石坂しづかのレビュー一覧

  • 食堂かたつむり
    ど田舎で、地元の食材使って、一日一組のこだわりの食堂で、ほのぼのとしたお話かと思いきや。
    私は食べることが大好きです。日々、色んな命をいただいてます。人間だけでなく、動物や植物たちに助けられて生きている事とか、生と死とか、日頃、あまり考えない事、考えさせられる深い話でした。
  • 食堂かたつむり
    主人公りんごちゃんの母親の死、母親が飼っていた豚のエルメスの死から学ぶことがとても多かった。人間関係などさまざまな面で学びになる本だったが、とくに「食」について改めて考えさせられた。命をいただいて自分は今こうして生きているということを、わかっているようで私は何もわかっていないと痛感。自分で釣った魚を...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    失恋した主人公が郷里で心と人生を取り戻す感動作。
    それだけではなくおかんの秘めた無償の愛がラストに…手紙に涙した。
    小川糸さんのウイットに富んだタッチが軽快で、気がつくとその世界に引き込まれ「食堂かたつむり」で食事を取ってる気分になるから不思議だ。
    「いやぁ~人間って本当にいいですよねぇ」
    懐かしの...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    友人に勧められ小川糸さんの作品を手にした。
    最初は沢山小説をだしている人、そんな印象だった。
    読み進めていくうちにだんだん虜になっていくのが分かる。
    言葉の紡ぎ方が天才すぎる。
    頭の中でたやすく情景が浮かぶ。
    物語に入り込んで一部始終をみているみたいだった。
    (自分の語彙力が無さすぎて上手く言葉に出...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    食べ物の描写がほんとうに素敵で、お腹がすいてしまいました。料理って、食事って、幸せの根源だな、と確かに思わされました。番外編チョコムーンの、
    「人は好きな人のそばにいられて、その人とささやかでも愛のこもったおいしい食べ物が食べられれば、幸せなのかもしれない。」
    と言う部分が胸に響きました。好きな人と...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    食べることが大好きなのでワクワクしながら手に取った一冊。倫子ちゃんがつくるお料理のうち、身近ではない食材もあったけれど普段食べているような食材も多かった。組み合わせひとつでいくつものお料理が出来るのだなぁと感心した。その中でもカレー+ざくろはお味が気になるなる...。
    そして、普段は何気なくご飯を食...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    「ライオンのおやつ」に続き2作品目。小川糸さんの世界見事で心優しくなりますね。細かな表現で目の前の料理が見えるようでした。チョコムーンも好きなお話です。
  • 食堂かたつむり
    この作品を読む前と読んだ後では、今自分の前にある世界が違って見える気がした。誰かのために料理をすること、命をいただくこと、その温かみや重みを感じることができる作品だった。
    ラストの手紙には思わず目がうるみそうになった。
  • 食堂かたつむり
    倫子の料理がどれも美味しそうで、読んでるうちにお腹が空いちゃう作品です。
    みんなそれぞれに人生があって、葛藤しながら妥協しながらも前を向いて強く生きている。

    母の不器用で大雑把な愛が悲しくて、でも温かで幸せな気持ちになったし、エルメスも生きることを教えてくれた。

    食べることは生きる事なんだなーっ...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    ほっこりするような、あったかい本を読みたくなって、これを旅行に持って行きました。旅行中に読み切りました。ほっこりしました。また、お料理の表現が本当に秀逸です。実際に食べたくなります。ラストの部分は飛行機内でしたが泣いちゃいました。番外編も良かったです。ぼんやりとしたパステルカラーなイメージの番外編で...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    小川糸さんの作品で『ライオンのおやつ』がとても良い作品だったので、またあのような作品を読みたいと思い購入。とても心の温まる作品だった。
  • 食堂かたつむり
    一気に読めた作品でした。
    食に対する考え方、命を大事にすること。
    すごく考えさせられる作品だったな。
    とても温かくなれました。


    正直リアルな描写はきつく耐えられずとばしたページもありました。
  • 食堂かたつむり
    同郷、同世代の小川さんのエッセイ『針と糸』が面白かったので、早速デビュー作を読んでみた。料理や母親との確執など、エッセイとつながる内容が多々あり。若干ドラマチック過ぎる感はあるものの、読後感はすごく爽やか。他の作品も読んでみたくなったし、料理好きのかみさんにも薦めてみよう。山形市内にあるレストラン「...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    適切なやさしい言葉を探して、ゆっくりていねいに紡がれた物語。

    後半はやや厚みに欠けているかな?と思いましたが、ずっと読みたかった小川糸さんの作品に触れられてとてもしあわせでした。
  • 食堂かたつむり


    すこーしファンタジー的要素もあるような不思議なお話。

    エルメスの最後はちょっと微妙。どうしてもエルメスが可哀想に感じてしまった。

    お母さんの手紙はとてもよかった。親子の絆。お母さんは娘が大好き。
    「あんたは本当にバカなんだから!」って私の亡くなった母も言いそう。
    少しだらしない所はあるけど、...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    ほっこりな日常系かと思いきや、しっかりした主人公の心情も描かれ、後半には涙をぐっとこらえる場面もありとても読み応えある作品でした。
    個人的には、料理や食材を使った例え方の表現がとてもおもしろかったし、何よりも作中で出てくる料理の絵が頭の中ではっきり描かれ、思わずお腹がなるときもありました
  • 食堂かたつむり
    割と好きなだった。ちょっと長いけど。
    倫子の食堂での物語をもう少し見たかった。
    でも倫子の様々な葛藤を自然の中で奮闘していく姿は良かった。私も自然の力にエネルギーをもらいたい。
    ご飯を作る、食材に感謝するシーンが本当の料理好きはそうなのかなとか。
    私もゆったりご飯を作れる環境に身を預けたい。忙しない...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    優しいお話。同棲していた恋人にすべてを持ち逃げされ、その衝撃から声も失ってしまった主人公、というのはあまりにイレギュラーすぎるかもしれない。ただ、主人公の食を通した人とのつながりを大切にする素直さや、それで救われる人たちとの交流、ささやかな幸せへの気づきに心が温かくなる。落ち込んでいるときや、穏やか...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    前半はファンタジーのようなお話で
    傷心の主人公が実家に帰って
    素敵な食堂を熊さんの協力のもと作ります。
    熊さんとの再会も木登りしてる時でほんと童話みたい。
    そして、なんとも美味しそうな心まで温まる料理がたくさん出てきます。
    (一日一組なんて採算取れてるのかしら)
    と心配するのは野暮というもの、
    ファ...続きを読む
  • 食堂かたつむり
    私も主人公といっしょに田舎で過ごしているかのような描写力、読んでいてとても癒されました。
    料理、食事は日々必ず行っていることだし、ありがたいのはわかっているつもりでいましたが、
    この本を読んでもっと料理や食事が好きになりました。
    人を想って料理を作る、人のあたたかい気持ちに触れられる素敵な本です。
    ...続きを読む