デレクトンプソンのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
音楽や本、アート、映画、商品、そして人物に至るまで、様々な分野におけるヒットの秘密を分析した良書。
ヒットの要因のベースにある「なじみ感」という指摘は確かにその通りで、音楽であれば耳馴染みの良いコード進行、映画であればストーリー展開などは、やりすぎるとただのパクリとして片付けられてしまうが、微妙なエッセンスとして散りばめられている場合や、オマージュとして作り手のオリジナルに対するリスペクトが込められているようなケースは、幅広い世代でのヒットにつながっていく。
そしてハリーポッターが最初多くの出版社から見向きもされなかったなど、ヒットの芽がどこにあるかは予測は難しい。
ギリシャ神話に登場するトロ -
Posted by ブクログ
・消費者のほとんどは「ネオフィリア(好奇心が強く、新しいものを発見したいと思う)」であると同時に、重度の「ネオフォビア(あまりに新しいものを怖がる)」である。優れたヒットメーカーとは、新しいものと既存のもの、あるいは不安と理解を組み合わせて「意味がわかる瞬間」を作り出す天才たちである。「どこかなじみを覚える驚き」を作り出す人たちといってもいい。
・みたことのある動物や植物というのは、前に出会ったときに自分を殺さなかったもの
・好みというのは人がそれまでに出会ったすべての総合である
・Most Advanced yet Acceptable
・なじみのストーリーに関する新しい進展を届けてくれるニ -
Posted by ブクログ
ネタバレ『ヒットとはカオスである』
ということが、何度も強調されている。
カオスゆえに明確なテンプレのようなものは存在せず、ヒットは予測不能である。
この本を読んでヒットする仕組みや背景を知ることはできるが、じゃあ自分がヒットを生み出せるかどうかは予測不能。
タイトル詐欺に思うかもしれないが、本書を読んでも設計図は得られない。
しかし、本当に大切なことは設計図そのものではなく、"設計図を知りたいという気持ち"だと末尾の解説に書いてありしっくりきた。
変化する世の中で必要なことは、柔軟に臨機応変に答えを追い求める(終わりのない)旅なのかもしれない。
また、ヒットのヒント -
Posted by ブクログ
①人は馴染みのあるものを選ぶ
馴染み感
「露出度」が「馴染み感」を生み、「馴染み感」が情報処理の容易な「流暢性」を生み、流暢性が「好き」という感覚を生む
人々は一般的に、すでに賛成している考え方、はっきりした映像、わかりやすいストーリー、解決しやすい謎を好む
=流暢性
流暢性を感じさせる大事な要素の一つ=馴染み感
馴染み感は、ゴールではなく、出発点
MAYA
Most Advanced Yet Acceptable
馴染み感と好奇心
計画された時代遅れ GMのモデルチェンジ
馴染みすぎてはいけない
人々は同じ刺激を繰り返し与えられて、何かを強要されているようだと気づくと、「 -
Posted by ブクログ
ネタバレUSでは評価が高かったようで、気になって手に取ったものの正直期待外れであった。
内容が少し散漫で、全体として何を伝えたいのかと言う部分の明瞭さに若干欠ける。これまでのリベラルへの反省の意を込めて、よりよい未来をつくる上で、今後政府が果たすべき役割、自分たちが果たすべき役割を問うているのだと理解した。
アメリカについての見識がよりあれば、もっと解像度をあげて内容を理解できるのかと思う。
各事例(過去の善意での規制が現在の障壁となっている、科学への投資の適切性(GLP1の事例))は興味深かった。
あえて購入してまで読まなくてもよかったかな -
Posted by ブクログ
アメリカの政治や国内事情に事前知識があるとより解像度高く読まるのだろうと思った。
個人としては、テクノオプティミズムと合流し、豊穣をもたらすような指向性として捉えた部分がある。
新しい発明もまだまだ必要な部分はあるだろうが、
すでにあるもの、発明済みのものへアクセスができないのはなぜなのか?需要と供給の自然調整では世の中は思ったとおりにならない。人は予想通りに不合理な存在だ。
かわりにAIやロボティクス、それらの動力となるグリーンエネルギーの無尽蔵の供給により、人類は、現時点や未来の豊かな暮らしの状態へのアクセス権を遍く可能にしていくことができるのか?