中村恒子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
心に折り合いをつけて うまいことやる習慣
著:中村 恒子
著:奥田 弘美
出版社:すばる舎
整理をしたら、コメントしていない本がでてきたので、コメントさせていただきます。
帯に、「幸せかどうかなんて、気にしなくていいんです。」とあります
それで、「心に折り合いをつけて、うまいことをやる」です。
無理をせずに、思い込むことなしに、できることを淡々と進めていく
人にたよらずに、自分でできることを不細工に続けていくというのがいい
本書の中で、心に響いたのは、以下です。
・やらないよりは、やるほうがまし。それくらいのモチベーションが、仕事を無理なく続けるコツ
・仕事が嫌いになる原因のほとんどは、人間関係です
・どこまで行ったって、人は一人なんです
・何かをしてくれることはあたりまえではない。そう考えて生活できると、ちょっとしたことでも感謝できるようになる
・人が人を注意したり、怒ったりするときなんて、だいたい、身勝手なもんなんです。
・今日一日を生きていくことだけを考えて、生きていけばいい
・からだやこころが、しんどいときに、それ以上負担をかけるようなことをしたらいかん
・完璧を目指して挫折するよりも、不細工な形でも続けていく、ほうが大事
・他人には他人の人生があり、自分には自分の人生がある
目次
はじめに
書き手より
第1章 なんのために、働きますか?
01 「お金のために働く」でええやない。
02 「こんなの自分の仕事ではない」と考える前に、まずはスッキリ受け入れてみる。そうしないと、人は先に進めない。
03 仕事が好きじゃなくても全く問題ない。「やらないよりやったほうがマシ」くらいが続けていくにはちょうどいい。
04 会社は、他人がつくったお金儲けのための箱。進むも、やめるも最後は自分できめる。その選択は、誰のせいにもしない。
コラム Episode1 「終戦直前、広島から大阪へたった一人で向かった少女」
第2章 期待しないほうがうまいことやれる
05 「幸せでなければいけない」と、思わないほうが幸せ。余計な荷物はおろしていく。
06 人を変えることにエネルギーを使わない。「自分がどうしたら快適に過ごせるか」にエネルギーを使う。
07 情は、執着の証。たとえ家族でも、自分は自分、他人は他人。我を押しつけると、相手も自分もつらくなる。
08 与えられることをあたりまえと考えてはいけない。もらったものに感謝をする。そして、それ以上は望まない。
09 相手の都合を大切にする。そしたら、自分の都合も大切にしてもらえる。
10 チャンスは、偶然の中でしか生まれない。ポンと背中を押されたら、流れに身を任せてみる。
コラム Episode2 「時代に翻弄されながら、医師への道をつかむ」
第3章 人間関係には、妙がある
11 かけねなしに弱みをさらけ出せる話し相手がいるかどうか。それが元気になれるいちばんの秘訣。
12 ケチケチせずに細かいことを引き受けていくと、小さな親切が循環していく。
13 言い争いのあとは、先に謝るが勝ち。しょうもない我を張ると、居場所がなくなっていく。
14 仲よくする人は、好き嫌いで選べばいい。損得勘定で付き合うと、いいようにされるか、孤独に悩むか、どちらかになる。
15 その人と付き合うべきか、離れるべきか、答えを性急に求めない。心の距離感を変えれば、それなりに付き合うことはできる。
16 一人で生き方を計画したって、そのとおりには絶対にいかない。だから、細かく計画はしない。
コラム Episode3 「精神科医が、一生の仕事になった理由」
第4章 心を平静に戻す
17 先のことは、心配してもわからない。目の前のことがおろそかになっていないか?気にかけるのはそれだけにする。
18 しんどい思いは、あとになるといちばん大事な経験だったと感じられる。だから、一つもムダにはならない。
19 うまくいかないことが続くときは、立ち止まってはいけない。立ち止まる、先に進めない。
20 夜の仕事は、「よく眠る」こと。確実に起きることがわかっていることだけ、手を打てばいい。「それ以外は知らん」でいい。
21 「自信がない」は悪いことじゃない。急ごしらえの自信が、いちばん危ない。
22 悲しいことやショックなことから立ち直るためには、アドバイスではなく、「日にち楽」が必要。
23 人と比べるたくなるのは仕方ない。でも、どんな元気そうな人でも悩んでいない人はいないことを知る。
24 がんばらなくてはいけないときは、そのうちくる。だから、そうでないときは必要以上にがんばらない。
コラム Episode4 「結婚、出産、専業主婦、そして思わぬ復職」
第5章 あれやこれやを、両立していくには
25 仕事の質は、中途半端で大いに結構。手抜きしてもいいから、途中で投げ出さないことが一番大事。
26 家庭の平和が、何においてもいちばん。それさえ守れれば、あとはぼちぼちで。
27 人生に辛抱する期間はつきもの。ラクに辛抱できる方法を考える。
28 人を育てることは、結果的に、自分を育てることになる。
29 子を育てるために必要なのは、テクニックよりも、一つの行動。
30 人の巣立ちをじゃましてはいけない。1から10までめんどうを見ると、成長はとまってしまう。
31 孤独死、大いに結構。死に方をあれこれ心配してもしょうがない。
