谷口雅美のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレキリスト教の話と、身の回りでキリスト教由来のいろいろなものについて豆知識的に語られていてとても面白かった。人々を驚かせるほどの衝撃「Wonder!」が聖書の中にはたくさん描かれている。供食奇跡が、イエスの話に感動した人々が自分の持ってきていた食糧を差し出して分け合った結果みんなが満腹したという解釈があることを聞いてなるほどなと思った。単に5つのパンと2匹の魚が男だけで5000人の聴衆を満腹にした奇跡ではなくて、それだけ人々を感動させる話をしたとしたらそれはそれで奇跡だと思う。
復活というのも、死という究極の絶望と悲しみに打ちのめされた状態から人は起き上がることはできるのだという希望、今を生きる人間が自分たちを取り囲む死と闇にあらがう希望だ、というのもなるほどだった。「死をも克服するいのちの力を信じることによって、一日一日を喜び、安心して生きていくーこのような生き方を復活は私たちに教えてくれているのです」 -
Posted by ブクログ
子供向けとは思えないほど勉強になることが多かった。料理に関する基礎知識や豆知識なども含まれていて実践してみたい。特に玉ねぎが目に沁みない方法。
ハルカが大阪でぐんと成長する過程やシュウとタツキと力を合わせて開発したオリジナルカレーは美味しそうだった。
大阪の商店街のみんなも温かく優しい。
カレーの他に地元ならではのグルメも多く登場していて特にたこせんが美味しそうだった。
新しい物を生み出す過程で生まれる失敗や挫折、予算や衛生管理など小学生には少し難しい面もあるかもしれないがリアルで面白かった。
読書感想文としては議題にしやすのではと思った。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ☆3.5が一番感覚に近い感想かな。
さらっと読めるし楽しい。
幸利殿にも兵庫君にも好感で、途中までは、パワハラ解決、お仕事時代小説的なノリで読んでかなり盛り上がった。
が、最後が突然、ちょっとよく分からなかったな。
なんで彼の方と殿が急に仲良しで、兵庫君を取り合って。で、しかも兵庫君は逃げるのか。らしいっちゃらしいし、それだけ尼崎が楽しかったということかもしれないけど、もっと想いが頑固な感じじゃなかったかぁ?とも思うし。抜刀もしかり、な。パワハラ解決の結果もそう。
これはこれで落ち着いてるけど、中途半端感もゼロではなく。
まぁ、結局、日常人情ストーリー、という設定のようなので、やっぱりそんなもんか!と思い直したり(笑)。少しもやっとしちゃったので、3.5にした、という感じかな。 -
Posted by ブクログ
表紙にブラックやパワハラ等、およそ時代小説に似つかわしくない文字が踊り、タイトルから内容がほぼ想像でき、私以外にも思わず手にした方がいるのではないでしょうか? 結論から言うと、時代小説はちょっと‥と言う方にも、超おすすめです!
殿様をパワハラ上司、藩の体制をブラック企業に例えることで、内容がとても分かりやすく、ストーリーも平易で面白さ倍増です。
殿様は実在した尼崎城主・青山幸利。自身が倹約家だそうですが、義理人情に厚く、誇りをもって熱く責務を全うしようとしたという逸話も‥。
著者は、この辺を匙加減上手にユーモアたっぷりに描いています。殿を決して悪者にせず、下々へ言葉が足りず、伝え方が下手なのだと‥、愛ある"いじり"が伺えます。
ここに登場するのが、殿を補佐する架空の人物・戸ノ内兵庫です。こちらが本作の真の主人公なのでした。冷静で思慮深く、人を見る目がありました。殿の人となりを熟知しているからこその、「殿、恐れながら申し上げます」と(全く恐れていないくせに)進言する様が、楽しく笑えます。
殿だけでなく、陥れようとする勢力も、兵庫の手のひらの上で踊らされているのか、とも思える痛快さが一番のポイントでしょう。兵庫の知恵や手法は、結果的に殿が領民や臣下から慕われる方向につながります。
現代での会社経営や人付き合いの在り方にも合い通じる気がしますし、課題解決のためのコンサルティングと言えるかもしれません。
本作は、決して「ウケ狙いのドタバタ時代劇」ではありません。著者の尼崎城・青山幸利「愛」あふれる、史実と虚構、実在人物と架空人物が織りなす、愉快で良質なフィクションでした。
*祝 尼崎城2019年3月再建!