樹島千草のレビュー一覧

  • 剥製の街 近森晃平と殺人鬼

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    サイコサスペンスみたいなのかと思って読んだ。事件自体がなかなか気持ち悪いが、主人公の周りが一番気持ち悪いのでは?と思わせる終わりなんだけど、これ続きものなんだろうな。

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    2026年08月13日
  • 月夜の探しもの

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    父親が残した絵本を探す息子たち。
    交わらないかと思ったところが交わると、中々深い関係になれそう。
    サッカー部のお菓子作り得意な子も好きな道を歩んでいけるといいな。

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    2025年08月07日
  • 剥製の街 近森晃平と殺人鬼

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    事件は異常だけれど、ミステリーとしては割と普通だった。合間合間にいろんな人の内情を入れているけれどそれほど影響もなく‥続きが出せるなら見たいけれど、多分ないだろうなぁ。

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    2025年05月14日
  • 剥製の街 近森晃平と殺人鬼

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    ネタバレ

    失踪した人が半年後に剝製として発見される。そんな事件が続く街で、探偵事務所を営む晃平は、被害者遺族からの依頼をきっかけに事件の調査を始める。
    事件を追ううちに見えてきたのは、11年前に起きた連続猟奇殺人事件である、通称「キャトル事件」。実は晃平はキャトル事件で両親を殺された被害者遺族で……。


    過去と現在の猟奇殺人事件が繋がるミステリ小説です。
    主人公の探偵・晃平と、幼馴染の彗との凸凹バディ系ミステリで、ライトノベルのような軽い雰囲気とキャラの濃さに反し、登場人物たちの過去は重いし、事件もグロテスク。全体的に暗くてなかなかに後味悪いです。

    身内が犯罪に巻き込まれた時、理解できないと分かりながらも、「何故」を考えてしまうものかもしれない。人は理解できないものを恐れるものだから。
    分からないものを理解したいとか、すごいと言われたいとか、内に秘めたそんなささやかな気持ちの向かう先が少しずれただけで、たやすく人は道を踏み外すものなので、折に触れて自らを省みていかないといけないなと思います。

    周囲がもうバケモンだらけなので、主人公と刑事の鯉沼さんの普通さ・善良さが際立って数少ない癒しでした。いい人だ……。幸せになってほしいな。

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    2024年12月06日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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    ネタバレ

    聖司と雫の10年後。物語のその先がどうなっているのか、とても気になる内容だったので、この本が目に留まった時に読みたい!という衝動に駆られた。
    そもそも、10年も会わずに電話や手紙だけのやりとりで続いていること事態、凄いことだと感じた。
    現在は携帯があるので、簡単にやり取りができるが、2人は10年もの間、電話で声を聴き、手紙でお互いの状況報告をしていた。
    私なら会いたいという気持ちが抑えられずに会いに行ってしまうだろうなと感じたが、ここは2人の精神面での強い繋がりがあったからこそ出来たことなのではないかと感じた。
    2人とも夢があり、それに向かってひたむきに頑張る姿や、お互いを気持ちの拠り所として一生懸命毎日を生きる姿が素晴らしかった。
    誰かがいるから頑張れる、それは世の中の多くの人が感じていることではないかと思った。家族や恋人、子どもという、自分にとって大きな存在がいるから頑張れることは当たり前なのかもしれないが、素敵なことだと感じた。
    仕事で上手くいかない時、どうすれば良いか分からない時等、働く人が感じる葛藤や辛さも描かれていて、読みながら応援している自分がいた。
    映画は観ていないが、2人の10年後を知ることができて満足の1冊だった。

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    2022年12月06日
  • 映画ノベライズ 耳をすませば

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    ネタバレ

    ジブリの作品の中で「耳をすませば」が1番好きな私。その作品の10年後が映画になる、しかもノベライズも出ている、と知り、知りたいような、知りたくないような葛藤をしつつ、購入してしまった。

    雫と聖司の10年後。2人の現在が、懐かしいエピソードを挟みつつ描かれている。
    雫は分かるけれど、聖司がチェロというのは……。
    なんだかいろいろ無理があるようにも思えたし、正直に言えば、この「続き」は知らなくてもいい気がした。
    おそらくあの作品のファンならば、この「続き」のようなエピソードは、2人のその後として既に読者の心の中に描かれている気がするから。

    私は、だけれど、この本を読んで、実写は見たくないなと思った。

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    2022年10月07日
  • トナリの怪談

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    幽霊の類いや人のオーラが見える僕。幼い頃から見えていたので、今に至るまでにうんと恐ろしい目にあったり、不思議な体験をしたりと本当に様々な体験をしてきた。今日はそんな数々のエピソードの仲から面白いものをご紹介したい。

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    オーラを見てその人の現状を言い当てるということで有名な芸人さんらしい。(失礼ながら、私は初見です……)幼い頃から幽霊の類が見えていたはやともさんが実際に体験したり、人から聞いた話の中から、これぞというエピソードをいくつか抜粋して書き綴られている本書。怪談話ということなので、幽霊の類の話が当然中心になるだろうと思って読んでいたが、幽霊の話とオカルトやスピリチュアル的な要素が絡んだ人怖話が半々といったところ。
    幽霊話も何となく男女の情念だったり、人間臭さが絡んでいてなんとも生々しい展開を見せる怪談話が多かった。読んでていろんな意味で鳥肌がった。ゾワッとするっていう表現が正しいかもしれない。
    非常にライトで読みやすい語り口なのに、淀のような印象をもたらす。
    読みやすいので、先に先にとページをめくり続けたが、読んでいて何度もうん……。っとなった。

