佐藤亜紀のレビュー一覧

  • 黄金列車

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    まず正当性がない業務を、淡々とルールに則ってこなしていく、無秩序の中の秩序が滑稽でもありどこか愉快でもあり。こんな小説を書けることに感嘆。登場人物の名前が似たり寄ったりで最後まであやふやだった。

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    2025年06月25日
  • 黄金列車

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    ユダヤ人の没取財産を機関車で国外に退避させる道程が普段の仕事や生活の延長線上のように描かれており、そこが読んでいて楽しいところでもあれば辛さが増すところでもある。文章がいつも以上に削ぎ落とされている気がするが、その分バログの夢、夕陽に照らされるアヴァル達といった叙情的なシーンが妙に印象的だった。とりわけラストはよかった。

    「また会うことも、ひょっとしたらあるだろう。その時には聞かせて欲しい。一体どうやって全てを奪った海賊船を追い、目当てのものを取り返したのかを。」

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    2025年05月19日
  • 喜べ、幸いなる魂よ

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    ネタバレ

    はあ〜とっても面白かった。

    誰もが自分の望みを持つ。その果たし方に時代性が出る。ヤネケにもヤンにも望みがある。2人にとって愛は意志であり、自分の欲するところを主張はするが、相手の意に反することを強制はしない。いたって現代的な倫理観と理知的な関係性だ。時代風のヤンがそういった態度を身につけていることがむしろ驚きなのだが、ヤンには体験から真摯に学ぶ才能がある。ヤネケが奇矯に見えるのは、彼女の所有欲が極端に低い上に実利主義だからだろう。
    個体の能力や特性にはばらつきがある。様々な制約はあれど、それは普遍の真理みたいなもので、その中で自由に生きることができる。その哀しみ、苦しみ、開放感、喜びが、読んでいると身に染みてくる。
    無数の無差別の可能性が収束する様は神にしか見て取れない。幸いなことに、人には愚かに生きる自由さえある。

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    2025年02月24日
  • 喜べ、幸いなる魂よ

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    パリオリンピックもあった2024年、折角なのでフランス革命に絡んだ本をと思い読みました。

    フランス革命前後で国家観や宗教観、家族観が移ろう中をパリから離れたベルギーのフランドールに生きる商人、ヤンの人生を通して見ることができました。

    また、何気なく綴られる会話や一編で、年月が流れ環境が変わっていく様は、ヤンのとめどなく溢れる回顧録のようですが、それでいて散らかる事なく丁寧に整理されていて、ドラマを見ているように読めました。

    世界史を知らなくても、その時代の価値観やある1人の人生を追うのが好きな方にオススメです。

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    2024年09月14日
  • 天使・雲雀

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    特殊な〈感覚〉の表現が凄すぎる…。分かりやすい名付けはないのに、〈感覚〉のイメージが掴めるという不思議さ。その奇妙な手ざわりが面白くて、〈感覚〉が駆使される場面だけ、繰り返し読んでしまった。
    物語は、第一次世界大戦前の不穏な政治情勢のなか、〈感覚〉を武器に間諜として動くジェルジュの、同じく〈感覚〉を具えた者たちとの攻防、いくつかの情事、そして明らかになる波乱の生い立ちと、揺さぶられ、ぐいぐいと引っ張られる強い引力があった。
    佐藤亜紀さんって、ほんとすごいな。

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    2023年06月29日
  • スウィングしなけりゃ意味がない

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    ネタバレ

    ボンボンが悪ガキしてるわー、というところから、時代そのまま地獄のような状況に突き落とされていく、その情緒の行ったり来たりが、『状況に酔う』ということのない視点を通じてなされ、読みふけってしまった。ちょっとだけ、些細なことだが受け入れがたいところはあった、けれども。

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    2022年07月09日
  • 黄金列車

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    第二次世界大戦末期、ロシア軍が攻めて来る中、ユダヤ人から没収した財産を記者に積み込んだ黄金列車がブダペストを出立する!

    主人公は大蔵省の官吏のバログ

    武力も無く、権力もなく、誰が敵か解らない中、知恵と機転だけで窮地を乗り越えていかなければならない!

