白川優子のレビュー一覧

  • 紛争地の看護師

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    白川優子さんの講演を拝聴したことをきっかけに、本書を手に取りました

    将来、国境なき医師団の看護師として活動したいと考えている私にとって、本書は憧れの世界を知るだけでなく、自分が目指す看護師像について改めて考えるきっかけとなりました

    紛争地という過酷な環境の中でも、目の前の患者さんに向き合い続ける姿勢や、看護師としての使命感に強く心を動かされました
    医療従事者としての在り方について改めて考えさせられる一冊でした

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    2026年06月11日
  • 紛争地の看護師

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    計算したら私より少し年下の方だった。
    商業高校からの進路として、やっと「看護師」に思い至るも、まずは定時制の専門学校へ。しかし、元々の志は子ども時代に芽生えてたもの。そこから、国際的に仕事をするために、一つ一つ手順を踏んでいく。彼女の生き様たるや⁈ 何故、今まで私はこの人を知らなかったんだろう…
    「国境なき医師団」の存在は私も知っていたし、SNSでフォローもしてる。だが、やはり他人事としか見ていなかったことに気付かされた。いや、どうやっても他人事で終わってしまう生活を送ってるから仕方ないのだけど。だが、この本を読み始めた後に流れてきたポストに、今まで感じたことのない感情を覚えた。自分事にはなりえないけど。
    たまたま彼女は一篇の本を認めたから、その存在を知るこのになったが、他のスタッフ、或いは現地の人々全てに、ライフがある。
    ガザについての項は、今の爆撃より前のこと。だがその問題についての基本的なテキストになってて必読だと思う。地理的なこととその歴史について。「世界一巨大な監獄」という異名があることは知らなかった。
    戦争を感覚でしか知らない人に読んでほしい。今こそ。

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    2026年05月17日
  • 紛争地の看護師

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    とても良かった。
    紛争地へ次々と派遣された現実を読み易く書かれているので、つい軽く読んでしまいましたが、内容にはいつもハッとさせられました。
    私自身もずっと昔、国境なき医師団に興味を持ったことがありましたが、自分事には考えていなかったため、ご縁も無くだらだらとした人生を過ごしてしまいました。
    自分の人生をも深く考えました。(既にばばあのため手遅れですが)

    世界から紛争が無くなることを祈ります。

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    2026年04月12日
  • 紛争地の看護師

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    文庫になったので即買い、貪るように再読。国境なき医師団の前線で、任務を果たしながら1日ずつ生き抜く主人公と、生き残った患者たちが周囲の愛に支えられながら回復していく姿に、激しく胸を打たれる。

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    2026年02月07日
  • 紛争地の看護師

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    国境なき医師団の看護師として、世界各地の紛争地へ赴任した著者による自身の体験をまとめたノンフィクション。
    国境なき医師団が活躍しているエリアと言われると、”現状は停戦協議などで戦闘自体は休止している”ようなイメージでした。シリア、南スーダン、アフガニスタン、ガザ地区などが本書に登場しますが、本書を読むとそのイメージは覆ります。

    政府側・反政府側が内戦状態になっている国では、政府が入国を許可して活動をしていても、反政府側からは”敵対勢力(政府側)の手助けをしている”とみなされ、医療活動拠点に向けて銃撃や空爆が行われています。
    本書冒頭で、敵対勢力のメンバーを捜索に来た民兵が侵入してくるシーンは、こちらの態度次第では命を奪われかねない緊迫感のある情景でした。紛争地の活動において「怖いと思う者は帰国した方が良い。ただし、怖さに麻痺してしまった者は一番に帰国させなければならない」という言葉が紹介されています。”怖さ”に麻痺する人が出てくるほど、日常的に危険と隣り合わせであることが伝わってきます。

    著者はそのような地域に20回近くも赴任しています。空爆の音が響く中で手術をし、一方で果てしなく次々と運び込まれる患者。そこで著者は「紛争自体を止めなければ、意味がないのではないか」と感じ、ジャーナリストへの転身を考えます。帰国して相談したジャーナリストは「ジャーナリストになっても紛争は止められない。あなたは看護師として目の前の命を救えるのだから、その役目を全うした方が良い」と諭されます。ジャーナリストは取材する現地で亡くなっていく人たちを前に、その命を救う事が出来ないもどかしさを感じているのでした。

