泉賢太郎のレビュー一覧
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肛門みせてふりむくティラノサウルス、その肛門のまえには生うんこ!の表紙です。ほとんどのページに「うんこ」の文字が踊ります。おもしろかったです。説明が簡潔で、ていねいです。たかが「うんこ」されど「うんこ」のうんこ化石の世界をシリました。
著者の泉賢太郎さんは千葉大の先生です。地球環境の変化の歴史を知ることができるうんこ化石には、うんこ化石にしかない魅力があり、うんこ化石にのめりこんだそうです。
どうやら、うんこ化石をみるときは、うんこ化石の太さが大切なようです。長さはさまざまでも、お尻の穴は同じなので、うんこ化石の主(ぬし)を探すときの手がかりになるようです。
うんこ化石から得られる情報は限られているので、今の動物たちの生うんこを研究することも大切にされているようです。
生うんこが化石になる確率は低いです。生うんこが化石になるには、アパタイトというリンとカルシウムでできた鉱物になる必要があります。
そのようなうんこ化石の知見をいかして、自分の生うんこをうんこ化石にできるかについて考察されていました。こんなこと考えたことなかったのでおもしろい!どうせなら人工的に生うんこをうんこ化石にする研究もすすめてほしいです。
恐竜の時代ほど昔でなくても、弥生時代のヒトとイヌのうんこ化石セットもあるみたいですから、トライしてみてはいかがでしょうか。
わたしもやられました!この本は「うんこ」を連発して脳を麻痺させ、「ティラノサウルス」「化石」「勇者」といった小学生受け抜群のワードを用いて、小学生を古生物学、あわよくばうんこ化石の世界に引きずり込もうという、明確な意思を感じます。
おうちに小学生がいらっしゃるお宅で心配なかたは、見つからないように、こっそりお読みになられることをおすすめします。 -
Posted by ブクログ
「触ってる…。今わたし恐竜に触ってる…」(8話)
という、タイムマシンで実物古生物学、獲って食べるまでが遠足です、な古生代✕きらら漫画、第2巻。
前巻で読みながら疑問に思ったところを、カバー下オマケ漫画で解説されてしまった…。きらら漫画なので現代人が古代生物食べても大丈夫です。
さて、今回の白眉はなんと言ってもオルドビス紀地球には環があった!という最新学説を絵にしてくれたところです。
数千万年間くらい、地球にも土星や木星みたいな環があったかもというお話、ロマンがありますねえ。
環から隕石がたくさん降ってきていたと言うことは、そうか、環をバックに流れ星もたくさん見れたはずですよ。絶景だっただろうな〜。
海を泳いでいたら足元を6メートルの巨大生物が泳いでいた、なんてのは経験したら二度と海に入れなくなりそう。
中世の海賊が海に怪物を想像したようなのを現実に体験するとか、恐ろしい…!
プレシオサウルスの骨格標本作りのため砂を掘ったり、博物学も真面目にやってます。「へんなものみっけ!(早良朋)」でクジラの標本作りを見ました!
