽の科学 回転する物体はなぜ倒れないのか?

    Posted by ブクログ

    一番の衝撃は「全日本製造業世界コマ大戦」などというものが存在していること。
    大の大人が、会社の技術、アイデアの全てをかけて闘うコマ大会なのだ。

    ブルーバックスなんで、当然コマの物理学とかなんとか出てくるんだけど、一番面白かったのはこの大戦をめぐるコマの考察。

    いやー、しかし、こういう技術とかアイデアって、軍事に応用されるとか言われて、またどこから横やり入んないかね。

    ついでだが、歳差運動の説明は、さっぱりわからなかった。

    0
    2020年11月03日
  • 独楽の科学 回転する物体はなぜ倒れないのか?

    Posted by ブクログ

    独楽の動き、形状を物理的に解説。長い時間回るための条件、勝つための条件を解き明かしていく。
    ふむふむと思わせる指摘満載でオモシロいのだけど、残念ながら物理的な解説になると、とたんについていけない。情けないことにこの本を読むための最低条件を満たしていないんだろうな。
    独楽の振る舞いが、量子の世界や宇宙の動きにも通じているってのは、言われてみればなるほどですよね。

    0
    2018年12月29日