石坂しづかのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
小川糸さんの本は心が少し弱っている時に読むと言葉一つ一つが暖かくて優しい涙が出てくる。気がつけばボロボロ泣けてふと優しくなれる魔法をかけられた気分になります。
主人公の倫子はインド人の恋人がぬか床以外の全ての荷物と一緒に姿を消してしまってショックで声が出なくなってしまう。というところから物語は始まって、いろんな人と出会い。苦手だった人の素敵な一面を知ったり、おかんとの仲も少しずつ縮まったり、命の大切さをより一層実感して感謝したり、失ったものを一つずつ拾い集めていくような、大切なことに気付いていくような、素敵なお話でした。
倫子でいう「料理」のような自分の軸や強みを何か一つでも持っておくべきだ -
Posted by ブクログ
今年2冊目の読書は、小川糸さんの『食堂かたつむり』。同棲相手にすべてを奪われ、ショックから声を失った倫子。一文無しで帰郷した彼女を待っていたのは、長年確執のあった「おかん」だった。
「自分には料理しかない」と気づいた倫子は、実家の敷地で小さな食堂を始めることに――。
本作はいわゆる「料理小説」の枠に留まらない。倫子が心を込めて作る料理をベースに、母娘の確執と和解、そして主人公の心の再生が丁寧に描かれていく。
母との関係にはハラハラさせられるが、村の人々の温かさが物語を優しく包み込んでおり、終始心地よく読み進められる。そして終盤、予想もしなかった衝撃の展開が訪れ、思わず涙があふれてしまった。 -
Posted by ブクログ
『ライオンのおやつ』が小川糸さん初読み作品でした。その頃を思い出した『食堂かたつむり』
■勝手に予告編
目が覚めると、昨日までの日常は綺麗に消え去っていた。恋人との想い出が詰まったマンションの一室は、今日で誰の部屋でもなくなる。
私の中の哀しさや空しさが、私の声をいつの間にか奪っていき、私は唯一残された大事な物を抱えて、みじめに実家へ帰ることとした。
失ったもの、残されたもの、様々なものが私の体を巡り、そして私は今日も『食堂かたつむり』の厨房に立つ。
■読後の感想
冒頭に書いた通り、小川糸さんの作品を読むのは2作目となりますが、『ライオンのおやつ』と似ていて、食べ物と命をテーマに優しく -
Posted by ブクログ
ネタバレ柴咲コウ主演で映画化もされた作品。
見たことも聞いたこともない料理が次々と登場するが、どれもただ美味しそうなだけではない。地産地消や大地の恵みを、その人の人生や想いごと血肉へと変えていくような、特別な一皿だった。
喪服を脱いだお妾さん。シニョリータに会えた熊さん。施設へ入る前の誕生日会で振る舞われた“大人のお子様ランチ”――。料理はお腹を満たすだけではなく、その人がもう一度前を向き、生きる力を取り戻すための「希望」として描かれていた。
物語自体は淡々と進むため、好みは分かれるかもしれない。それでも、言葉を失った(たとえ一時的だったとしても)りんごちゃんを、柴咲コウが映画でどう表現したのか