    黄金列車はユダヤの財貨を守り抜いて終点へ辿り着けるのか!!!???


    黄金列車のバログ現在と、妻を失くすまでのバログの物語が混沌と混ざりながら進みます。




    本作の作者の本は多少の読みにくさはあるものの読み手を引き摺り込む何かがある!

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    2022年05月03日
  • スウィングしなけりゃ意味がない

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    実在したナチス政権下のスウィング・ボーイズ。上流階級のおぼっちゃんのかっこつけ、お遊びでありながら、音楽への熱狂や一体感がすごい。若くして戦況の変化に直面しつつ、己は常に自由たらんと踊り続けるかのような生き方を、ナチスドイツを背景にしながら鮮やかに描き切っているところも見事と思う。

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    2022年03月11日
  • ミノタウロス

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    帯の「目を背けるな。未曾有の時代を生きる現代人、必読の書」に ふ~~ん と思い、読み終わってからは、なんで必読??

    人という存在から獣に近い存在にひたひたと自然の流れの中で移っていくのにすくんでしまった。一度してみると二度目三度目とどんどん平気になっていきエスカレートしていく。面白いわけではなく興奮もせずただしたいからする。あぁこの人たちは刹那の今を思いのままに生きているのかもしれない。同じ世界に生きていたら私もそうなるのかな

    色々あるけれど、今の世界で幸せを感じていられます。

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    2021年11月07日
  • バルタザールの遍歴

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    怠惰な金持ちが投げやりになって落ちぶれていく物語

    第一次大戦から第二次大戦の間のヨーロッパの雰囲気は世界史の教科書でしか読んだことがなく、世界観がなかなか掴めない。インディージョーンズやサウンドオブミュージック、チャップリンの映画の世界観をイメージしながら読み進めるが、なんとなくピンとこない。

    読み進めるまで一人の体に二人の人格という設定がなかなか理解できず、登場人物の名前も覚えづらく感じられてなかなか読む勢いがつかなかった。

    後半に差し掛かってやっと設定が理解でき、SFを読むような感覚で最後まで一気読む。

    何が面白かったのか、うまく説明できないが、面白かった。設定を理解できた二度目、三度目に読んだ時の方がきっとさらに面白く感じられると思う。

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    2020年11月04日
  • 天使・雲雀

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    戸惑いの「天使」と、手に汗握る疾走感の「雲雀」。
    話がいきなり飛んで、多数の人物の名が入り乱れたため「天使」を読み終えた時は混乱をきたし、星2だと感じていたが「雲雀」の中盤からどんどん話と登場人物が収斂してきて最後の100ページは一気読みだった。
    ストーリーは抜群に面白いが、文体、構成、いきなりの登場人物名などから、読み手を選ぶ小説かもしれない。

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    2020年10月07日
  • スウィングしなけりゃ意味がない

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    イカした小説だった。ナチスが幅を利かしていた時代のハンブルクを舞台に、ジャズにかぶれた連中(スウィング・ボーイズ)がしたたかにしなやかに生き抜いていく物語。
    レジスタンスのように真っ向から抗うのも尊いけど、この小説のスウィング・ボーイズのように軟派を装ってカッコつけ、相手にしないようでいて器用に裏をかいているようなのって素敵だ。ナチスの時代というとすべてが灰色あるいは真っ黒に思われかねないけど、笑うときもあれば悦びのときもありながら人は生きていたはず。そんな一面を表現してくれているような気がするよ。
    その極めつけのような聡い青年が主人公のエディだと思う(もう一人あげるとしたらマックスだね)。物事や世の真理、人の心理が直感的にわかってる世渡り上手(それでいながら嫌味がない)、楽しむことにも貪欲でありながらしっかり成果もあげられるタイプ。
    エディやマックスの言動を読みながら、最近、男性作家の(日本人の)少年や青年を主人公にした小説2作品で、主人公の彼らが一歩引いたところから俯瞰的に物事を見ているような、いってみればずるいスタンスなのに、周囲の人から買われている様子なのってちょっとおかしいと思ったことを思い出した。それは、カッコいいとはいえない男性作家が自分と似たタイプを主人公に願望混ぜてそういうこういうキャラクターになっているんじゃないかなと思っているんだけど、この小説のエディはマックスは文句なし、ちゃんとうなずけるカッコよさがある。それって、女性作家の手になるからだろうか。
    作家の力といえば……と話題を強引にもってきたけど、こんな小説を日本人が書いちゃってるのもすごい!
    欧米(語)の小説の文調と日本語の小説の文調ってやっぱり違っていて、それって翻訳して日本語になった小説を読んだところで、外国ものは読みにくい、その小説の世界に入りにくいなと思ってるんだけど、この小説はそういう思いになることがない。馴れしみ込んでる日本語で一から書かれているだけあって、すぐに目の前に情景が浮かんでくる。そして題材自体の面白さもあってどんどん読んでいける。
    これ、映画化(洋画)するといいのに。小難しいミニシアター系の映画とかじゃなくて、ハリウッドのエンタメ感ありありでつくったほうがいいなあ。

