野澤亘伸のレビュー一覧
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ネタバレ都成先生の熱い人生、そして佐々木大地先生の波瀾ある人生に胸が熱くなりました。将棋を指すことで命を縮めた棋士が存在するのは、この本の続編を読んで知っていましたが、物の例えではなく文字通り命を賭けて将棋を指していたのは、佐々木大地先生だけではないでしょうか。しかもまだ子供なのに…本当にかっこいいです。あと増田先生が師匠を尊敬しながらもその師匠を全否定しているのが可笑しかったです。それを許している森下先生もすごい…
弟子は取らないとこの本の最後でもおっしゃっていたけど、きっと羽生先生もこの先いつかお弟子取るんでしょうね。その棋士はきっと、藤井聡太先生とタイトル争いを長きに渡って繰り広げるんでしょう、谷川先生や森内先生と羽生先生みたいに… -
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題名の「師弟」は、将棋の師匠と弟子を指す。
プロ棋士になるためには、奨励会という養成機関に所属し、そこでの闘いを勝ち抜かなければならないが、その奨励会に入るためには、現役のプロ棋士である師匠の推薦が必要。ということなので、プロ棋士には必ず師匠が存在する。
本書は、若手棋士6名とその師匠、すなわち将棋界の6組の師弟に関する話である。
素晴らしく面白かった。
筆者の野澤さんは、もともと写真家であるため、本書には、野澤さんが撮影された写真が使われている。その中に、私にとって印象的な写真が2枚あった。
1枚目は、藤井聡太との対戦を前にした、佐々木勇気六段の写真。藤井聡太は、現在2冠であるが、中学生で棋士になったことで注目を集め、プロ入り後は、初戦からの公式戦29連勝という新記録をつくり、更に注目を集めた。そして、30戦目の相手が、写真の佐々木六段であった。写真は、将棋盤の前で腕組みをする佐々木六段の上半身を写している。盤上の駒は、まだ動いていないので、対局前。佐々木六段の後ろには、大勢の記者・カメラマンが控えている。対戦相手の藤井現2冠を撮影するためである。そして、印象的なのは、佐々木六段の眼光と表情。鬼気迫るという表現を使いたくなる。この闘いにかける意気込みを感じる。
結果は、佐々木六段が先輩棋士の貫禄を見せ、藤井聡太現2冠の連勝を29でストップした。
2枚目は、これも藤井聡太現2冠と、藤井の師匠である杉本七段の、対戦前の1枚。
将棋盤の前に藤井聡太現2冠が、正座をして対戦相手である、杉本七段を待っている。今ちょうど、藤井聡太の後ろの襖が開いて、師匠の杉本七段が対局室に入室してきたところ。杉本七段は、歯を食いしばりながら、左の頬を膨らませる、気合いが入った表情をしている。
写真のキャプションには、杉本七段は入室したとたん表情が勝負士のものになったと書かれている。
結果は、藤井聡太現2冠の勝ち。将棋の世界では、弟子が勝つことを、「恩返し」という。恩返しを果たした訳だ。
写真ばかりではなく、引き込まれるように読んでしまう話が沢山。 -
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将棋界の師弟6組+羽生善治への単独インタビューをまとめたもの。著者が写真家なので、カラー口絵や本文中の写真も本書を引き立てている。
登場するのは、ワイドショーでも有名な杉本昌隆-藤井聡太のほか、藤井の連勝を29で止めた佐々木勇気と師の石田和雄、大学院在学中に竜王位を獲得した糸谷哲郎と師の森信雄など。あとがきによると、人選を絞り込むのに苦労したとのことだが、成功しているように思う。師匠の行動を「あり得ない」と言い切る弟子、自分と同じで将棋に徹しきれないからあかんとぼやく師匠、一緒にフットサルをする師弟などさまざまだが、どの師弟にも共通しているのは深い信頼関係だろう。 -
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未知の世界に触れたいと手にした本書、熱々で火傷した。ただのクワガタだろと高を括っていたが、読み進めるうちに平身低頭で謝りたくなった。オオクワガタ採集集団インフィニティをはじめ本書に登場する方々は、オオクワガタに人生をかけてますね。
途中、養老孟司さんの蘊蓄も読めて良かった。
オオクワガタをただ欲しいだけなら、多産地の有名ポイントに行けば良いが、本書に出てくる方々は、【新たな生息地の発見】を目指していた。だから、【人生がいくらあっても足りない】そうだ。
日本の山林の豊かさについて、黒土が厚く、その理由に火山と中国からの黄砂が関係しているそうだ。
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前にも何かで書いた気がするのだけど、先生と生徒ではなく、師匠と弟子という関係に、深いものを感じる。
対談では、どの師弟も、それほど親密に一緒にいるという感じはない。
