樹島千草のレビュー一覧

  • 太陽の子 GIFT OF FIRE

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    ネタバレ

    8月15日は終戦日であり、今年で戦後80年を迎える。
    今までは戦争物語は戦地に行く人にスポットライトである事が多かった。
    この作品は科学者の立場で国内から国を守るという物語である。
    徴兵を免れた人達にも葛藤を抱えていたんだなぁと。
    自分たちのやっていることは国の為になっているも信じつつ、時には信じられなくなる。
    戦争は本音を言わせず、自由もなく、時に思考や教育を染めてしまうのがとても恐ろしいものだと思わせる。
    修と陸軍に入った裕之、幼なじみ世津との会話が儚いものだった。悲しい話だけど映像を観ようと思った。

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    2025年08月16日
  • 月夜の探しもの

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    じわりと胸にしみ入る青春小説だった。
    不眠に悩まされる主人公が忘れられないとある絵本、不良生徒、はまりそうにない一つ一つがカチリと合わさった時の気持ちは何とも言えなかった。
    青春小説に少々のミステリ的要素、という具合で大きな驚きこそないけれど、この本はそれがいい。学校の教師たちもキャラが立っていて「こんな学校に通いたかった」と本気で思った。

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    2025年03月09日
  • 太陽の子 GIFT OF FIRE

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    学問が戦争のためにつかわれること、
    命が戦争のためにつかわれることのつらさを
    すごく感じる作品だった。

    どうしても浮かんでくるのは三浦春馬さん。
    おしい俳優さんを亡くしたな。
    とてもつらくなる。

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    2024年04月11日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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    10年夢を持ち続ける。
    簡単なことじゃないし現実をみて
    諦めたくなる瞬間は何度もあると思う。
    それでも大切な人の存在に支えられて
    約束や思い出を思い出して頑張れるって凄い。

    私は夢を持ち続けられなかった。
    夢を抱いては現実を鑑みて諦めてきた。

    吹奏楽に出会ってホルンを始めた。
    コンクールを通して強豪校に憧れた。
    並々ならぬ努力が必要だけど
    コンクールで全国に行きたい。
    吹奏楽を通して沢山の仲間に出会い
    様々な経験をしたいし
    いつか誰かに憧れる人になりたいと思っていた。
    実際に吹奏楽強豪校のオープンキャンパスに参加して
    体験入部してみたけど
    勿論私よりはるかに上手な人が沢山いて
    その環境に身

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    2023年10月12日
  • 太陽の子 GIFT OF FIRE

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    ドラマ版を見て、いまひとつはっきり読み取れなかった主人公の心の動きが丁寧に描かれていて、とても良いと思いました。時代は戦時下ですが、本作のテーマは戦争そのものではなく、そこに生きる若者たちのふだんの暮らしや青春ならではの苦悩といったもの。だからこそ戦争という恐ろしい時代背景がより鮮明に、読む者の心に影を落とすのだと思いました。本作ではドラマ&映画版には無かった「その後の修と世津」が少しだけ描かれています。二人の関係がどうなったのかははっきり読み取れませんが、そこが良いです。想像にまかせて、幾通りものラストを楽しみたいと思います。

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    2021年07月26日
  • 太陽の子 GIFT OF FIRE

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    どんな立場であっても、どんな時代であっても、今自分ができることを精一杯やること。戦争の苦悩、それを乗り越えた先の明るい未来を見ることができた。この作品の登場人物のおかげで今の私たちの暮らしがあると思うと感謝したくなる。今年も原爆投下の日にきちんと手を合わせたい。

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    2021年07月25日
  • トナリの怪談

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    購入後に芸人さんの体験談の本と知る。
    短編で読みやすく、どれもちゃんと怖て
    体験談だと思うとびっくりする。
    また2冊目の本出して欲しい。

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    2024年11月11日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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     ジブリ作品「耳をすませば」の10年後を描いた実写映画の小説版。ジブリ作品の中でも「耳をすませば」は小さいころからよく見ていてとても好きな作品です。少しアニメ版と違う設定もあるのですが、すぐには違いに気づかないほど文章といい感じにマッチしていました。夢をいつまでもあきらめず追いかける姿に無意識のうちに応援していました。主人公の2人だけでなく、夕子や杉村など主人公を取り巻く周りの環境のその後も描かれているので面白かったです。

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    2024年09月10日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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    10年やってきて…何者でもない、…
    そんなことわかってるけど、わからないんだよ。自分がどうすればいいか、そんな簡単に答えるなんてできないんだよ。

    という、あれから10年の台詞のところが好き。

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    2024年06月12日
  • 剥製の街 近森晃平と殺人鬼

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    樹島千草『剥製の街 近森晃平と殺人鬼』集英社文庫。

    書下ろしの連続殺人事件を描いたミステリー。

    猟奇連続殺人事件をテーマにしたミステリーということで興味惹かれて読んでみた。ライトノベルのような雰囲気の中、なかなかハードな事件が描かれる。しかし、探偵と連続殺人鬼が血で血を洗うような闘いをする訳でなく、割とあっさり確保されることに拍子抜けした。

    途中、人形劇のフライヤーというのが何なのかよく解らず、ネットで検索したが、それがどうして重要な鍵になるのか解らなかった。


    主人公の25歳の近森晃平が探偵事務所を営む街で怪事件が続く。ある日、近森の元に秋月瑠華という女性が現れ、紛失したスマホを探し

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    2024年04月23日
  • 剥製の街 近森晃平と殺人鬼

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    金曜の仕事帰りにご褒美時間。
    駅前の書店に立ち寄る時間。
    表紙とあらすじで購入しました。

    失踪した人が半年後に剥製として発見される。
    連続怪事件が発生する街で探偵業を営む晃平と、
    人を狂わすほどの美貌を持つ幼馴染の彗。
    被害者遺族の依頼をきっかけに調査を始める。
    晃平が巻き込まれた過去の事件との繋がりが…?

