あらすじ
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【カラー口絵16ページ付き】~受け継がれていく棋士の想い~
将棋界は歌舞伎や落語のように、師匠と弟子で技術が受け継がれていく面があります。
しかし、その師弟関係はさまざまで、そこには十人十色のドラマがありました。
本書は将棋世界に連載し、プロ棋士の深い絆を取材して著した「師弟」の連載を書籍化したものです。
著者はプロのカメラマンでもあり、「師弟―棋士たち 魂の伝承」(光文社)で将棋ファンの心をわしづかみにしたといっても過言ではない野澤亘伸氏。
できうる限りの徹底取材を重ね、それまで語られることのなかった逸話を棋士の口から引き出しています。
また書籍化するにあたっては将棋世界に未掲載の話や、少し時間が経った現在についてなど大幅に加筆。
さらには杉本昌隆八段×藤井聡太二冠の特別編を収録しました。
ぜひ、受け継がれていく「棋士の魂」を感じてください。
※電子版では本文中の写真もカラーで掲載しております。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
さいたろう先生のファンの方でもしまだ未読の人が居たら絶対読んだ方がいいです。
齋藤慎太郎八段、一生推します。
個人的には、
淡路九段「久保君は天然だから」
と、
久保九段「村山聖宅の玄関チャイム押し続けてた」
〜の二つのくだりで爆笑してしまいました
久保君きみ天然なのか!?
Posted by ブクログ
前作とはまた違った師匠と弟子の物語だが、今回のほうがよりていねいに、深い話が多い印象。
高野五段の新人王スピーチは知っていたけれど、これを読んだらおじさんじゃなくても泣くわ…
Posted by ブクログ
天彦、慎太郎、で始まって、締めが豊島。
満腹感も幸福感もいっぱいだけど、もっともっと取り上げるべき師弟がいるでしょう、と思ったら、連載は続いてる、と。
所司一門や井上一門、安恵一門はもちろん、三枚堂や八代、長谷部といった人たちにもフォーカスを当てて欲しいところ。
ともかくも、次巻が待ち遠しい。
Posted by ブクログ
将棋の師弟の絆を描いた一冊。
前作の『師弟』に続く第二弾。
とかく現在の将棋の世界は内弟子制度がなく、一見あまり師弟の繋がりはなさそうに見える。
しかし、少なくともここに出てくる師弟はそんなことはなく、師弟の暖かい交流を垣間見ることができて、興味深かった。
Posted by ブクログ
前にも何かで書いた気がするのだけど、先生と生徒ではなく、師匠と弟子という関係に、深いものを感じる。
対談では、どの師弟も、それほど親密に一緒にいるという感じはない。
けれど、弟子の心の機微を感じ取っている師匠の姿に、将棋の技量だけでなく、人として憧れる。
自分の中で一番印象的だったのは、木村先生と高野先生の対談だった。
元々、木村先生が好きな私は、最初、高野先生の低値安定な感じに、えっ、この二人が師弟なの?と思ったりしてたんだけど。
高野先生の、プロになることへの揺れや、勝ち負けが決まることと情の結び付きの話が、なんとなくなんだけど、分かって。
優勝スピーチで木村先生に感謝を述べる所は、映像でも見たくせに、読んでまた涙が出た。
皆、弟子は師匠を乗り越えるもの、と言いながら、高野先生みたいに、いつまでも師匠に厳然たる強さを発揮して欲しいと願うのも、らしいなーと思って頷いていた。
桐山先生と豊島先生の対談も、良かった。
豊島先生の実力を見込みながら、将棋観が崩れた時の立て直しが苦しいかもしれない、と言う。
その言葉は私だったら辛いけど、やっぱり将棋の技量だけを見ているんじゃなくて、棋士という人を含めて見ているんだなと思って。
たとえば、アスリートに対して、観る側の人は、メンタルのことを云々言ったりするけど……。
正直、やってる側からすると、心の問題にまで踏み込まれたくないのでは、と思っていた。
でも、人で魅了するというのは、そこと切り離せない部分もあって、難しい。
今年度はタイトル戦で、豊島先生の姿をずっと見てきて、その怜悧な空気が怖い時もあった。
ずっと人といるのはしんどくて、一人の時間を持ちたいって言うのが、分かるなぁと。
なので、先日お弟子さんを取ったことがニュースになって、結構驚いたのでした(笑)
最後に。
そもそも、読みたかったのが、中田先生と天彦先生の対談。
Abema師弟戦でも、天彦先生に対する思いを感じさせてくれる中田先生は、本当に格好いい。
弟子を持ち上げて、自分の方が導かれたなんて、なかなか言えないと思う。
Posted by ブクログ
将棋の師弟をテーマとした本である。
プロの将棋棋士になるためには、まずは、奨励会という養成機関に所属し、そこを勝ち抜く必要があるが、その奨励会に入会するためには、現役のプロ棋士である師匠の推薦が必要だ。ということは、プロ棋士には、必ず師匠が存在する。
本書の筆者である野澤さんが、将棋の師弟に関しての書籍を出版されるのは、「師弟(棋士たち 魂の伝承)」に続けて2冊目。本書は、2019年2月号から「将棋世界」という雑誌に連載された「師弟」シリーズをベースに書籍化されたものである。1話に1組の師弟が登場する。本書に収載されているのは、8組の師弟。
野澤さんは、もともとプロのカメラマンでもあるので、本書には、登場人物たちの写真が多く含まれる。前作の「師弟(棋士たち 魂の伝承)」には、タイトル戦や公式戦での写真、すなわち、棋士が自らの戦いの場に臨む、ひりひりした写真が多かったが、今回の本では、スナップ写真的な落ち着いた写真が多い。前作の写真は棋士の緊張感や闘争心が伝わってきて、とても魅力を感じたが、本作でのリラックスした写真も、棋士の素の姿を垣間見ることが出来、これはこれで悪くない。
上述したように、師匠が師匠となるのは、弟子が奨励会に入会する、すなわち、これからプロ棋士を目指して戦いを始める時だ。師弟の組み合わせによって異なるが、実際に師匠が弟子に将棋を教えることは少ないのが通例であるようだ。そういう意味では、師匠は、将棋の技術に関しての師匠ではない。これも、師弟の組み合わせにより異なるが、師匠は、ロールモデルであったり、(技術的ではない部分の)コーチであったり、サポーターであったり、あるいは、その組み合わせであったり、様々だ。企業の中でのメンターを思い浮かべた。