三田一郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
テーマは「神様」VS「科学」
※ここでの神様は主にキリスト教のGodを指します
こんなもん絶対面白いに決まってるやん!思って読んだら、ウルトラ面白かった!
果たして科学の進歩は神様の存在を否定するのか?!
宇宙の成り立ちを解き明かしてきた天才科学者たちコペルニクスからホーキングまで、間にはもちろんガリレオにニュートン、アインシュタインなどなど、もう科学の歴史に名を残すきら星の如きスーパー科学者たちが発見した法則を超絶分かりやすく解説してくれた上に、それぞれの神様との向き合い方を紐解いてくれてます
ヤバいっす!これほんとヤバいっす!
(神様の前に語彙力がひれ伏す)
で、神様どうなん?っ -
Posted by ブクログ
物理学の歴史を丁寧に解説しながら、科学者たちが神についてどう考えていたのかを読み解く本。
かなり知的興奮を味わえて面白かった。
著者がカトリック教会の助祭になるほどの宗教家であり、最先端の理論物理学者であることが説得力を底上げしている。
アインシュタイン、プランク、ド・ブロイ、ディラック、シュレディンガー、ハイゼンベルグ、パウリが登場するソルベイ会議の夜の問答がよかった。
各々が神に対する違った意見をはっきり持っていて、決して神を無視できない、なあなあにできないということが、逆に彼らが神の領域に踏み込んでいるということを示している。
アインシュタインvsボーアの激論も映画化とかしたらかなり映 -
Posted by ブクログ
コペルニクス、ガリレオ、アインシュタイン、ボーア、ニュートンなどの理論からなぜ神を信じるのかを説明されていた。人間が解明できない仕組みや考えに基づいて地球の物事の仕組みが成り立っていて、それを解明しようとする過程で自分の想像を超えたことが成り立っていることに気づくから、神の存在を信じるんだということかなと思った。ただそれは人間の奢りでもあるし、人間がいなくても宇宙世界は存在したわけで、まだまだ私たちが信じている常識が覆されることはあるだろうし、これからも神の存在は信じ続けられるのだろうなと思う。有名な科学者より先に新たな発見をしていても発表していなかったり、処刑されしまったりして名もなき科学者
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三田 一郎
(さんだ いちろう、Anthony Ichiro Sanda、1944年3月4日 - )
日本の物理学者(素粒子物理学)、カトリック教会の助祭。CP対称性の破れとB中間子の崩壊についての研究で、イカロス・ビギ(英語版)とともに2004年のJ・J・サクライ賞を受賞した。東京都出身。中学2年のときに父の転勤で渡米し、以後、1992年に帰国するまでアメリカに在住していた。横浜市の私立サレジオ学院中高出身。1965年6月にイリノイ大学工学部物理学科卒業。1969年6月にプリンストン大学大学院博士課程を修了し、Ph.D.を取得した。コロンビア大学研究員(1971年から1974年ま -
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簡単な科学史を軸に、一神教の神理解を説いた作品。
後半の近現代、特にアインシュタイン、ルメートル以降は古典物理学や理論物理学の知識が少し必要になってくるが、図も駆使しなるだけ事実を平易に書くように努められているように感じる。
ホーキングの理論物理学、特に宇宙論において、「宇宙には始まりもなく、したがって終わりもない、だから神はいない」との論のなか、彼自身の晩年の論文「無限螺旋からの脱却」の中に見られた神理解は興味深い。
著者の「旧約聖書の創世記を再解釈することが許されるならば」との中で、「神は最初に物理法則を造られた。...」の所は面白い。
かなり良書だと思う。 -
Posted by ブクログ
私もクリスチャンという立場ですが、この本はクリスチャンでなくとも科学と神の存在を何となく真逆のものとしてイメージしている全ての方に読んで欲しい素晴らしい本でした。特に著者の言葉として同意できるのは、「もはや神は必要ないと考えることこそ思考停止ではないか」というところです。宇宙の始まり然り、生命の誕生も、進化論も、詰まるところ納得出来る証拠はなく解明されてはいないのです。そうであれば、「神はいない」という初期条件を付する必然性もそこにはないということになります。神を考慮に入れようとする時よく「非科学的」という非難を受けます。しかし、確たる証拠もなく「神はいないと思いたい」という感情から発せられる
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Posted by ブクログ
宗教と科学との両立について,なんだか気になっている今日この頃。
自分のその好奇心で手に取ったブルーバックスだ。
門徒総代を引き受けてからというもの,なかなか自分の中で整理がつかない「宗教と科学」の問題。そういう内容に関係する数冊目の本を読んでみた。
まず,思わぬ収穫だったのが,本書はちゃんと「物理学史」をたどってくれているということ。副題には「コペルニクスからホーキングまで」とあるが,歴史的には,もっと古くから遡って,当時の主流だった学問と宗教との関係を紐解いてくれる。特に,物理学については,量子力学の成立あたりまでしか知らなかったので,その後の宇宙論の最先端を知れてよかった。
一 -
Posted by ブクログ
「理系目線で散るこの世界のあり方」系の本の中で、一番分かりやすかった
分かりやすくなるよう大事な所をカットしてる感じはするけど、そのおかげで凄く読みやすかった
まあそれでも後半 特に6章は、高校の物理基礎で躓いた自分にとって意味不明だった。
科学者が神を信じる理由としては、その理論が関係つで美しかったり、その理論が発生するには神のような存在が必要だからなのかな?
以下記憶の取っ掛り用箇条書き
・イザヤ書は聖書の写本とほぼ同じ内容だった
・ピタゴラス学派は地動説の始まり、10にこだわるあまり対地球を作った
・ローマ人は、ギリシャの文化をしいたげた
・ルターもコペルニクスを批判してた
・ガリレ