郡山史郎のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレキーフレーズ
・転職でやってはいけないこと、それは自分を見失うこと。
人材紹介会社の観点からどういう心構えでどのような具体的手段で転職をすべきかについて書かれている本。
ドライな内容もあるが、結論としては、いかに人を幸せにできる仕事につけるかが、自分の人生が幸福な人生になるかにおいて重要だと感じた。
転職活動は、自分の仕事人生の棚卸し。
企業がブーメラン社員を再雇用する理由
・即戦力になる。・採用にかかるコストの圧縮。・雇用のミスマッチが起きにくい。
いまいる会社に、あるいは従事している仕事に、自分の人生を捧げられるかどうか、そこに自信がないときには転職したほうがいい。
成果報酬型の求人サイトのパターン。
採用課金型。応募課金型。
人材紹介会社は、商人として人材の売り込みをおこない、採用された場合は雇用者から対価を受け取る、一種の人身売買業。ある意味、自分を商品化して市場に出すこと。
求人サイトに複数登録することは、逆に人材紹介会社から敬遠されてしまう。人材紹介会社は複数の求人サイトに手数料を払わないといけなくなるから。
スカウトメールは案件の紹介よりも人材紹介会社の選別に使うこと。つまりいい人材紹介会社を見つける手段にすること。
求人サイトはうまく使って必要な情報を手に入れることに尽きる。いいところをひとつだけ選ぶ。
人材紹介会社は逆にいい人材紹介会社を何社か選んで登録しておく。
いい人材紹介会社とは、求人側の企業から信頼されていて、転職希望者の面倒見がいいところ。
いい人材紹介会社を見分けるポイント
・業績のいい会社を選ぶこと。
・親身になって話を聞いてくれるかどうか。
つまり、口コミを調べたり転職に成功した人から紹介してもらったうえで実際に足を運んで話を聞くことが大切。
人材紹介会社には、求人サイト経由ではなく直接その会社のホームページからやりとりすることをおすすめする。
一社ずつコンタクトをとり自分に合った会社を選ぶ。
特定業種の特定職種での経験と実績をアピールすることが求められる。二重の専門性。
働きやすい会社とは、社員の人格を認めて、社員に最大の自由を与えている会社。
自由がはっきりと認められている会社は風通しがよく、社員に対してチャレンジの機会を積極的にあたえてくれる。
直接訪問して社内を観察する。
最も多くの情報を得られるのは面接時。そのときに社内の様子をよく観察しておくといい。
いくら知名度が高い会社が門戸を開いても、悪い噂が聞こえてきたら疑ってみる。経営に問題がある会社には近づかない。
会社選びは結婚のようなもの。
細かく考えるのはやめて、ここがいいと思える要素がひとつでもある会社を選ぶ。
うまくいった転職は直感で決めたものが多い。細かな情報収集はせず、少ない情報のなかに納得のいく要素が見つかるや、転職を決断し、成功したケースは多い。
30代は能力を伸ばす転職。
自身の成長につながる会社を選ぶ。
この会社にいたら自分は成長できない。100%の力を発揮して、大きな成果をあげることはできない、と感じたら転職はアリ。
やってはいけないこと
・求人サイトには3社以上登録しない。
ただし、紹介会社は10社ほどを登録することをおすすめする。ただ、10社のうちほんとうに面倒を見てくれるのは3社ほどだと思ったほうがいい。
・余計なことを書くな。
自慢話は書かない。
転職の極意のひとつ
慎重かつ大胆に。
これを最後の転職にするという決意で臨むことが大切。
行動と決断を急いではいけない。
理想的な働き方は、仕事を通してどれだけ人を幸せにし、不幸を少なくしたかによって決まる。
これから従来の仕事の価値観が崩壊し、ますます多様化してくる。
その変化に対して準備をしておこう。
転職でやってはいけないこと、それは自分を見失うこと。
-
Posted by ブクログ
会社の部長以上の間で流行っていた新書。人生は45歳から第2ターム。何かを勉強するのは43歳まで。後は記憶力も低下していく。周りの空気を読む能力もピークは49歳、それ以降は低下していく。
定年後は年金をあてにして貯金を切り崩すのではなく、生涯働き続ける気持ちで暮らす。第2タームの仕事は好きな事を無理なく、生涯続けられるかを意識する。
定年後の給料は新人と同程度。但し、新人のような飲み込みの早さやポテンシャルは望めない。高望みしない。新卒研修は一定の効果があるが、一律的な定年後研修は効果がない。
