山口マオのレビュー一覧

そらとぶこくばん

ねじめ正一 / 山口マオ

使わないことに不満な黒板が家出します。
本来の黒板として大人気となる様子に温かい気持ちになりました。

椰子・椰子（新潮文庫）

川上弘美 / 山口マオ

夢ってこんな感じだよなぁー

改めて言葉にされることの楽しい違和感を味わう


しらふで読むと
あれ、これってつじつま合わなくない？とか
そんなの無理じゃない？とか思うところが出てくるんだけど

そのたんびに
「ああ、これ夢の話だったわ　つっこむのが野暮ってもんよ」
と　はっとする

まぁそもそもいまの私の認識が正しいとも限らず
（日高先生によると）私だってひとつのファンタジーを生きてるんだから
いろんなパラレルなファンタジーを楽しんで味わったってよい


だらだら、ちみちみと読むのがよい本だと思います

椰子・椰子（新潮文庫）

川上弘美 / 山口マオ

奇妙でユーモラスなうそばなし。ほとんどが川上弘美さんの夢をもとにしてるとのこと。
日常からちょっと離れた、でも荒唐無稽ではないこの空間が、川上さん独特の世界観である。一度はまるとクセになる。

椰子・椰子（新潮文庫）

川上弘美 / 山口マオ

こんな発想の人、クラスにいたよね。｢前線通過、前線通過｣と唱えながら円の中を片足跳びする雨乞い。クレーン臭い人。町内会の係りで｢１日幼児｣。。はぁ？ 山口マオ♂の絵もfunny.

おれはサメ

片平直樹 / 山口マオ

イルカみたいな人気者にあこがれたサメ。最後確かに人気者になるけど…イルカのそれとはちょっと違う。
確かにサメのことを「かわいい～♪」なんて思ったことない。サメって見た目こわいし、獰猛そうだし。サメはイルカみたいな人気者にはなれないと思う。
でも人気者になりたい、憧れるって気持ちはわかる。
特に子供の頃、私も憧れた気がする。

おれはサメ

片平直樹 / 山口マオ

なんともいえないシュールでゆかいな絵本。

にんきものになりたいサメって…。

ばかばかしいくらいナンセンスなのに、意外と奥が深い…？

おれはサメ

片平直樹 / 山口マオ

「おれはサメ。
いばるのって、けっこう　きもちいい。」

そんなサメが、にんきもののイルカに憧れて、
陸に行っては人間に嫌われ…
イルカに八つ当たりしたらぎょせんをくりだされ…
しまいには、にんきものになろうと足をつける…

え？なんで？ｗ
結局、すし屋でにんきものになるけど
「イルカの　にんきとは、ちょいとばかり
ちがう　きが　する。」

サメがかわいい。
はじめはせつないけど、途中からの展開にびっくりでした。

かさをかしてあげたあひるさん 村山籌子おはなし集

村山籌子 / 山口マオ

村山壽子（かずこ）おはなし集。村山壽子（１９０３−１９４６）は「子供之友」などに詩や童話を書いていた。
主人公は動物だったり野菜だったり・・・ちょっと間抜けだったり、昔話っぽかったり。古い言葉遣いだけど、あったかみのあるお話集。
山口マオの絵がいい。

椰子・椰子（新潮文庫）

川上弘美 / 山口マオ

なんてぶっとんだ本だ、と思ったけど
見た夢がもとになってると知り納得。夢って訳が分からないもんね。
そりゃ、もぐらと一緒に写真を撮ったり、鳥と話したり、
冬眠したり体から砂が出てきたりしてもおかしくはないだろう、
夢なら。

すごいのは淡々と夢日記を綴っているようでどこか朗らかなその空気感。
ちょっとした合間に読みたい。

椰子・椰子（新潮文庫）

川上弘美 / 山口マオ

「最近、川上さんにはまっとるん？」
夏休みに帰省した娘に言われました。大分、私の本棚に溜まってきましたからね「椰子・椰子が良かったよ」という勧めで読んでみたのですが。
半分くらいまでは、クスクス笑いながら気分よく読んでいました。でも、途中からちょっと・・・。
何となく、夢で見そうなストーリーだなと思って、あとがき(対談)を読んだら「半分くらいかな、実際に見た夢をもとにしたのは。」という言葉がありました。それを読むと、なんだか興味が一気に半減した感じです。「こんな不思議なウソ話を良く思いつくなぁ」という驚嘆が私の興味の多くを占めていたのかもしれません。それが夢の話なら不思議なのは当然なので。。。