大下英津子のレビュー一覧

  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    「絶滅を防ぐことは良いこと」と思っていた自分の考え方を広げてくれた一冊。
    インパクトでいえば今年読んだ本の中では一番かもしれない。
    まずタイトルにやられた。なんてキャッチーなタイトル。
    本書に出てくるのは絶滅「できない」というよりは「させてもらえない」動物たちだなと思った。
    仮に動物たちと意志を通わせることができたとして、人間が行っている取り組みに対して、何を感じているのかと思いを馳せた。
    人類が地球環境に与えている影響の大きさを知ることができた。
    しかし、それすらも地球にとっては些細なことなのかもしれないなとも思った。
    そもそも人類が生態系に干渉すること自体がおこがましいのでは?とすら思った

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    2021年12月12日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    種の絶滅とはなんぞや、種の保護とはなんぞや、自然保護とはなんぞや。環境保護と貧困対策の優先順位はどうあるべきか。DNAさえ保管すれば良いのか、種の遺伝的多様性を維持するために、やっていいことと悪いことの線引きはどこにあるべきか。どこまでが保護すべき遺伝的グループだと言えるのか?etc.etc.

    人類の支配を企む人や組織は、これらの問いへの答えを用意しなければならないのか、大変だなw

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    2021年01月01日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    絶滅という局面に立つ生物たちを取り上げ、それに対する人間の行動を取り上げ、同時に保全というものや種、自然というものに対する思想を取り上げた本である。色んな事例や考え、行動に触れるたび、今まで自分があっさりと蚊帳の外で考えていた「生物や自然には価値があるから守らなければならない」という思想がいかに浅はかなものであったかを痛感させられ、深く考えるきっかけになる。この本をあまり良くないという口コミもあったが、個人的には非常に満足し、とても考えさせられ、勉強になった。ただ悲劇的なことばかり書いていると思ったら大間違いで、これは思想のための本であった。「絶滅するのは悪いこと」とそれこそ純粋に信じていて、

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    2020年08月19日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    この本を読むまで、「絶滅」から動物・植物を救い出すことは、漠然と良いものと考えてきましたが、どうも単純な話ではないようです。

    「動物を絶滅から防ぐことは本当に正しいこと?」

    この本の著者も、そんな疑問から始まったそうです。

    本に出てくる、カエルを守るための厳重な警備、種の保存のためのサンプルの冷凍保存、DNA組み換え技術…。

    多くの実例は、さまざまなことを教えてくれます。

    もちろん、絶滅危惧種を救い出すプロジェクトを今も懸命にされている方を、否定するつもりはありません。

    むしろ、漠然と正しいと思い込み、ろくに知りもしなかった、その世界を覗こうともしなかったことを反省。

    絶滅危惧種

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    2020年08月06日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    生物の絶滅に対して、一概に否定はできないという立場から書かれた、非常に興味深い書物。たった一匹のカエルのために世界銀行からの融資による発電所の建設計画が中止になった政治がらみのエピソードや、リョコウバトの生息数の増減に入植者が関係していたという説などが取り上げられ、絶滅=悪という図式を積極的に突き崩していく著者の姿勢には好感が持てる。なお、著者はYouTubeのインタビューにて、GPSに関連した人間の行動や心理に関係する書物の出版を検討しているらしく、こちらも邦訳が待たれる。

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    2020年07月21日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    人間が地球全体に及ぼす影響力が大きくなり過ぎた現在、「手つかずの自然」がなくなり、環境も変わり、日々絶滅する動物がいる中で、どういう状態で動物達を保存していくのか。
    壊してしまって元の状態に戻せなくなったモノを、どういう状態にすれば人類にとって「良い」と思えるのかという話。

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    2019年01月05日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    人間による種の保存という行為について、生態系の維持に必要なものなのか、人間の独善的な行為なのかという2つの見方ができると知った。絶滅危惧からの復活という目的で、絶滅の恐れのある種を動物園や研究施設で管理することは、人間から見れば未来に繋がる大切な工程のひとつであると思われるし、管理される側の動物は自由に活動できない状況になってしまう。
    日本の事例では、兵庫県のコウノトリや佐渡島のトキが挙げられる。中国から個体を輸入し人工授精後に自然界に放流した結果、現在でも一定数が生息し、絶命危惧度が緩和された。確かに日本の原風景の再現には貢献できたかもしれないが、トキらが絶滅した後、その土地で新たに形成され

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    2022年05月28日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    購入済み