休まない、辞めない、無理もしない。
40代で読めて良かった -
Posted by ブクログ
人生100年時代における、人生後半戦の生き方についてのアドバイス本。人生を第1ハーフ、第2ハーフに分けると、会社での成果、評価を求めて働く概ね45歳から50歳までが第一ハーフ。第2ハーフは全く別の価値観が必要となる。無理して新しいことを身に着けようとしなくてもよいから、これまでの経験を活かし、社会に関わり続けることが大切。その際、第1ハーフで身にまとったプライドは捨てて、新入社員のつもりで、仕事に取り組むことが重要。
80歳過ぎまで仕事を続けるコンサルタントの著者が、退職後の再雇用の厳しい現実を紹介しつつ、それを受け入れつつ、自分なりに仕事を続けていこうという気にさせてくれる一冊です。 -
Posted by ブクログ
最近、本屋では「定年」本がはやりのようだ。
定年前後の「やってはいけない」というタイトル本の帯に、「×雇用延長で働く」「×資格・勉強に時間とお金を使う」「×過去の人脈で仕事を探す」とバッテンが並ぶ。
少子高齢化の進展に従って厳しくなる年金財源の確保のため年金支給年齢が後ろへシフトした。従って従来の60歳定年では、定年退職後、年金受給までの収入ゼロの期間が発生する。
これをフォローするため、高齢法は企業に、①定年を廃止するか、②定年年齢を引き上げるか、③雇用延長の制度を導入するか義務付けられている。
当事者としては、退職後別の会社を見つけて再就職するか、それともその雇用継続の制度を利用して、同じ会社で働き続けるかを考えるものだ。
単純な選択肢は、雇用延長でそのまま同じ会社に務める・・・だが、それは「×」という。ならば違う会社に再就職だ。再就職するなら、資格の一つもとっておいたほうが有利だろうと思うものだが、それも「×」。
再就職はハローワークでイチから探すよりかは、これまでの人脈で探すのが有利ではと思うが、それも「×」だという。
著者は人材紹介会社を経営しており、3000人以上の転職・再就職を斡旋しているいわばこの世界のプロであり、その経験からそのような提言を発している。
その提言にすべて則って再就職に取り組めば、好条件で就職先が決まるのかと言えば、それは一切ない。これまでの肩書がどうあれ、再就職では給与の額にはこだわるなとキッパリ。定年前の常識は、定年後の非常識だとまでいう。これまでのこだわりを捨てよと。
その他、人生の第2ハーフでは倹約生活を徹底して奨励している。そのための倹約の提案は、「それはあなたの考えで、人にわざわざ述べるようなことではないのでは?」と思えるようなことも列挙されている。合理的な考えであり、同調する人もおれば、違う意見の持ち主も多いだろう。見方によれば押しつけっぽい内容でもある。
まぁ、だけど、著者の意見を鵜呑みにせず、自分で考えてアクションを考えてみたとしても、結局のところ著者のいうような行動を選びそうな気がする。
「やってはいけないこと」をずらっと書いた後、最後に「やってほしいこと」のコーナーがあるが、これも自分で考えても「こうしたいな」と思うことが並んでいた。 -
Posted by ブクログ
人生100年時代とか、65歳まで完全現役で勤務すべき時代だとか、この数年でよく言われるようになったと思います。私が社会人になった平成元年頃は、60歳まで働いて、その後は一部の人(子会社に移るような人)を除いては、年金をもらいながらひっそりと暮らしていたように思います。
年金制度が崩壊する等と言われていますが、年金受給開始時期が遅くなり、年金受給額が削減されたのは事実で、今の人口構成を見ると、さらに変わる可能性もあります。
そういう状況なので、雇用延長で働くべき、資格や勉強を取って次の就職に備える、働くとしても過去の人脈を利用する等、これらは有効であると思ってきました。ところが、この本の帯に「すべきでない!」と書かれていて、頭から水をかけられた気分になりました。それも定年前後にそれをしてはいけないので、時間も限られていると思います。自分の考え方を見直す必要性を感じた、衝撃的な本でした。
以下は気になったポイントです。
・定年後に仕事をせずに暮らしていくための「老後に必要なお金」を計算するよりも、少しでも働いて日々の生活費を稼ぎ、これから先の人生に楽しみを見出していく方が、ずっと幸せになれる(p5)