コラム Episode5 「悩み、苦しみ、それでも働き続けなければならない人生最悪の日々」
第6章 「日々たんたん」な生き方
32 難題にぶつかったときも、「大丈夫、きっとなんとかなる」。
33 他人には他人の人生、自分には自分の人生があることを徹底して線引きしていくと余計な軋轢も、ストレスも少なくなる。
34 人間関係の秘訣は、「距離感」に尽きる。踏み越えてはいけない一線は、決して超えずに保ち続けること。
35 孤独であうことは、寂しいことではない。「孤独はよきもの」と受け入れると、ラクになることがいくつもある。
36 そんなにすぐに、結果は出ない。焦るときほど、上や下、過去や未来ではなく、「今この瞬間」を大切にする。
コラム Episode6 「夫を見送ったのち、老いてもなお仕事の神様に望まれて」
37 はなばなしい成功や活躍せずとも、一隅を照らす存在になればよし。
おわりに
ISBN:9784799107218
判型:4-6
ページ数:224ページ
定価:1500円(本体)
2018年06月26日第1刷発行
2019年02月27日第12刷発行 -
Posted by ブクログ
「日々たんたんと生きている」という恒子先生の穏やかな語り口にホッと安心できる一冊。各章の終わりのコラムでは先生の波瀾万丈な人生が綴られていて、それもとても興味深かった。
[覚えておきたいこと]
☆ 必要以上に気を張らないで、「ちょっと目の前の人のお役に立てればいいかなあ」ぐらいの気持ちで仕事をしてみる。
☆ 「幸せでなければいけない」と、思わないほうが幸せ。
☆どこに行ってもイヤな人はいるし、100%満足できる環境はない。他人を変える事もできない。大事なのは、「今いる場所で、どうしたら自分が快適に過ごせるのか」を中心に考えること。
☆ 「来るものは感謝していただく、去るものは追わない」。情は他人(家族でも)への執着であって、こちらの身勝手さの証でもある。人は1人であり、各々が違う人生を生きているという事を忘れないように。
☆子育ても家庭も仕事も中途半端で良い。手抜きしてもいいから途中で投げ出さないことが大事。
☆「家庭の平和」を第一に考える。親の都合で子どもの心を乱したら、全部親に跳ね返ってくる。
他と比べず「うちはこうやから仕方ないんや」と開き直って、ニコニコ機嫌よく子どものそばにいる事が大切。
☆思春期からは少しずつ自分の人生と子どもの人生の重なりを外していくことが必要。成人するころにはお互いの人生の輪は完全に離れて、別々の人生になるけど、そこには橋がかかっていて、たまに遊びに行かせてもらう、という認識を持つ。
☆人間関係の秘訣は距離感。「もっと親しくなろう」「もっと関係を深めよう」と積極的に望んだり動いたりせず、「人に近づきすぎない」ことで、人に過剰に期待したり警戒したりしないで済む。
☆人生の結果はすぐには出ない。人生の瞬間瞬間で大事にすべき事をしっかりすることが大事。
☆ 人は「自分らしく」しか生きられない。そして「人は基本的に自分1人で生きていくもの」だということを腹に据えていくことが、うまく生きていくために大事。 -
Posted by ブクログ
あったかい毛布みたいな一冊。子育て中のパパママにもぜひ読んでほしい。思っている以上にがんばりすぎているから。メインで出てくる恒子先生は89歳の現役精神科医。いくら医師でも89歳で現役で(しかも雇われで)仕事をするってそうそうできません。定年になって「やっと解放された!」と思う人がいたり「FIRE」を目指すための本が出版される中で、「うまいこと」やれなければ高齢になってもなお雇われて働くことって難しいと思います。
もちろん恒子先生も、順風満帆にいったわけではなく、色々あるのですが、みんなから頼りにされて今に至る。とても素敵な人生だと思いました。
■自分はこんな仕事をすべき人間ではない
そんなことを感じたことはないでしょうか?こう考えてしまうと気を張ってしまいストレスになるようです。お金は持っていても「不安」でクリニックを訪れる人も多いそう。これは少し意外でした。お金があれば大抵のことは解決できると思っていたからです。「目の前の人のために役立てれば」そういう気持ちがうまくやるこつの一つのようです。
■幸せでなければいけない と思わないほうが幸せ
章のタイトルに驚きました。なぜなら、不幸せより幸せの方がいいと思うからです。本書でも鋭く指摘されていますが、その「幸せ」って他の人と比べて決める人が多いのではないでしょうか。いつも頭の中にいる考え、「こうあらねばならない、これが普通」。それは荷物みないなものと恒子先生は言います。つまりストレスでしかないのです。
ではどうするか。己にとってのほどほどを知り、「あきらめる」とのこと。などなど、この章は長く有りませんが何回も読み返したい充実した内容となっています。
■関西地方に縁がある方は一層暖かくなれるはず
本書は話し言葉が関西弁です。そのため、恒子おばあちゃんから人生ラクに過ごせる方法をゆったりとお話してもらっている感覚になります。
もちろん恒子先生は精神科医なので治療から感じたことも含まれており、とても納得感がありました。まさに年の功。もちろん、他の自己啓発本でも同じような内容の章もあります。が、関西弁で語られる本ってそうそうない気がします。「涙した」という感想がちらほらあるのも、きっと他の本より親近感が湧いたからでは?と思いました。