藤原多伽夫のレビュー一覧

  • 昆虫は最強の生物である 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略

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    あとがきが染みる。生物の多様性現象に目を向けず、地球外生命探査を優先する人類とは何なのか。まずはこの地球の昆虫を驚きの目で見つめようじゃないか、と。人間中心生命史観を覆す昆虫生命史観は傾聴に値する。

    外骨格、小さな体、翅、変態のすごさ。

    ・殺虫剤への耐性を発達させた昆虫は数百種類にも及ぶが、20世紀を通して人類が特定の昆虫を根絶しようと取り組んだにもかかわらず、絶滅した種は一つもない。
    ・多くの生物学者は、まず植物が陸に進出しなければ、動物は陸に住めなかっただろうと考えていたが、反論の余地はある。
    ・陸生の節足動物が植物の上陸より何百万年も前から繁栄し、陸地で生き延びる能力を備えていた。
    ・翅の起源に関しては様々な説があるが、石炭紀のミシシッピ期末(およそ3億2700万年前)までに翅が出現していたという大枠が揺らぐことはない。

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    2017年08月29日
  • 昆虫は最強の生物である 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略

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    「最強」と聞いて読まずにはいられないのが男の性です。

    とは言っても、本書は『テラ・フォーマーズ』の「クモイトカイコガの糸は鋼鉄の強度を持つ」のように固有種の能力を解説するものではなく、進化の歴史をたどりながらどうやって昆虫が地球一の多様性を手に入れたかを解説した一冊です。

    そういった意味では雑学的な面白さはありませんでしたが、どのような生命であれ、途方もない年月がもたらす進化の過程というのは奇跡のような物語であり、この上なく面白いです。特に昆虫にいたっては始まりが古生代で、哺乳類よりも数億年も昔に陸に上がり、空を飛び、完全変態をしていたのですから。

    でもこうした進化の話を読んでいると、きっと我々も宇宙に適用する日が来るのかもしれないと思わせてくれます。あるいは、全滅するのが先か。

    ぜひとも子供にも読ませたい内容ですが、内容が少し難しいのでどちらかというと大人の趣味向けです。

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    2016年10月27日
  • 「私」という存在の科学 ビッグバンから意識の出現まで

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    ビッグバンから始まるビッグヒストリーはあり、それと生物の脳のさらに意識まで接続した形の展開は初めてだが、特にうまく接合しているわけでもなく、結局意識は今の研究通り、ビッグヒストリーの流れを汲んだ独自の解釈を見せずに説明している。

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    2026年06月16日
  • ヒトは〈家畜化〉して進化した 私たちはなぜ寛容で残酷な生き物になったのか

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    ネタバレ

    野生動物を選抜して交配し、飼い慣らす過程を家畜化と呼ぶ。それが自然淘汰を通じて起きた場合、自己家畜化という。キツネ、イヌ、ボノボなど。
    人の友好性は、自己家畜化によって進化した。
    ボノボはチンパンジーより友好的に自然選択を受けて自己家畜化した結果、協力する能力を獲得した。

    集団内の見知らぬ人でも仲間であることがわかる。一方、他集団に対する攻撃的態度は激しくなる。

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    2024年11月28日
  • サイレント・アース 昆虫たちの「沈黙の春」

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    昆虫
     頭部、胸部、腹部、足が六本で胸部についている
     飛行能力  変態(バッタやゴキブリを除く)
     アリの固体数は世界人口の100万倍、重量は同等

    食用コオロギ
     育てるための飼料や水が牛の10倍以上効率が良い
     共通の病気がない メタン出さない 成長が早い 密集状態で養殖可能

    役割
     昆虫による受粉 植物の87%、人間の作物の3/4
     有機物の分解

    1970年以降 欧州で50%の昆虫が失われた可能性が高い
    1住処の消失
      集約的農場 花や雑草が少ない 殺虫剤散布 保護区の外に出ると生息できない 
    2汚染された土地
      DDT 人工化合物 昆虫の神経を攻撃 ミツバチの減少
      殺虫剤ネオニコチノイド 作物の種子をコーティング
       花粉や蜜に浸透 土壌と地下水に94%流出 2018年欧州で使用禁止
    3除草
      除草剤グリホサート 植物と細菌の酵素を攻撃  昆虫の腸内細菌も
    4化学肥料
      植物の多様性が減少 水生植物へも
    5昆虫の寄生体
      ミツバチの巣箱が世界へ運ぶ  観葉植物に潜む昆虫
    6気候変動?
      火災と洪水 昆虫の移動よりも早い温暖化 イエバエや害虫は増加
    7光害?
      体内時計の狂い
    8外来種
      外来の昆虫、植物、動物による生態系の変化
    9既知の未知と未知の未知
      既知:化学物質、大気汚染、電磁波、GMO

    イギリス政府への請願書 署名が1万人で返答、10万人になると国会で議論

    ティッピングポイント(転換点)
     アイデアや行動が一定水準を超えるとその方向への転換が起き、一気に広まる
     
    農業用地より市民農園 生産性 昆虫多様性 健全な土壌 人々の健康 
    農業補助金 工業型農業から小規模持続可能な農業システムへ

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    2023年02月10日
  • 7つの人類化石の物語 古人類界のスターが生まれるまで

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    世界的に「有名な」人類化石はいかにして、今のスターの地位を手に入れたのかを、7つの人類化石を例に取り考察していく。7つの中で正直日本人に馴染みがあるのは北京原人くらいだけど、むかーしに死んだ何もしていない化石(見つかっただけ!)が、あるものは人気者になり、あるものはならない、その要素と過程の差が興味深い。

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    2019年07月31日
  • 昆虫は最強の生物である 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略

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    普通、人々は動物というと、脊椎動物のことを言うが、節足動物も動物である。脊椎動物が地上に現れる数千年前から存在していた。昆虫もその節足動物の中のひとつである。・・・というような、現代の昆虫のことではなく、地球の歴史からみた昆虫の話が中心。

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    2019年01月20日
  • 昆虫は最強の生物である 4億年の進化がもたらした驚異の生存戦略

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    カンブリア爆発以降現在まで、4億年に渡る昆虫の歴史を「見てきたか」の様に語るが本著だが、実はほとんどが化石の解析だというのがすごい。 確かに、種の多様性と個体数という観点から見れは、ホモ・サピエンスなどは人類の中で1種しか残っていない訳で、サピエンスが絶滅すれば人類が絶滅するという脆弱な種な訳で、大きな環境変化があった時に生き残る可能性が高いのは菌類か昆虫るいであろう。 「昆虫中心視点」から見た地球生物史。

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    2016年11月06日