    面白かった

    絶滅と進化と脱絶滅。
    身も蓋もない言い方をすれば、
    この世に絶対的な善悪は存在しない
    ということになってしまい
    身動きが取れなくなってしまう。
    それでも一応の答えをだして
    先に進むしかないのです。

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    2022年01月08日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    保護して生かしておけば絶滅を免れているかというとそんなことはなくて、保護環境下で生活様式が変わって何世代か経つと自然環境下とは違う進化をしてしまう。保護する意味を考えさせられる。

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    2021年05月30日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    保全、脱絶滅、種の復活。
    保全と脱絶滅の違いなど、種に対する考え方も多様だということを知って驚いた。絶滅するものを止めることは純粋に「良いこと」「やるべきこと」なのではなく、いろいろな視点に立って考えるべき内容なのだとはじめて理解した。

    オブジェクトに関する記述は、西洋的なアプローチから東洋的なアプローチに向かっているように感じた。

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    2020年11月02日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    ネタバレ

    「絶滅できない」というタイトルに興味を覚えて読んでみた。
    自分がこうした問題の存在について初めて考えたのは、鮭の人工孵化のニュースだったと思う。
    遡上してくる鮭を捕まえて捌き卵を取り出し、人の手で受精させて卵を育て、稚魚を川に放流する。
    卵を産みに帰ってきた鮭をわざわざ捕獲するのが幼心に疑問だった。

    確かにある意味で尊厳死の問題にも似ている。
    人が手を加えた時点でそれは『自然』では無いのではないか。
    『自然』についての考え方は、多分日本人はまた少し異なるだろうと思う。
    世界は人類の為に創造されたという感覚が無いし、
    八百万の神という考えがあるだけに自然=神という感覚の方が強いだろう。

    人が

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    2020年10月28日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    種を存続させることは正義と今まで疑いなく信じていましたが、この本を読んで少し考えが変わった。

    保護し、人間の手で生かしていてもそれは本当にその種の存続と言えるのか。ぎくりとする問いを投げかけられた。

    保護された動物達のその後。
    とめどなく広がる人間のテリトリー。
    正しいこと、がわからなくなった。

    保護は人間の自己満足?
    でもやらないよりやった方が良い。
    でも根本的な解決にはならない。

    いろんな思考がぐるぐる。

    共存できる道はないのか。
    もう遅いのか。

    関連書も読みたくなります。
    文章は論文的?な文章で読み進めるペースはかなり遅くなってしまった。

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    2020年08月14日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    全ては『ヒト』という種のエゴであると。
    地球からしたら、我々は癌細胞と同じで蝕み全てを破壊し尽くしていく。
    絶滅した種を復活させるなど、神にでもなるつもりなのか。

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    2024年09月27日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    今までは、種を絶滅から守る?いいんじゃない?程度にしか思っていなかった。
    だが必ずしも全てが正しいというわけではないようだ。

    人工的な環境下でしか生きられない動物は、自然に生きていると言えるのか。
    人間の手によって育てられた動物は鳴き方すらも忘れてしまう。
    DNAより復活させられた動物は、果たして絶滅前の動物と同じ種で括っても良いのか。

    人間の都合で絶滅に追い込んでおいて、今度は復活だなんて勝手すぎる。とは思うが今までこういう話題にはあまり関心を持っていなかったので何も言えない。

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    2021年01月24日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    ネタバレ

    身内のラインで流れてきたので、読んでみた!
    第4章のクジラの話が面白かった。
    遺伝的多様性がない状態で、存続している種があるなんて知らなかった。このまま絶滅してしまうのだろうか?
    多産な1334号セミクジラは、何が違うのだろうか?詳細な遺伝子解析の情報が欲しかった。

    第1章 帰る箱舟(アーク)の行方
    「飼育下繁殖」された生き物は自然に帰れるのか?
    第2章 保護区で「キメラ」を追いかけて
    異種交配で遺伝子を「強化」された生きものは元と同じか?
    第3章 たった30年で進化した「砂漠の魚」
    「保護」したつもりで絶滅に追いやっているとしたら?
    第4章 1334号という名のクジラの謎
    「気候変動」はど

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    2020年08月18日
  • 絶滅できない動物たち―――自然と科学の間で繰り広げられる大いなるジレンマ

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    Science of resurrection. for exsample, the Kihansi spray toad(frog) in onlyed Tanzania, Africa, the Florida panther across the puma, the White sands pupfish chage or revolution 30 years in only USA, the North atlantic right whale..., the Hawaiian crow...., the Northern white rhinoceros..., the Passe

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    2019年08月19日