クリスチャン・マスビアウのレビュー一覧

  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    きっかけは多くのところで、特に佐生邦武氏に紹介されていたから。

    非常に良書。

    (難しくてついていけない部分があったのは眼をつぶるとして)

    センスメイキングは、これからの時代重要になってくると思う。
    考えずに、直感で、でも間違えずにするということ。
    つまりは職人技のようなこと。

    そこには定量的客観的データの取り扱いと、定性的人道的データの取り扱いとが重要ということ。

    分かる。
    だってそれ、仕事でやっていることだから。

    ヒトは感情の生き物だ。
    そして、ヒトの未来をつくるのはヒトである。
    となれば、未来は「最適解」ではなくて感情の着地点へと運ばれる。

    この本からも非常に強く感じるが

    0
    2019年08月05日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    著者が北欧の戦略ファームで働いていると知り、興味を持って読んでみた。結論から言うと、とても示唆に富む良書だが、センスメイキングのアプローチをこの本だけで理解することは難しいと思う。シリコンバレーやデザイン思考を叩いている箇所は痛快

    0
    2019年05月26日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    自然科学の薄いデータだけでは真実に辿り着けない。
    著者はデザイン思考が大嫌い。
    複数の尺度、視点、文化に基づく文脈を解釈するときっと何かが見える。
    関心を持って学び、人や文化に気遣うことで洞察が得られる?

    0
    2021年08月21日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    人文学の今日的な価値や意義を再定義し、伝える本書は読みやすくとても参考になった。途中、デザイン思考への痛烈な批判はある意味人文学的であったのは面白かった。

    0
    2020年05月27日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    このところ人文科学を見直す流れをよく見聞きするので気になり読んでみた。

    確かに1990年代以降、我々も身近にITを感じるようになり、自然科学万能感を感じている。イノベーションはシリコンバレーから生まれ、その土壌には自然科学がある。データが全てを物語り、すべての問題はITで解決できる。そんなイメージを持っている。

    でも著者によるとそんなものは幻想で、本当に大切なものを見出すには自然科学の力だけでは不十分だという。そこで役に立つのがセンスメイキングという手法で、そのために人文科学が役に立つという話。

    自分には小学生の子どもがいるため、こどもの将来を考えると昨今話題のSTEMをやるべきかなと思

    0
    2019年11月16日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    近年、技術が著しく進歩し、何もかもが技術にとってかわられるようになってきました。業務の最適化や、顧客の購入履歴データの分析など、様々な分野で技術が活用されています。しかし、購入履歴のデータだけで、ある特定の人の感情や行動を見極めることは、今の現状では難しいです。ここでいう技術は自然科学に関する技術です。
    そこで、大事になってくるのは、哲学や歴史学などの人文科学です。技術が進歩していったので、人文科学の評価が年々薄れてきています。
    なせ人文科学が大切なのか、それは数値だけでは測れないものがあるからです。例えば、市場の流れの雰囲気や、長年の経験から得た勘などです。農業やワインなどを作る際に様々なデ

    0
    2019年10月10日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    前半は面白いけど後半はつまらん。
    薄いデータだけですべてを語れないこと、人文科学的な手法の適用が違いを生み出しうること、文化の理解の重要性が高まることなんかはまあ納得。
    全体的には面白かったけど、ちょっと文章が過激かな。

    0
    2019年08月25日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    私は、理系人間で数学や論理が大好きだった学生時代。
    いまは、システム関連の会社にいる完全に自然科学の
    範疇にいますが。この年になって哲学や文学、歴史、芸術
    などが面白くなってきています。
    また、息子は文系で、人文科学系(心理学や社会学)のほうに歩もうとしているようです。
    そこで、書店で目に入った、AIをはじめとしてのSTEM(科学、技術、工学、数学)よりも人文科学(文学・歴史・哲学・芸術)が大事であるとの記載が気に入って読みました。
    一言でいうと面白かったです。
    文脈を把握する大事さが改めて感じる内容です。

    0
    2019年06月16日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    ビジネスにおいては、定量情報(STEM=科学・技術・工学・数学)だけでなく定性情報(=人文系学問)も必要、いやむしろ定性情報の方が大事だと言うことを主張した本。
    ユヴァル・ノア・ハラリの「ホモ・デウス」で話題になっている通り、人間は全てビッグデータの蓄積によって人間個々のアルゴリズムが解明され、ホモ・デウスとなるといった説の正反対の内容。人間のあらゆる行動や思考は、先の読めない変化ががつきもの。したがって数値化できないことの方が、ビジネスに限らず人間には重要だという説。

    0
    2019年04月02日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    技術の進歩によってデータ重視の経営や戦略になっている世の中に対して、事例を交えながら人間の人生、体験という文脈に紐づいた観点が必要であることを主張した本。
    事例は豊富でわかりやすく、読みやすいものが溢れている。特にソロスの事例や研修での事例、ナパバレーの事例など、興味深いものが多い。
    ただ、センスメイキングという言葉が散見されているので、一見主張が濁っている所があるのは勿体無い気がしている。(原著を読んでいないので、意図して残されているのか不明だが)