    数時間で読めました。
    ライトノベル?のような印象でした。
    「漣の王国」の後だったから余計かもしれないです。

    気になったのはこのテーマ。
    なんで剥製?というところ。
    猟奇殺人はなぜ起こるのか。
    登場人物がみんなあやしくて無駄がありませんでした。
    被害者遺族の人生が大きく狂い、
    人として

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    2024年04月21日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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    とても懐かしく映画を思い出しながら続編を楽しめる小説。

    読んでいて、このシーンあったなと思い出しながら読んでいて、とても懐かしくなりました。二人のその後も楽しみであっという間に読んでしまいました。

    当時のことも思い出しながら読めて、新鮮味があってよかったです。

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    2023年08月26日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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    映画「耳をすませば」は自分にとってすごく大好きな作品で何度も見た。
    この小説の評価は分かれるかもしれないが、ちゃんと二人のその後をきれいな形で終わらしてくれたことに感謝しかない。実写映画は見ていないがよく書けていたと思う。夕子や杉村、天沢聖司、雫のキャラクターを損ねることなく(ジブリ版とは設定が多少違う箇所もあるが)上手く10年後の彼たちを描けていたと個人的には思う。

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    2023年07月02日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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    なるほど!構成は良いと思います!

    ふむふむ、漫画2冊を読んでからこの小説を読むと良かったんだなぁ〜?
    漫画探しにいこーっと。

    面白かったなぁ、大人になった二人のエピソードも。

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    2023年02月13日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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    ジブリ映画とは設定が少し異なる。
    でも昔リアルタイムで耳をすませばの原作や映画をみてきた人間としては、また彼らに会えて、自分の青春時代を思い返しながら懐かしい気持ちになれた。
    ストーリー自体は少女漫画のベタな展開だけど、それも含めて懐かしい。

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    2022年11月16日
  • トナリの怪談

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    読みやすく、じんわり怖くて、読後さわやかな怪談本という印象です。おどろおどろしく無く、こういうこともあるんだなぁ…と世の中の不思議を味わった感じです。『いつ死ぬの?』はタイトルからして怖い。本書にあるとおり、「命をかける」という言葉を簡単に使っちゃいけないなあと思いました。いちばんモヤるのが『カーナビ』。真相はどういうことなんでしょうか。知りたいような知りたくないような…いや、やっぱり知らないほうがいいのかもしれません。

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    2021年09月25日
  • 太陽の子 GIFT OF FIRE

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    今日は終戦記念日。(言葉にするたびに「記念か?」とも思うけども)あんなおぞましい、愚かな争いは繰り返してはいけないし、世界でいまだに消えない紛争の存在のことも、考えていかないといけないと思う。…なんにもできないけと(涙)
    太陽の子、先に映画を観た。時期も時期だし、亡くなった三浦春馬くんの生きてる姿を見たいなって、そんな動機で選んだ映画。普段、子どもたちのお世話と仕事と家事とで、なかなかゆっくり時間は取れないから、こういう強制的に別空間に連れてってもらえて、考えさせられる時間、貴重だな〜って改めて思った。映画が先だと、映像でイメージできる良さと、文章を読んだ後に隙間を埋めていくような工程が重なっ

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    2021年08月15日
  • 月夜の探しもの

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    父親が残した絵本を探す息子たち。
    交わらないかと思ったところが交わると、中々深い関係になれそう。
    サッカー部のお菓子作り得意な子も好きな道を歩んでいけるといいな。

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    2025年08月07日
  • 剥製の街 近森晃平と殺人鬼

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    事件は異常だけれど、ミステリーとしては割と普通だった。合間合間にいろんな人の内情を入れているけれどそれほど影響もなく‥続きが出せるなら見たいけれど、多分ないだろうなぁ。

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    2025年05月14日
  • 剥製の街 近森晃平と殺人鬼

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    ネタバレ

    失踪した人が半年後に剝製として発見される。そんな事件が続く街で、探偵事務所を営む晃平は、被害者遺族からの依頼をきっかけに事件の調査を始める。
    事件を追ううちに見えてきたのは、11年前に起きた連続猟奇殺人事件である、通称「キャトル事件」。実は晃平はキャトル事件で両親を殺された被害者遺族で……。


    過去と現在の猟奇殺人事件が繋がるミステリ小説です。
    主人公の探偵・晃平と、幼馴染の彗との凸凹バディ系ミステリで、ライトノベルのような軽い雰囲気とキャラの濃さに反し、登場人物たちの過去は重いし、事件もグロテスク。全体的に暗くてなかなかに後味悪いです。

    身内が犯罪に巻き込まれた時、理解できないと分かりな

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    2024年12月06日