泉賢太郎のレビュー一覧
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肛門みせてふりむくティラノサウルス、その肛門のまえには生うんこ!の表紙です。ほとんどのページに「うんこ」の文字が踊ります。おもしろかったです。説明が簡潔で、ていねいです。たかが「うんこ」されど「うんこ」のうんこ化石の世界をシリました。
著者の泉賢太郎さんは千葉大の先生です。地球環境の変化の歴史を知ることができるうんこ化石には、うんこ化石にしかない魅力があり、うんこ化石にのめりこんだそうです。
どうやら、うんこ化石をみるときは、うんこ化石の太さが大切なようです。長さはさまざまでも、お尻の穴は同じなので、うんこ化石の主(ぬし)を探すときの手がかりになるようです。
うんこ化石から得られる情 -
Posted by ブクログ
「お、帰ってきた。おかえり、ジュラ紀はどうだった?」
という、タイムマシンが出来たので、あちこちの時代に行って生き物全部記録してやろうという壮大すぎる計画をゆる〜くやってるお話。
白亜紀でアンモナイト食べたり、デボン期で釣りしたり、ジュラ紀で小型翼竜連れ帰ってきたり…誰もが「ちょっとやってみたいな」と思うようなことを実現してしまう楽しい話です。
現代だけでも手に余るのに、6億年分も情報あったら人類の許容量超えそう。機械知性に引き継いでもらいたいプロジェクトだな。
感染症とか毒とか生態や環境への影響とか生身でデボン紀行って呼吸とか大丈夫なのかしらんとか、危なそうなのは全部未来技術でクリアさ -
Posted by ブクログ
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子供の頃、恐竜をはじめとする古生物を図鑑で眺め、「この頃の地球はどんな風景だったのだろう」と、想像して楽しんでいました。
しかしその後、大人になるにつれて、この分野から離れてしまいました。
ところが近年、生物全般や生物学への興味が高まったこともあり、生物の進化の歴史にも目が向くようになりました。
そんなタイミングで、この本のことを書評で知り、読んでみることにしました。
本書は全六章で、構成されています。
第一章の最初で著者は、「本書は古生物学の研究成果をピックアップしたものではなく、古生物学者の普段の研究現場の様子を紹介する内容である」と、宣言しています。
その上で第二章以降に、古生 -
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ネタバレ<目次>
第1章 生痕化石とは何か?
第2章 ウンチ化石からわかること
第3章 ティラノサウルスと首長竜のウンチに挑む
第4章 ウンチ化石研究者が目指しているもの
第5章 生痕化石が地球の未来を語る?
第6章 地層ブラブラ:身近な楽しみとしての生痕学
<内容>
当初は縄文時代などの人の「ウンチ化石」を研究している人の話だと思った。しかし、もっとはるかに昔の恐竜の時代の「生痕化石」、特に無脊椎生物のものの研究者の話だった。この本から学べるのは、そういう「化石」系のはなしと、理系の研究者になるには、その地道な研究のスタイルについてだ。