    とはいえ、非常に面白い一冊だったので、その中からお気に入りの話をいくつか。

    「毎日見る夢」

    はやともさんが大学生時代に体験した話。ある日突然、自分がどことも知れない夕焼けの街を歩いている夢を見る。自分以外に人影はなく、生き物といえば空を飛ぶカラスだけ。無機質な印象を受け、違和感を覚えるが夢の中の自分は慣れた様子で道をどんどん進んでいく。やがて、二階建てのアパートにたどり着き、その一室に入る。そして自分はその部屋で同い年ぐらいの女の子に迎え入れられた。そこで初日は目が覚めた。不思議な夢ではあるが、荒唐無稽ではない。特に気にも留めるほどの内容ではないので、すぐに忘れてしまったが、その翌日も同じような夢を見てしまう。それから、毎日のように同じ夢を見続けた。もはや悪夢に変貌したといっても過言でないそれは、現実と夢との境界線を曖昧にし精神的にも肉体的にも追い詰められていく。

    同じ夢を毎日見続けるという奇妙な体験をしてしまった、はやともさん。何年かに一回という頻度で見るのはあるかもしれないが、毎日同じ夢を見るというとどうにも気持ちが悪い。それが日々先に進んでいるというのだからもはや怪奇現象だ。
    毎日見続け、はやともさんの日常を侵食していく夢は一人の人物の手によってもたらされているものなのだが、どういう手段を用いているのだろう。まじないのような事をしているのだろうと思うが、完全に相手の夢を掌握しているので、まじない事というよりは呪いの様だ。
    以前もこのような被害にあった人がいるということなので、ただひたすらにこの人物に嫌悪を覚える。自らの欲望のみを最優先している。夢を見ているはやともさんが事実に気づくようなセリフを言ったりして本当に気味が悪い。悪意があるのかないのかは別として、こんな心根の人間が本当にいるのか?と思わず疑ってしまうぐらいだった。
    その後紹介をしてきた友人に訳を話し、友人がやめさせるように事を運んでくれた様で追撃はなかったのは一安心。
    やってきた相手はかなり人に依存していそうな人物だが、そんな手法を用いて相手を疲弊させて洗脳状態にするんだろうか?なんにしてもお近づきになりたくない人物であるのは間違いない。

    「カーナビ」

    伊庭の友人である阿内が仕入れてきたオカルト話。車に備え付けられているカーナビに関する怖い話である。行き先を入力するだけで迷わないように案内をしてくれる便利なカーナビは直進や左右への方向転換など様々な指示を出す。しかし、特定の条件を満たすと普段は絶対に出さない「バックしてください」という指示を出してくるのだという。しかし、何となくありそうな指示だけににわかには信じがたい。いつも阿内が仕入れてくる話はもっと恐ろしい話が多いので何となく物足りなさを感じたが、阿内が興味津々なのと、その場所が十分車で行ける範囲にあるというので、同グループでつるんでいる人見を巻き込んで、その場所へ行ってみることに。いつもこういう場所に行っても何も起こらないので、気軽な小旅行の気分で車を走らせていた3人であったが、のちにこの選択を後悔するほどの恐ろしい体験に見舞われる。

    こちらは、はやともさんの知人が通っていた大学で起った出来事とのこと。なかなか話ができている感じで、ホラー小説の一部を読んでいるような錯覚を覚えるほどの話だった。たくさんの人がこの話を噂しており、実際に、恐怖体験をしたうちの二人が通学不能になっているので信憑性はありそう。ということはこの体験は本当にあったことということになるのだが、そうだとしたら怖すぎる。
    この三人を襲った恐怖体験は実際に読んだ方が楽しめそうなので少し雰囲気だけご紹介して、あとは割愛したい。
    真綿で首を絞められるような怖い話が好きな人は非常に楽しめると思う。最初はノリノリだった三人が、忍び寄ってくる異変に少しずつ気づき、じわじわと恐怖に包囲されていく様が非常に怖かった。最後のシーンは秀逸で、医師に榎村に関する怖い話が好きな人も好みの話だと思う。

    事実は小説より奇なりとはよく言ったものだが、この日本のどこかでこんな恐ろしいことが実際に起こったのだとしたら、カーナビがバックしろといったら素直に指示に従った方がよさそうだ。

    さて、二つご紹介させてもらったわけであるが、一番恐怖を感じたのは「いい人」これは幽霊が怖いという話ではなく、ヒトコワ系の話。更に胸糞系の話なので、人間がかかわる胸糞系の話が嫌いな人は読むのを避けてほしい。特に女性にはお勧めできない内容なので、読むときは自己責任でお願いします。

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    2022年04月04日
  • 太陽の子 GIFT OF FIRE

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    絶望的な状況のなかで実験を続けていく姿が痛々しい。生きることの意味をこの時代の若者が教えてくれる。だけに、三浦春馬のことを思い出すと悼む。

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    2022年02月06日
  • 太陽の子 GIFT OF FIRE

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    映画観たいと思ってたけど、キャストの事情でちゃんと観れる自信がなくて、本に手を出してみた。
    映画を本にしたものなので、情景が思い浮かびやすかった。


    なぜ戦争をやってはいけないのか
    なぜ戦争をしてしまったのか
    なぜ戦争をとめられなかったのか
    色んな事情があるのかもしれないけど(それはなかなか理解できないと思うけど)

    ある一家の、ある青年たちの、ある学者たちの、その姿に焦点をあてたことでよりリアルに伝わってくる。
    その研究はどう考えても無謀でしょーと思えるけど「延々に完成されない研究」をわざとやっていたのかもしれない。


    こんな時代に生まれなくてよかった と思うのではなくて、いまもどこかで規模の大小ありながらも戦争が起きているわけで。

    自分にできることは 自分にできることは 自問自答して繰り返すしかない

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    2021年11月15日