鈴木成一のレビュー一覧
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ネタバレ「今という時代が実は筑紫哲也という人物の記憶を呼び込んでいるのではないか。」
秋ごろ武田砂鉄著の『日本の気配』という本を読んだ時に、奇しくも著者と同じ思いを抱いた。武田氏の著作の訴えが中途半端であったこともあり、「今の時代に筑紫さんが生きていたら・・・」と。
そう思っていた矢先に本屋で見かけた本書。思わず手に取った。
「時代の大きな転換点の渦中に僕らはいたのだ。天安門事件。リクルート事件。冷戦の終焉。そして昭和の終わり。」
確かに、あの頃は、仕事で遅く帰宅しても、『NEWS23』を見てから、あるいは見ながら寝るなんて夜が何回もあった気がする。
今もまた、ある意味、”時代の大きな転 -
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読む前はデザインに惹かれて手に取ってしまう。
読んだ後はデザインで改めて本の内容・世界観に浸れる。
ずーっと前から気になっていた
装丁家「鈴木成一」さんの本。
こういう大御所のデザイナーの人が語るとき、
(悪く言えば)小難しいく「レベルの高い」感じで
話すことが多いように思うのだけれど、
鈴木さんの語りはそういうところが
あまり感じられなくてびっくり。
「なんとなくデザインしました」とか
「ストックフォトで3時間で作ったんだけど、売れちゃった」
「これは色んな提案したけど通らなかった」
「意図しないイラストが上がってくると困るから、有りもののイラストを使った」とか。
もちろん、経験やセン -
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鈴木成一氏の装丁作品集。
グラフィックデザイン全般を手掛けてきた著者だが、中でも本の装丁が評判がよくあれよあれよという間に装丁の仕事が大半を占めてきた。
手掛けた約8000冊の本の中から120冊を解説付きで紹介している。
装丁の方法にも色々あり、大きく分けて本文の印象、本のつくり、モチーフ、あえてなにも使用しない、などなど。
これらの分類も便宜上のことで、これらの分類にまたがる本もあるし、全く当てはまらない本もあるかもしれない。
書店で手に取るかどうかには装丁も大きなファクターを占めるだろう。
(それだけに装丁にだまされる事もあるが(装丁に想定外・・・アハハ))
だが、売れるためだけを考