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    2019年07月26日
  • スウィングしなけりゃ意味がない

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    ネタバレ

    第2次世界大戦前夜から戦中にかけ、いわゆる敵性音楽であるジャズに魅了されたドイツのティーンエイジャーたち、"スウィングボーイズ"の物語。
    懇切丁寧なガイド付き小説とは違い、あれ、これについてなんか説明あったかな? とポヤポヤしているとあっという間に置いていかれそうな、まさしくインプロヴィゼーションが連なるジャズセッションのような作品で、その音楽的なリズムとテンポが読み進むうちにドンドン心地良くなってくる。
    政治的思想は持たなかったと言われているスウィングボーイズだが、戦時下という特殊な状況だからこそ、純朴な魂が発する叫びには説得力が籠り、物語中盤、ベルゲドルフに収容されたエディが目にする数々の理不尽に対し「お前から逃れるまで、僕はお前のことを考える」と呼び掛けて締めるくだりに、それは凝縮されている。
    どこにも偏移せず、ひたすら自分がかっこいいと感じるものだけを追い続けた彼らの価値観が嫌悪とともに爪弾きにしたようなものは、絶対的に間違っているのではないですか、ということだ。
    まあこうして駄文を綴って分析するのも野暮の極みと思われる、どちらかというと右脳で味わうような作品かも。

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    2019年06月30日
  • スウィングしなけりゃ意味がない

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    ナチス政権下ドイツの、新たな局面を見せてくれる快作。大戦に突入する中、あくまで自分たちのやりたいことを貫いた青少年。戦時には避けられない不条理や死の描写も出ては来るけど、抑制の効いた筆致の妙もあり、いかにも”戦争もの”というところからは、一線を画す仕上がりになっている。終戦とともに迎える本作のクライマックスも素晴らしく、ならではの読み応えある物語でした。

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    2019年06月03日
  • 黄金列車

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    第二次大戦末期、ナチスドイツの従属国であるハンガリー。連合国の侵攻が続く中、大蔵省の役人であるバログはユダヤ人から没取した財産を略奪から保護する為の黄金列車に乗り、首都ブダペシュトを出発する...

    ユダヤ人迫害で大切な友人やささやかな幸福を失い、乾いた絶望に全身を侵された主人公、バログ。ナチスドイツのかつての同盟国であり今や属国であるハンガリーの特殊な状況の中、よりにもよってユダヤ人から没取した財産を保護する委員会の一員に任じられ、眼前に現出する事態に淡々と対処していく様を描いた異色の作品。
    十全に理解するにはちょっとこちらの歴史知識も読解力も追いつかず、読んでいる間はもどかしさが募った。もともと歯応えありまくりの佐藤亜紀作品だが、その中でもエンタメ性やサービス精神がかなり抑えめの部類に入る作品。言語化の難しい不思議な感慨の残る読後感ではあった。

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    2026年08月10日
  • バルタザールの遍歴

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    日本人の作家なのに、どこか海外の小説を和訳したような印象を受ける文体が特徴的だった。

