デイヴィッドベニオフのレビュー一覧

  • 卵をめぐる祖父の戦争
    大傑作である.
    コソ泥として捕まったレニングラードの少年が,お調子者の脱走兵とペアを組まされ,卵を1ダース手に入れてくることを命令されるのだが,折しも900日にもわたった「レニングラード包囲戦」のさなかである.飢えに苦しむレニングラード市からドイツ軍の包囲網を突破し,どこかから期限までに卵を入手して...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    良いとは聞きながら何となく読んでなかったのよね。たまたま古本で見かけたのでこれも何かの縁かと思って。
    岩波新書の「独ソ戦」読んだ直後に読むと何というか同じ時代、同じ場所をテーマにしてるのに視点の縮み方がスゴい。
    まぁ「900日包囲されたが、陥落することなく解放された」って一文の裏にはいろんなことがあ...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    まるで凸凹コンビの卵をめぐる戦争の話。辛いこと苦しいこと、残酷な描写は当然あるけれど、友情や恋、そして全体を包むユーモアが決して悲壮なものにしていない。戦争の愚かさをやさしく訴え読後感はさわやかでもある。多くの人に読んで欲しい。
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    米国人気TVドラマ「ゲーム・オブ・スローンズ」の共同プロデューサーで脚本家・小説家でもあるデイヴィッド・ベニオフが書いたベストセラー小説。

    ベニオフが自分の祖父から聞いた戦時中の体験談という体裁になっているがフィクションだそうである。

    ドイツの包囲攻撃を受けているレニングラードに住む17才の少年...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    傑作!この小説はいい。

    舞台は近代戦最長の900日に及ぶ包囲戦下のレニングラード。飢えと戦争被害に苦しむレニングラードの描写、その戦下日々を必死に生きる主人公が、ひょんなことからイケメンで下品で饒舌な脱走兵とコンビを組み、赤軍士官の命令で玉子1ダースを探すことになる。

    人間ってほんま愚かで、その...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    本の雑誌オススメの中から。なるほど、卵をめぐる戦争ってそういうことでしたか。内容的には結構シリアスな戦争描写がいっぱい出てくるけど、タイトルからもうかがえるように、のどかな(に感じられる、か)言動も頻出する。ただ、茶化して誤魔化している訳じゃなく、物語を通じて訴えかけてくるのはあくまで、愚かな戦争に...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    "That's four dozen now"
    あるとこにはあるねんなぁ この脱力感… "或る「小倉日記」伝" の読後感とかぶった

    ”No wonder your hand's on my ass?”
    いや、この訳し方…ウ、ウマイ  うん、レフならきっとこういう言い方するよな

    邦題がいい、でも表...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    1942年、第二次世界大戦中のソ連、レニングラード。900日間にわたってナチスドイツに包囲され、市内は爆撃と飢餓のために悲惨きわまりない状況にありました。そんなレニングラードを生きた祖父に、映画の脚本家である男が話を聴くという形で物語は始まり、以降は祖父レフの「わし」という一人称で語られます。

    1...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    とても良かったです。
    第二次大戦下のドイツとロシアが舞台なので、暗く悲しい話ではあるのですが、物語としてとても良かった。

    訳者あとがきで改めて思ったのですが、このお話は1週間の出来事だったんですね。
    戦争は、結局、弱者が悲惨な思いをするということを改めて認識するためにも、多くの方に読んで欲しいと思...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    コーリャにアル中の友達の幻影を見た。幻影は年月と共に美しくハッキリと違う形で、俺の中の本物になるのだ。
  • 卵をめぐる祖父の戦争
     ナチスによる包囲網が敷かれたロシアのレニングラードを舞台に、卵の調達を命令された二人の青年兵の姿を描いた小説。

     戦争ものは本では横山秀夫さんの『出口のない海』や吉村昭さんの作品、他にも映画やドラマなどいろいろ触れてきましたが、その中でもこの作品はかなりの異色作です。

     青年兵レフの相棒となる...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    時はWWⅡのドイツとソビエトの戦争の時代。
    場所はバルト三国ちかくのサンクトペテルブルグ。
    その時、サンクトペテルブルグはドイツ軍により包囲され、兵糧攻めにあっていた。
    そんな困窮を極めるなか主人公の少年、レフは夜間に死んだドイツ兵から盗みをしたため憲兵隊に捕まってしまう。

    命がいとも簡単に奪われ...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    タイトルから、アンドレイ・クルコフ『ペンギンの憂鬱』のような、可愛い不条理系の話を勝手に想像してたのですが(舞台もロシアだし)、とても暗く重い、でも一つの青春小説とも言える、読み応えもあって読後感も良い一冊でした。

    主人公2人の噛み合わなさと、そんなことをいってられない状況の深刻さ(第2次大戦中)...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
     俗っぽいけど敢えて言いたい。
     
     「やべえ、ちょー、おもしれえ!」

     出来ることなら、文字のサイズを倍にしたいくらい面白かった。

     以下、ブクレポ。
     
     主人公のレフはある日、落下傘で空から落ちてきたドイツ兵の死体を発見し、死体からナイフを盗んだことから、窃盗の罪で投獄される。そして時...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    いや、面白かった。
    ナチ包囲下の飢餓の街で1ダースの卵の調達を命じられるという夢想的な設定。しかし、その探索途中で出会う戦争の断片は極めてリアルで残酷。その中での主人公レフと相方コーリャの掛け合いは妙にユーモラス。そうした相反する要素が見事に混じり合わせた作品です。
    そしてラスト。
    戦争の無意味さと...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    ナイフの使い手だった私の祖父は十八歳になるまえにドイツ人をふたり殺している
    作家のデイヴィッドは、祖父レフの戦時中の体験を取材していた。ナチス包囲下のレニングラードに暮らしていた十七歳のレフは、軍の大佐の娘の結婚式のために卵の調達を命令された。
    饒舌な青年兵コーリャを相棒に探索を始めることになるが、...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    面白かったです。
    そんなに下ネタばかり話さなくてもいいかなと途中でうんざりしましたが。
    金髪でハンサム、おしゃべりな方を絶対違うとは思いながら、「ダンケルク」のジャック・ロウデンに脳内変換してずっと読んでいました。
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    二人の少年が卵を探す話
    タイトルだけで古い本かと勘違いしてました。
    卵を探す道中で起こる出来事一つ一つが
    印象的なのと、下ネタと悲惨な環境の組み合わせ
    奇妙な感覚で読み進めたけど、
    キャラクター達も面白くて
    読ませる。
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    第二次大戦中の1942年、ナチスドイツに包囲され、空襲と飢餓に苦しむレニングラード(ピーテル)が舞台。

    ロシアが舞台で、そこにドイツ軍が絡んでくるとなると
    簡単に人が殺されるすさまじく凄惨な状景が容易に想像でき、最後まで読み切れるか不安になる。

    実際、途中で、人食い夫婦に襲われたり、爆弾の囮に犬...続きを読む
  • 卵をめぐる祖父の戦争
    ちびででか鼻、少しも見栄えはしないがチェスの腕は抜群のユダヤ人の少年レフと、党の宣伝ポスターから抜け出してきたような美青年にして口八丁のロシア人コーリャ。対象的な2人をつなぐものは、ドイツ軍に包囲され餓死者が続出しているなかで軍のお偉いさんのために卵を持ち帰るという不条理な任務と、文学への愛だ。
    ...続きを読む