富永朋信のレビュー一覧
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【自由決定範囲の広さが幸福を生む】
すべてのタスクをいちいち定義してしまうと、あいさつもしなくなり、善意の行為もなくなってしまう。
確かにそういう気がします。
あの人がしている行動は何か間違っているなと気づいても、それをアドバイスすることが無駄な作業になってしまい、わざわざ声をかけない状況が生まれてしまいます。
― 高モチベーション ―
発展し幸福感がある状態はモチベーションが高く保たれている状況である。
官僚主義ですべてにルールを設けて、やることを逐一指示されると人のモチベーションは上がりません。自分で決めることができる自由範囲がないのでモチベーションは上がらないのです。
さらに、自 -
Posted by ブクログ
単なるインタビュー本ではない。読めば行動経済学の様々な示唆が得られる。
最大のオチが、ダン・アリエリー自身が離婚している点。
思わず「おいっ!」っとツッコんでしまった。
だけど、よくよく考えてみればそれも非常に人間らしいなと思う。だって頭ではこうした方がいいとわかっていてもそうできないのが人間だから。
行動経済学があるのは、人間が非合理的な生き物だからであってダン・アリエリーだって例外ではないはずで。
まさに自身のベストセラー著書『予想通りに不合理』を体現していて、やっぱ人間って面白いと思う。
多くの人が読むような本ではないと思うが、人間心理に興味がある人は是非読んでみてほしい一冊。 -
購入済み
生活に活かせる知見が豊富
プライベート、ビジネスともに活用できる人間の行動に関する知見にあふれている。インセンティブやモチベーションに関しては特に興味深く、子供の親としてや部下の上司として考えさせられることも多かった。各質問に対して行動経済学の観点でコメントがされるという構造になっていて、つまみ読みには適した形式でまとめられている。翻訳やまとめ方に違和感はないが、個人的には著者の通常の本で実験のエピソードと実験結果に対する解釈とコメントがされる形のほうが好み。
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夫婦喧嘩の理由
髪の毛が気いらないことは慣れる。行動については無視続けてはいられない。だからだんだん鬱陶しくなる。
ソーシャルメディアではみんなが自分より幸せだと考えるバイアスがある。
セックスには関係を修復する何かがある。
幸せのタイプ1=睡眠欲食欲性欲など根源的な欲求。
幸せのタイプ2=他者と関係を築くことによる幸せ、達成による幸せ。
渋滞税には問題がある。別の選択肢がなければ単なる増税になるだけ。インセンティブにはならない。逆累進性があある。通勤が自由な人はトップが多い。
夫の小遣い制は、オートノミーに欠けるので夫の幸福性には問題がある。
贈り物をもらうと、インセンティブが上がる -
Posted by ブクログ
ネタバレ物事の良いこと悪いことは背景に溶け込んでいく。慣れる。
人の行動は無視続けてはいられない。慣れない。
悪い均衡は安定している。
滑りやすい下り坂はあるが、上りやすい上り坂はない。
ソーシャルメディアでは全ての人が自分より幸せだと考えるバイアスがある。偽りの世界観。
得が増大する幸せより、やりがいのある幸せ。
達成可能な目標
ゴールまでの道筋
主体的に動く力
私たちの意味 差異と共通性
意味を強めると価値も高くなる
結果に対してだけ見返りを求める弊害=
信頼の欠如
官僚主義は悪い結果の確率を下げるが、善意も奪う。
「渋滞税」には別の選択肢、プラスの見返りが必要。 -
Posted by ブクログ
行動経済学の大家であっても、50歳過ぎて離婚するという事実にびっくり。
…心理学者のポール・ブルームは、意味がいかに物体にくっつくかについて素晴らしい実験を行っています。
ブルームはこう言いました。「俳優のジョージ・クルーニーが一度着たスウェットシャツがあったと想像してみてほしい。あなたならいくら払いますか」と。ジョージ・クルーニーが好きな人は、そのシャツにかなり高い値段を払ってもいいと考えます。次にこう言った。「このスウェットシャツを洗ったら、いくら払いますか」。すると値段は下がるけれど、まだ何か残る。私たちは普段、「象徴的な消費」について考えませんが、象徴的な消費は至るところにありま