ジェフクライスラーのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
行動経済学は、大雑把に言うと経済学+心理学ということらしいのですが、脳科学にも近いように思えます。そして、実は「マーケティング」の別称にすぎない、とも言われています。
行動経済学ブームの火付け役とも言われるアリエリー教授は、本書で人々のお金にまつわる不合理な判断(エピソード)について、ユーモアを交えながら解説。400ページとやや分量は多めですが、なかなか楽しく読めました。
しかしながら、読み進めていくにつれ、自分自身のお金の使い方に関する無知と愚かさを示されたようで、ちょっとお恥ずかしい限り…
お金に関して合理的な判断力を身に付けたいと思われる方は、本書を読んでおいて損はないと思います。 -
Posted by ブクログ
ネタバレお金*行動経済学
「合理的に非合理」よりも好き.
(行動経済学が身近なところで生きるのはお金に絡むことが多いから)
消費者からあの手この手で商品を買わせようとする現代の消費文化とそのトリックを行動経済学というメガネを通して可視化,賢い行動を啓蒙している
・相対性:「X%OFF」はその支出を肯定する根拠になり得ない場合が多い.絶対値で価値判断をする.
・メンタルアカウンティング
お金に色はついてないのに心の中で勘定項目をつけりことで合理的でない収支をつけてしまう
賢く使えば貯蓄や蓄財に使えるが,しばしば欲に身を委ねる時の言い訳にしてしまいがち.
・出費の痛み
出費は痛みを伴う(MRI -
Posted by ブクログ
アリエリー氏の本が好きなため購入しました。本書はコメディアンでもあるジェフ・クライスラー氏との共同執筆となります。我々が普段使っているお金に対して、いかに不合理な使い方や選択をするリスクが潜んでいるかを、行動経済学を通して学ぶことができます。
この本を読みながら、つい先日雑貨屋に寄った購入したアメリカンなステッカーやバッジの事を思い出しました。お洒落な内装に釣られてしまい、合計で400円程でしたが上記の買い物をしました。後から冷静に考えると不要なもの、ただ単に雰囲気に当てられて衝動買いをしてしまったなと思います。ですが、購入をする時の心の満足感があったことも確かです。かくも人間の行動は面白い -
Posted by ブクログ
お金によって無意識に翻弄される頭と心がわかる本です。
更に、それを熟知した企業による誘惑やお金を払わせるための販売方法を知ることができるので、「なぜかお金が貯まらない」という人にはおすすめの一冊です。
「お金にまつわる失敗エピソード→失敗の原因→解説」というシンプルな構成になっているので、複雑な内容を扱いながらもわかりやすくなっています。
文章は洋書特有のくどさがありますが、クスっと笑えるジョークで基本的には面白く読めるかと思います。
習慣化しているカフェのコーヒーや、見ていないけど支払い続けているサブスクサービス、セールで購入した本当は不必要なものなど、自分の周りにも見直した方が -
Posted by ブクログ
・人は日常の多くの場面で、お金に関する心理的過ちを犯す。例えば、普段は節約しているのに、カジノで大金を使ってしまう。こうした矛盾が起こるのは、カジノでの出費を、生活費とは別の「心の勘定科目」に仕訳しているから。
・モノやサービスの価値は、単体で計るのが難しいため、多くの場合、競合製品などと比較する(相対性)。ただし、相対性で価値を検討する際は、その金額で買えるすべてのものと比較しなければ、正しく計れない。
つまり、お金に関する決定を下す際は、機会費用について必ず考える必要がある。だが、多くの人は考慮していない。これが判断を間違う大きな原因である。
・今日、ビットコインやアップルペイといった