チャールズ・カミングのレビュー一覧

  • ケンブリッジ・シックス

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    [6人目]1930年代にケンブリッジ大学在学中、ソ連にリクルートされた5人のスパイ"Magnificent Five(大物五人組)"。長いことその存在が噂されていた6人目のスパイの存在を明らかにしようと、長年の友人であるシャーロットから共著話を持ちかけられた歴史学者のギャディスであったが、その次の日、シャーロットが心臓発作により突然この世を去ったとの報が彼の下に届き......。著者は、新世代のスパイ小説の旗手と目されるチャールズ・カミング。訳者は、英米文学の翻訳家である熊谷千寿。


    実在にあった話を土台とし、その上に緻密にリアリティのあるフィクションを重ねてきているので

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    2014年12月01日
  • 甦ったスパイ

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    イギリスの作家「チャールズ・カミング」のスパイ小説『甦ったスパイ(原題:A Foreign Country)』を読みました。

    『ケンブリッジ・シックス』に続き「チャールズ・カミング」作品です。

    -----story-------------
    英国推理作家協会賞「イアン・フレミング・スティール・ダガー」賞受賞作。

    故あって英国秘密情報部SISを追われた男「トーマス・ケル」。
    彼は昔の同僚から思わぬ依頼を受けた。
    SIS初の女性長官に就任する「アメリア・リーヴェン」が突如消息を絶った。
    「アメリア」のことをよく知る「ケル」に彼女を探し出してほしいというのだ。
    「ケル」は捜索を始めるが、やがて

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    2022年10月22日
  • ケンブリッジ・シックス

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    イギリスの作家「チャールズ・カミング」のスパイ小説『ケンブリッジ・シックス(原題:The Trinity Six)』を読みました。

    「ディック・フランシス」と「フェリックス・フランシス」の父子共著作品に続き、イギリス作家の作品です。

    -----story-------------
    「キム・フィルビー」ら5人のケンブリッジ大学卒業生がソ連のスパイだったことが発覚し、英国は大打撃を受けた。
    だが彼らのほかに、もうひとり同時期に暗躍していたスパイがいたという。
    歴史学者の「ギャディス」は親友の女性ジャーナリストからこの人物に関する本の共同執筆を提案されるが、その女性が急死し、彼は後を継いで調査を

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    2022年10月22日
  • ケンブリッジ・シックス

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    キム・フィルビー、アンソニーブランド、ガイ・バージェス、ドナルド・
    マクリーン、ジョン・ケアンクロス。イギリスの名門・ケンブリッジ
    大学に在籍した5人は、卒業後、外務省やMI5などに職を得た。

    イギリス政府の為に働くのは表の顔。実は大学在学中にソ連の
    情報機関にリクルートされ、祖国とその同盟国の情報をソ連に
    流していた。

    1950年代に彼らのスパイ活動が露見すると、イギリスには大きな
    衝撃が走った。と、ここまでは実際にあった出来事。

    後に「ケンブリッジ・ファイブ」と呼ばれるようになる5人に劣らぬ
    スパイ活動をしていた第6の男がいたというのが本書の導入部。

    主人公は財政厳しい歴史学者のギ

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    2017年08月19日
  • ケンブリッジ・シックス

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    キム・フィルビーら5人のケンブリッジ大学卒業生がソ連のスパイだったことが発覚し、英国は大打撃を受けた。だが彼らのほかに、もうひとり同時期に暗躍していたスパイがいたという。歴史学者のギャディスは親友の女性ジャーナリストからこの人物に関する本の共同執筆を提案されるが、その女性が急死し、彼は後を継いで調査を開始する。が、やがて国際情勢を左右する事実が明らかに! 巧妙に構築されたスパイ小説の力作。「二人の巨匠ジョン・ル・カレとグレアム・グリーンに比肩する作家だ」(ワシントン・ポスト)

    強力なバックアップがあるとは言え、素人スパイの行動にはハラハラさせられた。

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    2017年01月21日
  • ケンブリッジ・シックス

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    ネタバレ

    最近では珍しい、冷戦期のスパイ、それに続く現在のイギリス諜報部(SIS)とソ連との確執をそれに巻き込まれていく作家でもある教授を中心に描く。
    キム・フィルビーらケンブリッジの著名なスパイ以外に6人目がいた、という掴みが面白いし、その正体が中盤で分かってからもロシア大統領の秘密に話がスムースに移行して最後まで読める。ただ、実在の人物も多く会話中に登場するがエスピオナージュの世界に詳しくないと全くわからないのが残念だし、話が次々に動くのは良いが最後まで主人公の曖昧なキャラがドラマの流れを阻害している。あまりにも被害者として巻き込まれていく主人公の主観が長すぎてだれてしまうし、他の人物(彼女やSIS