    戦場と呼んでも良いエリアで救命活動に従事する女性と言われると、ものすごい精神力や博愛、タフさを兼ね備えた人、というイメージが浮かびます。しかし著者自身が赴任期間の間に帰国した時、日本での安全で快適な生活に触れて生じる「この生活を手放したくない」という気持ちと、次の赴任を打診された時に「自分が行かなければ、現地のスタッフや医療を求めている現地の人を見捨てるのか」という気持ちのはざまで葛藤することを吐露していて、そこは非常に著者に共感できる部分でした。

    内戦や戦争が起こると、市民生活はどういう状況になるのか、著者の視点から非常にリアルに描写されています。またそういうエリアでの活動を経て、上述のような著者自身の気持ちの変化なども赤裸々に描かれています。また、著者が国境なき医師団に応募しようとした動機や、採用されるまでのキャリアと経緯を詳しく述べた章も興味深く読めました。

    日本にいては分からない、戦場となった国の市民生活の現状がダイレクトに伝わるノンフィクションでした。

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    2025年10月23日
  • 紛争地の看護師

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     高校の時、世界史が好きだったからだろう。パレスチナは第二次世界大戦が積み残した悲劇で、不勉強な高校の時でさえ、先進国全体が一致して向き合うべき紛争だと思った。今でもこの思いは変わらない。
     この本では中東やアフリカの紛争地で国境なき医師団として活動した著者の素直でまっすぐな記録が読める。
     ロシア、中国、北朝鮮、有事をあおる政治家たち。せめて我々市民は、このような書物を読み、戦争をしない決定に向けてクリエイティブな思考を働かせる必要がある。私は殺されたくないので、殺さない判断ができる国の一員でありたい。

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    2024年09月22日
  • 紛争地の看護師

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    国境なき医師団に憧れて看護師になり、英語圏で海外経験を積んでから、実際にMSFから紛争地に派遣されるようになった著者。彼女の人生や、彼女が実際に紛争地で見たものや出会った人々について綴られる。

    まっすぐな使命感と情熱、でも人間として当然ある安全を求める気持ち、平和なオフィスでの仕事のやりがい、恋人や家族に心配をかけたくない気持ちなど、相反する要素の中で揺れ動く気持ちについても言及されている。ジャーナリストにキャリアチェンジしようとしたことなども触れられていて、それでも看護師として紛争地に行くことを選び続けることに感銘を受ける。

    イラク、シリア、イエメン、ガザなど様々な現場での活動について記録されている。シリア内戦でやむを得ず銃を選ぶ元薬学部学生の若者の姿。自発的に献血に協力してくれるシリアの市民の姿。現地のローカルスタッフの人生、喜びや悲しみ。南スーダンでの国連への避難、撤退せず市民の治療に従事したこと。ガザには高学歴な若者が意外にも多いが、職がないこと。2名の清掃員の募集に300名の応募があり、家族や親戚からの後押しの電話が大量にかかってきたこと。

    南スーダンでは、政府軍トップが「街の片付けと復興はNGOたちにお願いする」と言っていたという。そのような国家観の人間にとって、市民の命とは何なのか。何のために政府があるのか。海外からの支援が国家の自立を妨げているかのような状況。医療だけでは紛争は止められない。人道援助の取り組みはもちろん必要である一方、紛争の調停や平和構築についてもきちんと介入しなければ、紛争はなくならず、最も脆弱な人々の苦しみには終わりが来ないということを考えさせられる。

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    2024年06月05日
  • 紛争地の看護師

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    瀬谷ルミ子さんの本を読んだときも思ったけど、自分も命の危険にさらされるところに行って、他の人の命を救う仕事をしている人には、頭が下がる。
    私を含め、ほとんどの人はできないことだ。
    著者がいくら有能で強い人であっても、凄まじいストレスであり、帰国するたび呼吸困難が一ヶ月ほど続く、とある。現地では気を張りつめているから、ほっとしたとたんに発症するのだろう。
    そして、こうして実情を伝えてくれることで、私たちは世界を知ることができるし、どうしたら命が奪われない世界を作ることができるのか考えることができる。その程度しかできないのが申し訳ないけど。