タイムマシンあるなら埋めてから出来上がった頃に行けばすぐ回収できるのでは…?あれかな100年単位くらいでしか指定できないとかかな。
時代もですが、場所も選び放題で地球上どこでも行けるのいいなあ。
フィールドワーク者でなくとも垂涎。
いつか「のび太の恐竜」方式で日本まで旅するのやってくれないだろうか。そしたらテレビアニメ化後の劇場版はそれにしよう(提案)
写真やったかと思えば肉食恐竜の料理方法について真剣に考察したり、描きたいこといっぱいあるんだろうな〜という感じ。いっぱい描いていただきたい。
次も楽しみです。
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「お、帰ってきた。おかえり、ジュラ紀はどうだった?」
という、タイムマシンが出来たので、あちこちの時代に行って生き物全部記録してやろうという壮大すぎる計画をゆる〜くやってるお話。
白亜紀でアンモナイト食べたり、デボン期で釣りしたり、ジュラ紀で小型翼竜連れ帰ってきたり…誰もが「ちょっとやってみたいな」と思うようなことを実現してしまう楽しい話です。
現代だけでも手に余るのに、6億年分も情報あったら人類の許容量超えそう。機械知性に引き継いでもらいたいプロジェクトだな。
感染症とか毒とか生態や環境への影響とか生身でデボン紀行って呼吸とか大丈夫なのかしらんとか、危なそうなのは全部未来技術でクリアされているようなので安心して冒険できます(テキオー灯があるのでしょう)。
緻密に生き生きと描かれている大昔の風景や生き物が楽しいです。
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Posted by ブクログ
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子供の頃、恐竜をはじめとする古生物を図鑑で眺め、「この頃の地球はどんな風景だったのだろう」と、想像して楽しんでいました。
しかしその後、大人になるにつれて、この分野から離れてしまいました。
ところが近年、生物全般や生物学への興味が高まったこともあり、生物の進化の歴史にも目が向くようになりました。
そんなタイミングで、この本のことを書評で知り、読んでみることにしました。
本書は全六章で、構成されています。
第一章の最初で著者は、「本書は古生物学の研究成果をピックアップしたものではなく、古生物学者の普段の研究現場の様子を紹介する内容である」と、宣言しています。
その上で第二章以降に、古生物学者が実際にどのような活動を行っているのかを、紹介しています。
第二章は、化石の年代を特定する前提となる、地層について。
以前から、「発掘された地層から、その化石の年代を特定するというけれど、どれだけ正確に見積もることが出来るのだろう?」と、疑問に思っていました。
この章を読んで、この疑問はあながち的外れではなかったなと、感じました。
地層から年代を推定するには、侵食等による堆積の中断や各地層の堆積速度等々、さまざまな要素を考慮する必要があるのだと、理解しました。
第三章は、発見された化石が、どのような前提で分析されているかについて。
ある程度想像していましたが、かなりざっくりした仮定の元で、調査研究がなされているのだと、理解しました。
第四章は、ざっくりした仮定の元で研究されている古生物について、何がわかっているのかについて。
第五章は、化石以外の情報から、古生物にアプローチしている研究について。
生存した生物全体の中でも、わずかな割合の個体・部分しか、化石として残らない。
しかも、生物には個体差がある。
そのような条件の中で、法則や傾向を見出し、古生物の姿や生態に少しずつ、迫っているのだと理解しました。
第六章は、研究分野としての古生物学の今後について。
膨大な研究対象に対し、悲しいほど少ない研究者の数。
試されていない研究アプローチも多くありそうなので、著者が書いている通り、ブルーオーシャンが広がっているのかもしれないなと、思いました。
本書の位置づけを乱暴にまとめると、「古生物学を研究するとは、どういうことなのか」ということを、業界の内側にいる立場から、一般の読者に分かりやすく説明しようとした本、と言うことになるかと思います。
読者の興味を集めるという点では、近年の華々しい研究成果をアピールした方が、良かったのかもしれません。
しかし、「古生物学が幅広い研究対象を持ちながら、恐竜という特定の生物に関心やリソースの投入が偏っている」という著者の問題意識があり、そのことを理解してもらうためにも、このような構成にしたのだと、自分なりに理解しました。
特定の分野への偏りというのは、他の研究分野でも、起こっているのかもしれませんね。
目先の成果を追うのか、後の研究につながる知見を、積み上げていくのか。
営利が第一目的ではない研究をどう育てていくのか、その費用をどうねん出するのか。
古生物学という特定分野での話でしたが、日本の学術界全般の問題についても考えさせてもらえた、一冊でした。
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Posted by ブクログ
ネタバレ<目次>
第1章 生痕化石とは何か?
第2章 ウンチ化石からわかること
第3章 ティラノサウルスと首長竜のウンチに挑む
第4章 ウンチ化石研究者が目指しているもの
第5章 生痕化石が地球の未来を語る?
第6章 地層ブラブラ:身近な楽しみとしての生痕学
<内容>
当初は縄文時代などの人の「ウンチ化石」を研究している人の話だと思った。しかし、もっとはるかに昔の恐竜の時代の「生痕化石」、特に無脊椎生物のものの研究者の話だった。この本から学べるのは、そういう「化石」系のはなしと、理系の研究者になるには、その地道な研究のスタイルについてだ。