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Posted by ブクログ 2021年12月12日
「絶滅を防ぐことは良いこと」と思っていた自分の考え方を広げてくれた一冊。
インパクトでいえば今年読んだ本の中では一番かもしれない。
まずタイトルにやられた。なんてキャッチーなタイトル。
本書に出てくるのは絶滅「できない」というよりは「させてもらえない」動物たちだなと思った。
仮に動物たちと意志を通わ...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年01月01日
種の絶滅とはなんぞや、種の保護とはなんぞや、自然保護とはなんぞや。環境保護と貧困対策の優先順位はどうあるべきか。DNAさえ保管すれば良いのか、種の遺伝的多様性を維持するために、やっていいことと悪いことの線引きはどこにあるべきか。どこまでが保護すべき遺伝的グループだと言えるのか?etc.etc.
人...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月19日
絶滅という局面に立つ生物たちを取り上げ、それに対する人間の行動を取り上げ、同時に保全というものや種、自然というものに対する思想を取り上げた本である。色んな事例や考え、行動に触れるたび、今まで自分があっさりと蚊帳の外で考えていた「生物や自然には価値があるから守らなければならない」という思想がいかに浅は...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年08月06日
この本を読むまで、「絶滅」から動物・植物を救い出すことは、漠然と良いものと考えてきましたが、どうも単純な話ではないようです。
「動物を絶滅から防ぐことは本当に正しいこと?」
この本の著者も、そんな疑問から始まったそうです。
本に出てくる、カエルを守るための厳重な警備、種の保存のためのサンプルの...続きを読む
Posted by ブクログ 2020年07月21日
生物の絶滅に対して、一概に否定はできないという立場から書かれた、非常に興味深い書物。たった一匹のカエルのために世界銀行からの融資による発電所の建設計画が中止になった政治がらみのエピソードや、リョコウバトの生息数の増減に入植者が関係していたという説などが取り上げられ、絶滅=悪という図式を積極的に突き崩...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年05月15日
人間による種の保存という行為について、生態系の維持に必要なものなのか、人間の独善的な行為なのかという2つの見方ができると知った。絶滅危惧からの復活という目的で、絶滅の恐れのある種を動物園や研究施設で管理することは、人間から見れば未来に繋がる大切な工程のひとつであると思われるし、管理される側の動物は自...続きを読む
絶滅と進化と脱絶滅。
身も蓋もない言い方をすれば、
この世に絶対的な善悪は存在しない
ということになってしまい
身動きが取れなくなってしまう。
それでも一応の答えをだして
先に進むしかないのです。
Posted by ブクログ 2020年11月02日
保全、脱絶滅、種の復活。
保全と脱絶滅の違いなど、種に対する考え方も多様だということを知って驚いた。絶滅するものを止めることは純粋に「良いこと」「やるべきこと」なのではなく、いろいろな視点に立って考えるべき内容なのだとはじめて理解した。
オブジェクトに関する記述は、西洋的なアプローチから東洋的な...続きを読む
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