    安心して勉強できる日常を取り戻すために銃を取ったシリアのムスタファ。
    父を殺され、自分も足を打たれた10歳の少年が、退院したらすぐに(仕返しに)「殺しに行く」という世界。
    大学を出ても60%は仕事がないガザの若者。
    これらの人たちを忘れないでいたい。
    満足な設備も薬も、ときには水さえ足りない中、文字通り命がけで治療に当たっている医療関係者がいることも。
    読める人には全員読んでほしい本。

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    2023年11月30日
  • 紛争地の看護師

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    「為政者たちのさまざまな思惑によって国と国、民族と民族の衝突は止まることはありません」が「世界のどの紛争地でも、政治上は対立しているはずの市民同士が、実は心を通い合わせているという場面を何度も見てきました」(あとがき)という白川優子さん。
    「平和を願う市民たちを支える一員であり続けたい」との生き様に大きく拍手する。
    ガザで驚くほどの惨状を生み続けるイスラエルに心を寄せる日本の為政者よ。恥を知れ!
    生命を奪われた人がたった5日で1万1千人を超え、4割の4500人が子どもだ。どうして止めずにいられるのか、どこまでアメリカの犬であり続けるのか。

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    2023年11月12日
  • 紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々

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    戦争や紛争の悲惨さだけでなく、そこに暮らす人々の日常、スタッフたちの姿が丁寧に書かれています。「国境なき医師団」のことを知ってほしいです。あなたの寄付が救いになります。

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    2023年01月21日
  • 紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々

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    白川さんの1冊めの本よりも、一人一人の難民に焦点を当てた内容でした。患者さんそれぞれには強みがあって、医療をしている側が患者さんから勇気や希望をもらえることがたくさんあるんだなとわかりました。そして、日本に帰ってきてすごく平和だけら、安心するのではなく、心身にトラブルが生じてしまうことを知り、上手く変えていかないといけないのではと思います。

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    2022年11月19日
  • 紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々

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     いつも聴いているpodcastの番組に著者の白川優子さんがゲスト出演していて、本書の紹介をしていました。
     白川さんは現在「国境なき医師団(MSF)」日本事務局に採用担当として勤めていますが、18回の派遣経験を持つ看護師です。
     以前、白川さんが著した「紛争地の看護師」を読んだのですが、そこで紹介されている世界各国の紛争地の実態に大いに驚きました。本書でも紛争現場の様々な立場の人々の素顔がリアルに描かれています。
     同じ人間が生み出している悲惨で理不尽な人道危機。白川さんをはじめとして「国境なき医師団(MSF)」のみなさんの現地での献身的な医療支援活動には本当に頭が下がります。

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    2022年09月18日
  • 【無料版】『ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く』試し読み いとうせいこう×白川優子特別対談付き

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    これは感動させられる

    この作品では、出版当時特に激戦地として名高かったガザ周辺地区において、身分や敵味方に関係なく人道としての医療支援を行い続けるという、かなり勇敢な人の生の声を読むことができます。勢力に左右されることなくただひたすら人々を救いたいという気持ちを、たとえ自らが危険と隣り合わせになってでも揺るぎなく貫くことの大変さが感じられ、感動しました。

    #感動する #タメになる #泣ける

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    2021年11月06日
  • 【無料版】『ガザ、西岸地区、アンマン 「国境なき医師団」を見に行く』試し読み いとうせいこう×白川優子特別対談付き

    購入済み

    いとうせいこうによる「国境なき医師団」のルポルタージュ第2弾。比較的安全だった第1弾とは異なり、今回は素人が取材できる中ではおそらく最前線のガザを訪れる。そこは日々イスラエル軍の銃撃をうけた若者たちが運び込まれる野戦病院であり、リハビリテーションセンターであった。身体的にも精神的にも元には戻らない傷を負った人々は、それでも笑顔で取材に応えることで、そしていとう氏はそれを飾らない真摯な言葉で伝えることで、この世界の不当と人間の力を訴える。どんな政治的背景があろうとも、武器を持たない人々を一方的に傷つける「正義」は存在しないのだ。