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    2015年06月16日
  • 甦ったスパイ

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    あっさりと解決?と思ったら、実は――という。テンポがよく普通に読みやすかった。不倫を美化してるようなところはちょっと・・・だけど。

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    2014年08月20日
  • ケンブリッジ・シックス

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    イギリスのスパイ小説ということでお家藝ではあるが、さすがに読ませる。スパイの扱った情報でなくスパイ自体に注目するというもの。

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    2014年01月06日
  • ケンブリッジ・シックス

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    うわぁーいいのか!?と読んでて勝手にビクビクしてしまいました。あの方のモデルはあきらかにあの方…ですよね。

    冷戦時代に暗躍していたスパイの真実を追う、大学教授と彼を追うものたち。ケータイやネットが発達した現在、情報伝達の手足を縛る方法はリアルで怖い。世界中どこ行っても筒抜けとか?武器を持たない主人公の危機からの脱出はまさに手に汗握る、上質のハリウッド映画を観てる時のような高揚感ありです。

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    2013年08月25日
  • ケンブリッジ・シックス

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    予想以上の面白さ。ストーリーはネタバレするので割愛するか現代のイギリスのロシア史専門家がとあることでイギリス諜報機関が秘匿するロシアな関する秘密を解明することになるが、その過程で当時の関係者が一人また一人と暗殺されていく、迫り来る輪の恐怖か物語終盤のスリリングかつスピード感あるストーリー展開になり、読み応え充分である。ただ、二つの時制を紐解くため登場人物や場面が飛び飛びにならざるを得ず、序盤の難解さはいなめない。

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    2018年06月21日
  • 甦ったスパイ

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    故あって英国秘密情報部SISから追われた男トーマス・ケル。彼は昔の同僚から思わぬ依頼を受けた。SIS初の女性長官に就任するアメリア・リーヴェンが突如消息を絶った。アメリアのことをよく知るケルに彼女を探し出してほしいというのだ。ケルは捜索を始めるが、やがて驚くべき国際的陰謀が明らかに!非情な謀略に巻き込まれた人々のドラマを描く傑作スパイ小説。英国推理作家協会賞スティール・ダガー賞受賞作。

    とっても普通のスパイ小説。

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    2018年06月03日
  • 甦ったスパイ

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    タイトル通りスパイもの。
    一章ごとに視点が変わって話が掴みにくいのと、前半の展開が遅いのとで読むの疲れる。
    後半の伏線が回収されて行く流れはお見事。

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    2015年05月02日
  • 甦ったスパイ

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    ル・カレの好きな人にはおすすめ、とかどこかの書評に
    あったそうだが、そう言えないこともない。
    最近のスパイはそういうやり方なのか!と感心する反面、
    本人も行方を知らなかった隠し子をネタに、外国の
    情報機関の責任者を陥れよう、なんてありかしら?とも
    思う。冷戦下の愛国心という動機に代わるものが必要なのは
    分かるけど、もうちょっとハードボイルドでも・・

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    2015年02月15日
  • ケンブリッジ・シックス

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    イギリスの傑作スパイ小説の伝統に新たに加わるべき資格を持った作品。ありそうなだけに、読後はちょつと背筋にゾクッとくるものがある。

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    2014年05月30日
  • ケンブリッジ・シックス

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    ナイスどんでん、と言いかけたらまたどんでん。緊迫した語り口、やたらスムーズに進む話、疾走感のあるスパイ小説と言えましょう。ただし読み捨てです。

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    2014年01月09日
  • 甦ったスパイ

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    家にあったので読んでみました。
    結構初期にお話が解決しそうと思ったらそうでもなくずるずる長引いた、というような。カッコーを追いかける辺りでなんであの場で捕まえなかったのかなあとか思ったんですが吐かせるよりもつけた方が良いという判断なんでしょかね。

    フランソワは愛の子、とか断言する辺りどうなのかなあと思いました。じゃあ奥さんとの間の子供たちは愛の子じゃないのか(笑)。不倫相手の男も誠実な感じじゃないし。本当に愛し合っているならきちんと離婚したらいいとか正論かましたくなるわけです。という訳でその辺り最後美談に終わりそうですがそうでもなさそうな感じが…。大体不倫男が隠し子の存在を漏らしたから養父母

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    2013年12月09日
  • ケンブリッジ・シックス

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    海外小説らしい、独特なスピード感と語り。特に行間で語り手(主観)がコロコロ変わるのは、サスペンスというジャンルだからでは無いはず。無駄に見える細かいディテールなんかも然り。
    内容としては、イギリスの諜報に関して更に興味をそそられるものだが、エンディングにもう少しボリューム感を出してくれれば。。
    しかし、作者はよほどロシアが嫌いなのか…?

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    2013年05月03日