    貴族の息子が没落していく過程は自業自得とも思う部分も多く、あまり共感はできなかったが、一人の人間の中に複数の人間が共存するという特殊な設定は興味を惹いた。

    ガルシア=マルケスの『百年の孤独』に見られるマジックリアリズム的な手法が用いられており、現実の描写の中に、ところどころ非現実的で幻想的な要素が溶け込み、物語に独特の浮遊感と哀愁を与えている。

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    2026年06月03日
  • 黄金列車

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    WW2末期、ナチス支配下のハンガリーの財務官バログはソ連軍が迫る首都からオーストリアに向けて国が保有する資産を運ぶ任務を遂行する。その資産とは、ユダヤ人から没収したものだった。
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    佐藤さんの東欧戦争ものは「ミノタウロス」に続いて2作目です。こちらは史実にもある、ユダヤ人の没収資産を輸送する黄金列車を描いた小説です。
    莫大な物資と関係者をソ連軍が来る前にどうやって運び出すのか、その様子と、ナチスが政権をとって次第にヨーロッパ全体が恐怖に包まれてゆき、バログの友人のユダヤ人が追い詰められてゆく様子が交互に語られて、佐藤さんの文章もあいまって緊張感のあるままラストに向かって突き進みます。
    しかし「ミノタウロス」を読んだ後だと、正直なところあまり迫るものはありませんでした。史実をベースにしているということもあるのか、思ったよりもさらりと終わった印象でした。

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    2026年06月01日
  • 吸血鬼

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    評価3.5。不穏で陰鬱、不気味な雰囲気が全編に漂う。ポーランドの寒村が舞台だが、まるで当時を見ていて自分もその場にいるかのようで、筆力が凄い。日本人作家が書いた作品とは思えないほど、人々の様子や息遣いがリアルすぎる。
    タイトルから吸血鬼の物語かと想像していたが、ポーランドの歴史や因習、貧困、他国の支配に対する怒りが書かれている。
    著者の方の他の作品も読んでみようと思う。

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    2026年04月28日
  • ミノタウロス

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    1902年ごろのウクライナ地方
    戦争、革命、内戦の頃の話

    広大な土地を謎の男から譲られた父
    成り上がりながらも
    成功をおさめ、次男であるヴァシリも
    きちんとした教育をうけ、
    いずれは農場主となると思われた
    が、時代はそれを許さなかった
    戦争、革命、
    それに翻弄される若者たちが
    暴れ回る
    はじめは傍観を決め込んでいた
    ヴァシリも
    やがて、そうはいかなくなる
    もともと暴力的な部分もあって
    ドイツ兵の仲間を連れて
    自らならずものになっていく

    たいへん疲れる内容で苦労して読んだ

    戦争中
    村を襲って全滅させる
    女性はいたずらされてから
    殺される
    当たり前のように
    行われてきた歴史
    生きていくために
    殺されないために

    話題だった「同志少女よ敵を撃て」
    の中でも主人公の少女は
    幼い頃村を敵に襲われて
    すべてを失っている
    容赦なく女性はいたずらされてから
    殺されている

    朝ドラの「あんぱん」でも
    日本兵が罪のない村を襲い
    全滅させている
    生き残った子供が
    たまたま仲良くしていた日本兵を
    殺すことになる
    後に
    殺された日本兵の息子が
    聞く
    『なぜ父は殺されたのですか』と
    その問いに
    「戦争というのはそういうものです」
    と語っている

    目を背けては通れない歴史
    しかも激しい語り、表現
    何か重いものが
    押し寄せてくるような
    そんな小説にただただ
    文字を追うことしかできなかった





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    2025年09月21日
  • 吸血鬼

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    吸血鬼繋がりで「あの子とQ」の後に
    読み始める
    なんとも重苦しい話しで
    ずっと全身が押さえつけられているような気分で
    読んでいた
    村人の死が続いたのは、はたして偶然なのか
    本当に例の儀式をしなければならなかったのか
    吸血鬼の仕業だったのか
    主人公の葛藤と、悲しみとが
    痛いくらいに伝わってくる

    あの子とQとは似ても似つかない
    吸血鬼でした!

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    2025年07月21日