鈴木成一のレビュー一覧
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タイトルどおり、筑紫哲也氏と「NEWS23」について裏事情満載で語っている。筑紫氏がNEWS23のキャスターになる前のエピソードも多くてNEWS23の視聴者や筑紫ファンには面白いだろう。私も大変興味深く読んだ。
あらためて「NEWS23」という番組は面白いことをやってきたんだなあと思う。
ヘビースモーカーである筑紫氏が番組本番中にタバコを吸って、そこをカメラに抜かれて苦笑いして慌ててタバコを消したなんて場面も見たなあ。自由なんだか何なんだか。
NEWS23のDNAは受け継がれているのか。松明は受け継がれているのだろうか。
金平氏は希望を失っていないというが、状況はあまりに暗いと -
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著者の考える装丁とは、「本の個性を読み込んで、かたちにする。飾りで読者の気を惹くのではなく、その本にとっての一番明確で必要なものを明確に演出する」
本を手にする時、まず気になるのは装丁です。タイトルの文字、本の形、厚さ、デザインなど自分の好みに合っていそうな装丁の本は、それだけで内容への期待が高まります。この本では著者の作品の中から選んだ120冊を紹介しています。
装丁のタイトル文字、イラスト、本の構造、アートの流用などをテーマ順に著者の様々なアイデアを具現化した作品が記載されていて、とても面白かった。大半は文芸作品のカバーですが、この本に記載された小説はほとんど読んだことが無いため、果たして -
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本をよく読む人ならこれまでに何度となく、本の片隅にある〈装丁:鈴木成一〉という文字を目にしているだろう。
装丁に詳しい訳ではないが、本を読んでいると、「あ、この本も鈴木さんのデザインなんだ…」と思うことが少なくない。
そんな、読書生活の中でお名前を非常によく見かける装丁家(ご本人にその自覚はないらしいのだが)、鈴木成一さん自身が装丁について語った本ということで、本書を書店で見つけた時は即購入を決めた。
本書は、これまでに装丁デザインを手掛けた8千冊以上の本の中から約120冊を選び出し、それぞれの演出意図について本人が解説している。
装丁とは、「個性をちゃんと読み込んで、かたちにする」、「その -
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ネタバレ装丁=手元の素材をどう調理して皿に盛るか
-装丁には正確性がある
-原稿を読めば「本としてこうなりたい」という形がある
-個性を読みこんで形にする
-主体的にやっているのではなく、その本にふさわしい者を選んで構成し表現する
文字=意味を伝達するもの
=文字の形によって言葉の意味を読む際のニュアンスを伝えることができる
手書き文字の人間っぽさ、デュレーション
イラストを使う時は、文字を含めて一つの絵を作る
読語の印象から発送する(ex 白夜行:黄色のイメージ、記憶的のなかの街)
本の構造を利用する(ex 紫の領分:二重結婚→上と下から降り合わせるカバー)