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    2021年07月14日
  • 紛争地の看護師

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    読んでる間、すげ〜って何回言ったかな。7歳で国境なき医師団のテレビ特集に反応し、高校卒業前に友達の一言で自分も!と将来を看護師として生きると即決、海外留学して経験を積み7歳の時にみたその団体の命懸けの活動に飛び込むなんてもう全てがこの人の運命なんだとしか思えない。月並みだけど、彼女の勇気、博愛、鉄砲玉のような行動力にただ感服するのみ。人道支援のために世界各地から現地入りする大勢の勇敢な人たち。頭が下がります。ニュース報道だけでは決してわからない、現場で生活して惨状を目の当たりにして支援活動をしてきた人だからこその現場の描写に何度も息をのみ、ため息が漏れた。正直、私には到底できない仕事だし、ご家族の方々の心配や精神力の方に共感してしまう。チグリス川、ナイル川、エルサレム、、人類の知恵と文明の源ともいえる地域でなぜこんなことが…「世界のどの紛争地でも政治上は対立しているはずの市民同士が、実は心を通い合わせている場面を何度も見てきた」という一文だけが救い。一部の為政者や反乱分子の勝手な思惑で引き起こされる戦争のせいで家族や生活、そして生命を奪われるのはいつだって関係のない一般市民。ホントやりきれない。

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    2026年05月10日
  • 紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々

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    白川優子(1973年~)氏は、埼玉県生まれ、高校卒業後、坂戸鶴ヶ島医師会立看護専門学校定時制課程を経て、看護師資格を取り、地元の病院に勤務。その後、国境なき医師団(MSF)への参加を目指し、英語を習得するために、2004年にオーストラリア・カトリック大学看護学部へ留学、卒業後、ロイヤル・メルボルン病院で働き、2010年に帰国。帰国後すぐにMSFに参加登録をし、同年にスリランカに派遣されて以来、パキスタン、イエメン、シリア、南スーダン、フィリピン、ネパール、パレスチナ(ガザ)、イラク、アフガニスタンなど、紛争地を中心に10ヶ国/18回の緊急医療援助に従事。現在、MSF日本事務局で採用業務を担当している。
    本書は、『紛争地の看護師』(2018年)に続く著書で、2022年に出版された。尚、初出は、集英社ウェブイミダス「『国境なき医師団』看護師が出会った人々」として、2018~2021年に連載されたものである。
    前著では、白川さんがMSFの看護師になった経緯を含め、これまでの活動について概ね時系列に書かれていたが、本書では、活動の中で出会った患者や現地の人々、医療や支援を行う仲間、派遣地の暮らしなどについて、赤裸々に綴られている。
    私は、前著を読んだときに一番印象的だったのは、世界中の紛争地にこれほど頻繁に赴き、医療活動を行っている白川さんが、実はとても普通の感性を持った人だということだった。そして、本書の中でも、(強い信念がなければこうした活動などできないことは大前提としても)「私だって本当は行きたくないのだ」と書いてしまうのだが、それ故に、紛争地で起こっていることが、別世界の出来事などではなく、我々が当たり前に過ごしている日常につながった所の出来事なのだということを、一層強く感じるのである。
    また、白川さんは、現場での医療行為が、その根本原因となっている紛争を止める力になっていないというジレンマを感じ、ジャーナリストへの転身を考えたことがあったものの、シリアのイドリブ県でのある女の子との出会いをきっかけに、ひとりひとりに寄り添える看護の力に気付いたと書いているが、そうした思いが現場に不可欠の医療を支えていることがよくわかる。
    私は従前より、国家・民族・宗教間の対立に強い関心を持っており、自らプライベートかつ一人で、(米国が大使館をテルアビブから移転する直前の)エルサレムとヨルダン川西岸(ガザは当時でも入れなかった)に滞在したこともあるが、こうしている間にも、ガザやウクライナ(や、日本では報道されることすらない世界中の紛争地)で、市井の人々が戦火に苦しんでいることに胸が痛む。本書冒頭には、白川さんがガザの街中で人々に囲まれている写真(2015年か2016年)も載っているが、彼らは今も無事だろうか。。。
    遠く離れた日本に住んでいる一般人にできることは、関心を持つことに(ほぼ)限られるが、その関心を持つためにも、一度は読んでおくべき類の一冊だろう。
    (2025年9月了)