    0
    2019年02月19日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    普通のビジネス書のように、スキルやテクニックの重要性を啓発する本ではない。現在の世界が薄っぺらな「技術」に乗っ取られそうになっており、観察も判断も機械に任せるようになっていることに危惧をいだき、人文知を重視せよ、というスタンスの本。ハイデッガーやフッサール(現象学)に言及されるのもむべなるかな。テクニックや数学を磨くのではなく、全体観や感性や歴史を勉強せよということだ。

    0
    2019年02月11日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    デザイン思考に対する攻撃的な姿勢には全く共感することはできないが、AI等のテクノロジー主導による世界観の危うさを訴える書として共感。

    人文科学がどういうものなのか、私自身は理解していると思っていないが、今日の経営学でもそれは融合、活かされつつあるようには感じている。

    この作品から得たと思える事は、全体に対する完全さというものは、そもそも有り得ないもので、もしそのような唱え方をしている人や理論は疑ってかかった方が良いということ。

    0
    2019年01月31日
  • 心眼――あなたは見ているようで見ていない

    Posted by ブクログ

    観察力に伸び代があると思っていたので読んだ

    注意力・集中力とは、スポットライト的な一つのことに対するものと、フラッドライト型のその場の雰囲気や言葉などの奥にある背景などに対するものがあり、後者にもっと力を入れるべきと説いている。その場に没入するような自我から降りた観察が、新たな発見をもたらし、世界の見え方が変わる。

    世界が複雑に不確実になり、ネットであらゆる情報が氾濫する中で、ことの本質を掴むには重要な習慣・力なのかもしれない。別のデザイン系の本で同じようなことを読んだので自分には刺さったが、具体的な事例の紹介が多いのと最終的なの主張の抽象度が高いので、?となるかも

    0
    2025年05月14日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    統計学や数値だけ見ても人間の動きはわからず、その道徳的背景や個人感の信用、そこを現象学的に捉えると各個別事例の内容が見えてくるという指摘。ただ、現象学の予備知識がないと、なぜこの結論が現象学から導けるのかわからず、そっちの勉強が必要かなと感じた。多少の理解じゃわからん。

    0
    2025年05月13日
  • 心眼――あなたは見ているようで見ていない

    Posted by ブクログ

    対象を見る その背景(喧騒)も見ることを忘れずに。
    対象は変わっていなくても背景は変化していることはある
    背景は目まぐるしく変化するのであれば今、対象だけを見た際の評価、判断、将来は当然変わる
    人が見ていない景色を見る、パックが来る方へ先回りできる。

    全体は個別の総和を超える!

    対象を見ている自分を見る メタ、自分を客観的に見てみる
    相手が何を考えているかではなくどのように考えているか を見る

    0
    2025年02月01日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    ま、そうだよねという感じで目からウロコ!というものはなかった
    デザイン思考についてのところはなんだか笑ってしまいました

    0
    2021年05月24日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    抽象的で理解が難しい。
    「量」をこなすアルゴリズム思考だけに頼るのではなく、データを「深掘り」し未知なる世界を想像するべき。というのが大筋。

    0
    2021年02月07日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    ビッグデータ、デザイン・シンキングなど、受けるエリアだけどただそれに飛びつくだけの時代に一言物申す書と言った感じ。この本の日本発売は2018年11月なのでその数年前からビッグデータとAIはブームになっていてマネーボールは映画になってヒットするほどだった所に、追い討ちをかけるように時代はSTEM、稼げるのは理系で、人文系の学問って無駄じゃね?との意見が世界的に広まりつつある中、いやいや、人文学の方がより人間らしい生き方を味わうのに良いだろ?って言ってるようだ。
    著者は、クリスチャン・マスビアウ氏、あまり聞いたことのないラストネームだが、ロンドン出身の方なのかな、ロンドン大学卒業という経歴。

    0
    2020年10月15日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    今後の社会で受け入れられる商品やサービス、行動様式をどのように考えたら良いかのヒントになるかと思い購読。もちろん、データの重要性や数字を一目見るだけで様々なことが理解できることは便利だし重要なんだけど、データ・数字・テクノロジーの向こう側・奥底にある「何か」を掴み取ることはもっと重要な気がする。それは「感情」「文化」「センス」なんだろう。「謎に出くわした時、過去の体験や検索でさっさと答えを出すのではなく、柔軟に向き合う姿勢を保てるかどうか」「意味をめぐる一見地味な観察こそが重要」「アルゴリズムには様々な可能性があるが、それ自体関心を持つという行為はできない。対象に関心を寄せ気遣いをするために人

    0
    2020年04月01日
  • センスメイキング――本当に重要なものを見極める力

    Posted by ブクログ

    全てをテクノロジーで解決はできない、技術は大事だか、人文学系も同じくらい重要。むしろ、世界が技術のみばかり注力している今だからこそ、改めて、センスメイキングが大事ということ。
    キーワードは、現場にどっぷり浸かって「厚めの情報」を入手し、「文脈」に沿って解釈すること。そうしなければ真の解決策やアイデアは出てこないだろう、と。
    どうやったら本当に身につくんでしょうね…。
    「GPS」ではなく「北極星」を、の事例は読み応えあり。

    0
    2020年02月16日