とみさわ昭仁のレビュー一覧
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ネタバレ「ポケモンって、なんでこんなに夢中になれたんだろう?」
この本を読んで、その理由がスッと腑に落ちました。
通信ケーブルで交換しないと全てのポケモンが手に入らない。だから、友達と話す。対戦する。交換する。一人じゃ完結できないゲーム設計が、子どもたちの間に自然と“ポケモン文化”を生み出していった。これはもう、天才的。
しかも、発売当時はマリオやカービィみたいな有名キャラがいなかったし、プレイステーションのキラキラした映像にも負けてた。それでも勝った理由は、「捕まえる」「育てる」「交換する」っていうシンプルな遊びの面白さに全フリしたからなんだよね。
個人的にグッときたのは、「ポケモン販売シス -
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ネタバレアマチュアのゲーム制作集団(または同好会、サークル)だったゲームフリークが大ヒット作のポケモンを発売して名を挙げるまでの経過を鮮明に記述したビジネスサクセスストーリーでした。
ゲームフリークが危なっかしい道のりを進みながらも、彼らの指針である田尻智氏の信念、そしてそれに共感した仲間たちの力で素晴らしいゲームを作り上げていった過程が描かれています。
読み物としては非常におもしろく、ゲームフリークの喜怒哀楽を追体験することができました。
しかし、一歩間違えれば令和の時代だと非難が集中しそうな部分(例えば、質の良いゲームを作るために深夜遅くまでゲーム開発をする、企画会議をするなど)があるなぁというの -
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生成AIの画像生成により作られた架空の昭和画像集。
もともとXで公開していたものを書籍化したもの。この本を買う少し前に知ったのだが著者のプロハンバーガーさんは、いっときTBSのラジオなどで活躍してたり、インドネシアのダンスミュージックであるファンコットの伝道師だったり、クラブの店主だったり、DJだったり、アイドルグループ hy4_4yh の曲をプロデュースしたりして完全に売れかけていたときに大麻所持で逮捕されたDJ JET BARONこと高野政所の別名と知り吃驚。
生成AIで実在しないリアルで懐かしいけど何だか奇妙で悪夢的な画像や映像というのは、プロハンバーガーさんのオリジナルという訳では -
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著者のさまざまな収集歴の話と古書店開業にまつわる話。
蒐集するなら日本一にならないといけないという強迫観念は特殊に思える。大抵の人はそこまで大望を抱かず粛々と蒐集しているものではないか。ジッポの蒐集がみんな同じコレクションになるのでつまらなくなった、というのが象徴的で、俺だったら他人と同じだろうが自分が欲しいと思う物だったら気にせず蒐集すると思う。
蒐集は混沌とした世界に自分なりに秩序を与える行為。
自分だけの世界を創造する行為。
俺も本の蒐集をしているが徹底したコレクターではない。全何巻もの全集であっても自分が欲しいと思う巻だけあればいい。むしろ全巻揃えて不要な巻まで持つことになるのにス