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    2025年09月22日
  • 紛争地の看護師

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    世界の紛争地域で看護師として働く著者白川さんが現場で経験したことをまとめたノンフィクション作品。まあとにかく読みやすい。読みやすさのあまり、各地での出来事が淡々とつづられているけど、そこで目の当たりにする作者の計り知れない憎しみ悲しみ、ときには喜びもあり、感動のルポルタージュになってます。
    ぜひ、ご一読を。

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    2024年01月20日
  • 紛争地のポートレート 「国境なき医師団」看護師が出会った人々

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    「紛争地の看護師」に感銘を受けて、本作も読んでみました。筆者の白川優子さんは「国境なき医師団(MSF)」の手術室看護師として主に諸外国の紛争地でもある、シリア、南スーザン、イエメン、パレスチナ等に派遣された経験を持っています。

     前作との違いは、同じエピソードでもより住民目線で描かれています。白川優子さんのお人柄にも触れることができ、看護師だからできることがあると言っておられますが、私は彼女だからこその支援ができているのではないかと感じます。彼女が関わった患者さんやその家族、医療関係者…表情がやわらかいんですよね!掲載されている写真がカラーだからというのもあるけれど、それだけではないと思います。興味を持って読めたのは、イスラム教徒の女性が黒い布(アバヤ)で全身を覆うのはなぜかとか、派遣された国での白川さんの生活の部分です。

     ただ、やはり世界に紛争地があること、そして日々住民が恐怖に慄き、受けるべき医療が受けられない現実もあるということ…、その地で日々身を粉にして働いている、白川さんのような頼もしい存在がいることを忘れてはいけないと思いました。

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    2023年12月25日
  • 紛争地の看護師

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     「国境なき医師団」の手術室看護師として、20回近くにも及ぶ海外への派遣をつとめた白河優子さん、派遣先は、シリア、南スーザン、イエメン、パレスチナ…等の紛争地…。水も電気も充分に使えず、そもそもの医療提供体制が整っていない地ばかり…しかも、いつ空爆がはじまるか不安と恐怖を抱えながらの医療活動…もう何て言ったらいいのか、言葉もありません…。

     この作品では医療活動の過酷さだけでなく、紛争地で生きる住民の様子も描かれています。高学歴なのに、女性であるがゆえに、仕事に就けず将来に不安を抱える若者、空爆のない夜間にそれとは知らず時限爆弾で遊び負傷した子どもたち、負傷してもなお早く退院して親の仇を打つために殺しに行きたいと言う10歳の子ども…。

     現在勃発しているハマスとイスラエルの戦闘でも、ガザ地区の病院が破壊されました…。ガザ地区での死者は2万人を越え、うち8000人は子どもだと…胸が痛いです。本当は、誰も戦うことを望んではいないのに、一部の為政者の思惑に翻弄されているかのように感じます。平和を願わない人はいません…どうか、世界中どこにいてもすべての人が安心して生活できるような社会に変わっていきますように…。

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    2023年12月23日
  • 紛争地の看護師

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    「怖いと思う者は帰国したほうが良い。ただし、怖さに麻痺してしまった者は一番に帰国させなくてはならない。」
    どんな戦地にも赴いて活動している国境なき医師団。
    戦場を恐れない勇敢な人たちのイメージだったけど、彼ら彼女らも恐怖を抱えながら活動しているんだなと。そうか、そりゃあそうだよね。なんて強いんだろう。そして戦地と平和な日常を行き来するってどんな感覚なんだろう。

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    2023年11月29日