佐藤亜紀のレビュー一覧

  • スウィングしなけりゃ意味がない

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    佐藤亜紀さんの作品は10年前に読んだ『ミノタウロス』以来だと思います。相変わらずひとつひとつの文章の密度が驚くほど高くて、相当な力作かつ労作であることは疑いないのですが、自分の場合はあまり物語に入っていくことができませんでした。
    それは一にも二にも登場人物の問題で、現代の「反戦平和」に何となく染まったような学生たちが、そのまま戦時下のドイツにタイムスリップしたような違和感が最後まで拭えませんでした。すぐ近くで空襲が起こっているのに妙に落ち着きはらった行動も?ですし、破天荒さも『ミノタウロス』の登場人物の悪漢ぶりに比べると数段落ちるような気が。もちろんそういう設定がダメというわけではないのですが

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    2019年08月11日
  • 陽気な黙示録 ――大蟻食の生活と意見~これまでの意見編~

    Posted by ブクログ

    佐藤亜紀女史のちくま文庫版エッセイ集の2冊目。こちらを先に購入し、後でちくま文庫版外人術を手に入れる。正直、佐藤さんのエッセイは創作よりも文体が尖っていて一遍目を通すだけでズタズタになる。よって2冊とも偶に開くだけの積み本になっている。

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    2016年08月27日
  • 陽気な黙示録 ――大蟻食の生活と意見~これまでの意見編~

    Posted by ブクログ

    佐藤亜紀の小説はとても面白いし好きだけど、エッセイは苦手だ。読んでいる間ずっと怒られているような感じで(もちろん自分の勉強不足のせいなんですが)、とても疲れる。バカが小説を読まなくなったら、出版社も書き手も彼らの方を向かなくてよくなり文学市場はもっと落ち着くとかそんなことが書かれているもんだから、私のようなバカな読み手はもう申し訳ない気持ちで泣きそうになるのである。
    とはいえ、この人はやっぱり面白いなあと思うエッセイもたくさんあって例えば「一九九五年一月の日記」では、原子力発電所が結局蒸気でタービンをまわして発電している、つまり核分裂のエネルギーを使ってお湯を沸かしているのを知りこれは人類の恥

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    2011年07月18日