アン・クレシーニのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
元々和製英語に興味があったので迷わず購入。
私も最初は著者と同じで和製英語に対して、
「和製英語なんか他の外国人からバカにされるだけ」
「何でこんな間違った言葉で溢れているのか」
という思いがあったが、著者の解釈を読んで考えが変わった。
"和製英語は魅力的な日本人のコミュニケーションツール"ということ。
また、日本語が逆に英語になった例を見て、現地の人達の発音のしやすさなどで言葉が変化するのはとても自然なことだと納得出来た。
ただ、日常に溢れている和製英語は、私も日本人なので今後も使うだろうが、いざ英語で会話する時に「あれ、意味が通じない!なんで!」となるのは避けたいの -
Posted by ブクログ
日本語母語話者でない人がどのように日本語を捉えているのかが分かり、面白かった。
母語話者が考えたこともないような発想もあり、興味深かった。例えば、「日本語では、話し手じゃなくて、聞き手に責任がある」(p30)なんて考えたことがなかったが、英語は言いたいことをちゃんと伝えることが重要だが、日本語は相手を傷つけないように直接的な表現は避け、曖昧に言うことが多い。断るときも、「無理です」とは言わず「それは、ちょっと難しいです」などと言う。この場合、話し手の真意を汲み取ることが聞き手に求められる。
普段、私たち日本語母語話者が何気なくしていることでも、他の言語を母語とする人にとってはとても難しいことの -
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自分も知らない日本語の不思議さや、自分の日本語の間違いを知ることのできる正しい日本語の本。
P186 「こちら、コーヒーになります」とは、
お客様のご期待に応えられるかどうかは分かりませんが、
これが、私どもの店ではコーヒーなのです
という言葉を遜って使われているのかも?
とは、私にとって斬新な翻訳?でした。
P196 日本語のあいまいさ
日本語のあいまいさは、ただ単に、
はっきりものを言いたくないからではなく、
相手を傷つけないように、自分の気持ちだけを
押し付けないように、という配慮がある。
自分のことより、他の人のことを考えることが好き。
なんて素敵な文化だろう…
と、読みな -
購入済み
細かいところですが
人は、にん、ですといきなし言われて、ひとにん、ふたにんとは言わねえよなあと思ったら、
あとで表が出てくる、だったら最初から表がわかる言い方をしなさいよ、と思いました。
他の方々の記載にもありますが、気付き等につながる記載があったことを申し添えときます。
まあ、お好みで。
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Posted by ブクログ
4~6月が年で最も忙しい職場で無事6月のイベントを終え、7月に別の職場に異動したのですが、これほどまでに英語を使う職場だったとは…。
本を読むのに使っていた時間をほぼ英語学習に突っ込み、なかなか急に英語力が伸びない中で焦りを感じつつの20日あまり。ぼちぼち英語の本くらい読もうかなということで本著に手を出してみました。
という訳で本著、アメリカ出身、福岡県在住の言語学者による言語エッセイです。
基本はWebメディアでの連載を書籍化したものなので、短めのエッセイが連続する形。その観点ではあまり本著で体系だった学習を…というよりは、肩肘張らずに読んでみて、どこかで自分に影響を与えてくれてると良いな