・45歳を過ぎる(第2ハーフを過ぎる)と、新しい能力はほとんど身につかない、その代わりに、いまある能力を磨いたり熟成させることはできる(p25)
・第1ハーフの競争社会から、第2ハーフの「共存社会」へと意識を切り替え、元気なうちは働き続ける、そうすれば健康にもつながり、経済的な不安も解消されるだろう(p28)
・高い実務能力を持つ一方、ほかの社員にも指導もできる人材を「実務コンサルタント」呼び、経営者からそのように認められれば、何かと頼りにされる(p33)
・最初に好待遇を望み、それが叶わないとわかると少しずつ条件を下げていく方法は、無駄に仕事ブランクを長引かせるだけで得策でない、ブランクは人材としての市場価値が落ちる(p36)
・企業が欲しいのは、自分で新たに何かを作ることができる人、である(p42)
・個人事業主のようにいくつかの仕事を掛け持ちして収入を増やすのを推奨しているが、起業だけは決してお薦めしない(p71)
・定年後の仕事は、「選手からコーチ」のように、近い領域にばかりこだわる必要はない、定年前までに身に付けたスキル、経験の延長線上で、できる仕事を探すようにする(p76)
・定年後の仕事のキーワードは、安い・やめない・休まない、に加えて、コミュニケーション能力の高さ(p84)
・3回転職すると、書類審査さえも通過できない、この傾向はこの10年で顕著になってきた(p86)
・日本老年学会が、高齢者の定義を、いままでの65歳から75歳に変更した、2017年5月、自民党の一億総活躍推進本部が「65歳までは完全現役、70歳まではほぼ現役」という提言を発表した(p111)
・定年退職後の生活費は月平均で27万、30年間で1億円かかるが、そのうち5000-8000万円は公的年金で賄える。不足分の2000-5000万円をあらかじめ貯金しておくという発想は、良くない(p117)
・すぐに次が決まる人は、あれこれ情報を聞くのではなく、相手の会社名とポジションの情報だけを知って、あとはその会社、求められる能力までを自分で調べる(p145)
・第2ハーフの勉強は、趣味と割り切る、政府は「いくつになっても学べる」というが、ここで想定しているのは、第1ハーフ(45歳まで)の社会人を指している(p146、151)
2018年6月10日作成 -
Posted by ブクログ
90歳まで(しっかり)働くためには、
郡山さんは、エグゼキュティブサーチ、人材紹介業を展開するCEAFOMの社長。候補者には、社長をができる、やりたいという人が1000人以上いて、半数が英語堪能、グローバルな仕事ができるが、求められるのは、インドネシア語がネイティブレベル、現地で500人以上の会社のトップを5年以上やった40代の男性はいますか、という感じらしい。日本経済が成長しなくなって余裕がないから、確実にリターンが得られる即戦力で、安全な人材のみの採用になっているわけだ。アナログ、ドメスティック時代のサラリーマンにとって道は厳しい。
私は死ぬまで(?_?)働きたいと思っているのですが、一方で「自分の能力が現代の仕事にフィットしていない」と感じることが多くなってきたことも事実です。45歳から新しいことをマスターすることは難しいとのことなので、今まで身につけたことを確実に使えるように磨き上げることによって、役に立つ人材になりたいな。
私の職場には、中途採用で転職してくる方や、派遣社員として採用される方が多いのですが、皆さん新しい環境で力を発揮しようと努力されていて素晴らしいと思います。自分が逆の立場だったらどうだろうか?と考えると、今の会社が製造・販売している商品については知識があるものの、それがどの業界でも役に立つとは限らないですし、今の仕事の仕方がそのまま通用しないわけですから、今の実力をそのまま発揮できるとは限りませんよね(-_-;
郡山さんは「ビスネスの世界は、ルールや相手が明確でも、単純でもないから、人柄や、論理的思考力に長けている地頭がいい人や、応用力のある人を中心の採用した方が良いように思う。」と書いています。衰えた体力を補うのは、広い視野、高い視点、深い考察なのでしょうけれども、それをアピールするには実績が必要ですね。
90歳まで(しっかり)働くためには、今を(しっかり)働くことが大切だと思います。今を(しっかり)働くことで、働き続ける力(何らかの形で必要とされる力)を身につけたいと思います。必要とされることは社会と繋がること、社会と繋がることは生きること、懸命に働く姿を見せることは、次の世代を育てることだと思います。