けれど、弟子の心の機微を感じ取っている師匠の姿に、将棋の技量だけでなく、人として憧れる。
自分の中で一番印象的だったのは、木村先生と高野先生の対談だった。
元々、木村先生が好きな私は、最初、高野先生の低値安定な感じに、えっ、この二人が師弟なの?と思ったりしてたんだけど。
高野先生の、プロになることへの揺れや、勝ち負けが決まることと情の結び付きの話が、なんとなくなんだけど、分かって。
優勝スピーチで木村先生に感謝を述べる所は、映像でも見たくせに、読んでまた涙が出た。
皆、弟子は師匠を乗り越えるもの、と言いながら、高野先生みたいに、いつまでも師匠に厳然たる強さを発揮して欲しいと願うのも、らしいなーと思って頷いていた。
桐山先生と豊島先生の対談も、良かった。
豊島先生の実力を見込みながら、将棋観が崩れた時の立て直しが苦しいかもしれない、と言う。
その言葉は私だったら辛いけど、やっぱり将棋の技量だけを見ているんじゃなくて、棋士という人を含めて見ているんだなと思って。
たとえば、アスリートに対して、観る側の人は、メンタルのことを云々言ったりするけど……。
正直、やってる側からすると、心の問題にまで踏み込まれたくないのでは、と思っていた。
でも、人で魅了するというのは、そこと切り離せない部分もあって、難しい。
今年度はタイトル戦で、豊島先生の姿をずっと見てきて、その怜悧な空気が怖い時もあった。
ずっと人といるのはしんどくて、一人の時間を持ちたいって言うのが、分かるなぁと。
なので、先日お弟子さんを取ったことがニュースになって、結構驚いたのでした(笑)
最後に。
そもそも、読みたかったのが、中田先生と天彦先生の対談。
Abema師弟戦でも、天彦先生に対する思いを感じさせてくれる中田先生は、本当に格好いい。
弟子を持ち上げて、自分の方が導かれたなんて、なかなか言えないと思う。 -
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将棋の師弟をテーマとした本である。
プロの将棋棋士になるためには、まずは、奨励会という養成機関に所属し、そこを勝ち抜く必要があるが、その奨励会に入会するためには、現役のプロ棋士である師匠の推薦が必要だ。ということは、プロ棋士には、必ず師匠が存在する。
本書の筆者である野澤さんが、将棋の師弟に関しての書籍を出版されるのは、「師弟(棋士たち 魂の伝承)」に続けて2冊目。本書は、2019年2月号から「将棋世界」という雑誌に連載された「師弟」シリーズをベースに書籍化されたものである。1話に1組の師弟が登場する。本書に収載されているのは、8組の師弟。
野澤さんは、もともとプロのカメラマンでもあるので、本書には、登場人物たちの写真が多く含まれる。前作の「師弟(棋士たち 魂の伝承)」には、タイトル戦や公式戦での写真、すなわち、棋士が自らの戦いの場に臨む、ひりひりした写真が多かったが、今回の本では、スナップ写真的な落ち着いた写真が多い。前作の写真は棋士の緊張感や闘争心が伝わってきて、とても魅力を感じたが、本作でのリラックスした写真も、棋士の素の姿を垣間見ることが出来、これはこれで悪くない。
上述したように、師匠が師匠となるのは、弟子が奨励会に入会する、すなわち、これからプロ棋士を目指して戦いを始める時だ。師弟の組み合わせによって異なるが、実際に師匠が弟子に将棋を教えることは少ないのが通例であるようだ。そういう意味では、師匠は、将棋の技術に関しての師匠ではない。これも、師弟の組み合わせにより異なるが、師匠は、ロールモデルであったり、(技術的ではない部分の)コーチであったり、サポーターであったり、あるいは、その組み合わせであったり、様々だ。企業の中でのメンターを思い浮かべた。 -
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観る将です。(と言っても時間的に観戦はほぼできず、今や情報を得てるだけですが…)
イトタク、山崎先生の話はよく知られてることだけど、ご本人から今になって聞くとまた新しい感じがした。
梶浦さん、出口くんはあまり知らなかった。大介先生めっちゃハッパかけてた。
西山さんが体が弱いとは知らなかった。三段リーグあと一歩だったのにと改めて。あの時上がってれば今特例がどうこうもなかったのに…て、たらればが過ぎますね。
深浦先生と斎藤優希くんは一番思い入れがあるかな。齋藤くんは子どもの将棋大会の指導対局なんかで実際に何度かお見かけしたことがあったんだけど、冷酷そうでとてもじゃないが話しかけられない雰囲気で、四段になった会見を見て別人かと思った。
今の明るい好青年と同じ人と思えないぐらい雰囲気が違って、三段リーグて恐ろしいところなんだなと思ったよ。
森下ー増田は流し読みになってしまった。
増田さんが子どもの頃教わった勉強をまたしてると言って師匠が驚いてたり、もっとじっくり読みたかった!
総じて、将棋ファンなら必読です。
(敬称は適当ですみません)
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