タイムリープと『デスノート』を融合させたようなストーリーか…?
殺人を目撃する事で時間を戻せる、その殺人の犠牲者は過去においても死亡した状態等の特殊ルールが存在する事で過去に戻って遣りたい放題にならない制約が付いているのは良いね
ただ、主人公であるロザリアは行動力は有るけど熟考力は無いような…。そ
...続きを読むの点は早い段階で足を掬われそう
そもそもこのロザリアという人間は大悪党ではない筈なんだよね。生計を立てる為にしていた犯罪だってどうやらスリだけのようだし、時間を戻した際にやろうとした事も当初はスリの警告だった
ただ、制約のルールと時間を戻しても自分の記憶は保たれたままという悪魔の誘いを知ってしまったが故に彼女の運命は狂い始めてしまった
血に塗れた手でメルディにバラ色の人生を説くロザリアは致命的に道を間違えている
だから過去に戻って伯爵令嬢になる人生を手に入れてもロザリアの間違いそのものは直らないんだよね
伯爵令嬢になれた時点で目的は充分に達したと思える人間であれば今以上の暮らしは望まない。けれど望外に手に入った幸福だから、失われる恐怖にも邪魔される苛立ちも耐えられない
それが不要な殺人、不要な時間遡行に繋がり、最終的に守らなければならないものを失う羽目に陥るわけだ
道を違え守るべきものを履き違えたロザリアが考え始めた策略は恐ろしいね。そりゃ権力者が対抗馬を消す、なんて行為は歴史上それなりに存在するけど、ロザリアの場合は殺人をノーリスクの行為と思い込んでいる為に突飛な行動にも出られる
脇が甘くても過去に戻ってやり直せるロザリアの独擅場のような状態。ここで待ったをかける存在として登場するのが魔女を救う女パメラですか。この人は『デスノート』で例えるならLみたいな存在か
過去に影響する殺人は何の痕跡も証拠も残さない。けれど残らないが故に違和感が生まれる
早くも迫りつつあるロザリアを追求する断罪の刃。これをロザリアはどう交わすのかな?またロザリアの殺戮を近くで見続けるメルディは魔女を救うと豪語するパメラに会ってもロザリアの味方を続けられるのだろうか?