アン・クレシーニのレビュー一覧
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元々和製英語に興味があったので迷わず購入。
私も最初は著者と同じで和製英語に対して、
「和製英語なんか他の外国人からバカにされるだけ」
「何でこんな間違った言葉で溢れているのか」
という思いがあったが、著者の解釈を読んで考えが変わった。
"和製英語は魅力的な日本人のコミュニケーションツール"ということ。
また、日本語が逆に英語になった例を見て、現地の人達の発音のしやすさなどで言葉が変化するのはとても自然なことだと納得出来た。
ただ、日常に溢れている和製英語は、私も日本人なので今後も使うだろうが、いざ英語で会話する時に「あれ、意味が通じない!なんで!」となるのは避けたいので、正しい英語表現も知れてとても参考になった。 -
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日本に帰化した元アメリカ人から見る日本語。
ご本人が応用言語学者ゆえ、どう違和感を感じるのか、日本語と英語でどう違うのか、をとてもわかりやすく書いていた。
普段日本語を教える立場からすると、日本語学習者(日本語母語レベル)が日本語に対して抱く違和感を知ることができてとても良かった。准教授だけあって説明もわかりやすい。
読んで思った日本語の特徴は、
・明言を避けがち
・オノマトペによる表現が豊か
・他言語を自国の使いやすいようにアレンジする力がある
・近年は表現が一元化しがち
と言うこと。
最後の1つは日本古来の素晴らしい多様な表現が薄れていっているような気がして残念。もっとボキャブラリーを意識したいなと思った。 -
Posted by ブクログ
外国人から見た「不思議で、微妙で、曖昧な、意味不明の日本語」を解いた本書の見どころは面白い。一般的に外来語は1000語を覚えれば一般会話ができるが日本語は5000語らしい。日本語は「他人を傷つけないように物事を丸く言うこと」が礼儀であり、日本語は聞き手が「空域を読む」など気を使うとある。日本語の難しい点は「二重否定」などの「分からなくはない」「歩いていけなくはない」「やりたく無い訳でも無いけど〜」など聞き手の暗黙の了解が必要だという。また、外国人を悩ますのは様々な「オノマトペ」(擬音)だという。例えば:「ポロポロ」「ぷよぷよ」など。頭がガンガン痛む=My head is pounding、頭がズキズキ痛む=My head is throbbing、くすくす笑う=giggle。さらに「やばい」の使い方と意味。「このお寿司はやばい(美味しい)」、「テスト結果がやばかった(悪かった)」の変化自在の意味になるなどだ。気になったのは日本人が使う「微妙」と言う変化自在の言葉だという。英語ではexquisite/subtle/delicate/just a little bit。
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日本語母語話者でない人がどのように日本語を捉えているのかが分かり、面白かった。
母語話者が考えたこともないような発想もあり、興味深かった。例えば、「日本語では、話し手じゃなくて、聞き手に責任がある」(p30)なんて考えたことがなかったが、英語は言いたいことをちゃんと伝えることが重要だが、日本語は相手を傷つけないように直接的な表現は避け、曖昧に言うことが多い。断るときも、「無理です」とは言わず「それは、ちょっと難しいです」などと言う。この場合、話し手の真意を汲み取ることが聞き手に求められる。
普段、私たち日本語母語話者が何気なくしていることでも、他の言語を母語とする人にとってはとても難しいことのようだ。
他にも日本語の難しいところとして、オノマトペを挙げているが、これはよく言われることだ。日本語母語話者は何となくわかってしまうオノマトペでも、そうでない人にはちんぷんかんぷんのようだ。
また、著者が好きな日本語ランキングも面白かった。「脈拍」「魑魅魍魎」「生き字引」なんかは、音の響きが魅力的でランキング入りも頷ける。
それから、日本語とヘブライ語に似た言葉があるというのも今回初めて知り、驚いた。これについては少し調べてみたいと思う。 -
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自分も知らない日本語の不思議さや、自分の日本語の間違いを知ることのできる正しい日本語の本。
P186 「こちら、コーヒーになります」とは、
お客様のご期待に応えられるかどうかは分かりませんが、
これが、私どもの店ではコーヒーなのです
という言葉を遜って使われているのかも?
とは、私にとって斬新な翻訳?でした。
P196 日本語のあいまいさ
日本語のあいまいさは、ただ単に、
はっきりものを言いたくないからではなく、
相手を傷つけないように、自分の気持ちだけを
押し付けないように、という配慮がある。
自分のことより、他の人のことを考えることが好き。
なんて素敵な文化だろう…
と、読みながら私も、ホント思いました。 -
購入済み
細かいところですが
人は、にん、ですといきなし言われて、ひとにん、ふたにんとは言わねえよなあと思ったら、
あとで表が出てくる、だったら最初から表がわかる言い方をしなさいよ、と思いました。
他の方々の記載にもありますが、気付き等につながる記載があったことを申し添えときます。
まあ、お好みで。
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4~6月が年で最も忙しい職場で無事6月のイベントを終え、7月に別の職場に異動したのですが、これほどまでに英語を使う職場だったとは…。
本を読むのに使っていた時間をほぼ英語学習に突っ込み、なかなか急に英語力が伸びない中で焦りを感じつつの20日あまり。ぼちぼち英語の本くらい読もうかなということで本著に手を出してみました。
という訳で本著、アメリカ出身、福岡県在住の言語学者による言語エッセイです。
基本はWebメディアでの連載を書籍化したものなので、短めのエッセイが連続する形。その観点ではあまり本著で体系だった学習を…というよりは、肩肘張らずに読んでみて、どこかで自分に影響を与えてくれてると良いな…くらいの読み方でしょうか(笑
読むにつけ感じるのは日本語と英語の間に大きな考え方の違いがあるということ。上手くは言葉にできませんが。。本著のチャプター2「訳しにくい英語」、チャプター4「訳しにくい日本語」を読むだけでも勉強になります。
そして、その違いを認識しながらも、著者の文章からはそれを最大限に楽しもうとしている様子が伝わってきて、言語を学ぶ者として見習わないといけない姿勢だなと思いました。
しかし、確かに本著で挙げられていたランニングマシンって和製英語は考えると面白いですね。ここらへんを会話のネタにできるくらい英語力上げていかないとなぁ。。 -
Posted by ブクログ
博多弁も操る言語学者のアンさんが抱く、日本語への疑問質問を、日本語の番人とも呼ばれる元NHKアナウンサー宮本さんがかいせつしていく。
昔は色を表す言葉が「赤、青、白、黒」の4つしかなかった話がすごく衝撃を受けた。
確かに形容詞として「赤い、青い、白い、黒い」とはいうけど「黄い、茶い」とは言わない。黄色い、茶色いと"色"を挟まないといけない。
さらに他の色に至っては「紫色い、灰色い」とは言えない
(形容詞的に使いたかったら、灰色"の"空とか緑色"の"葉っぱとかになる)
本当に目からウロコ!!
(その他、自分で調べてたら「赤々と、青々と、白々と、黒々と」と副詞的な用法になるのもこの四色だけらしい)
擬音語、擬態語も
シクシク、キリキリ、チクチク、ズキズキ……痛み方の違いも説明しろといわれても困る。
外国人からの言及されて、自分が言葉を無意識に使い分けていることに気づけるんだなと感じる。