上阪徹のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著者が、冒頭で触れているように、経営者が著者となっている本や、経営者について書かれている本はたくさんありますが、世の中のほとんどは、「社長まわりの人」であり、そういう人から学ぶことは確かに必要だと感じました。これまでも、優秀な経営者のまわりには、しっかりと支える存在がいることが多いものです。
ここに登場する人たちが支える社長は、業種や経歴、人柄などが全く異なるため、共通するものがないようにも感じますが、どこか根底のところで共通しているものがあると思います。ここから、いろいろなことを学び、自らの仕事に活かしていけることがあれば価値がある一冊だったと言えます。
▼カルビー
・「言われたことはとりあえずやろう、と」(フルグラ事業本部 本部長 藤原かおり)
・「資料は、経営者好みの仕様にしておく」(フルグラ事業本部 本部長 藤原かおり)
・「同じことを3回言われたら、“これは本気だ”と」(フルグラ事業本部 本部長 藤原かおり)
・「社内で少しずつ“世論”を作っていく」(海外事業本部 本部長 笙啓英)
・「経営者の“風向き”に敏感になっておかないと」(海外事業本部 本部長 笙啓英)
・「言われていないのにやる、くらいがちょうどいい」(海外事業本部 本部長 笙啓英)
▼DeNA
・「経営者の先回りをし続けられるかどうかがチャレンジ」(会長室 中井雄一郎)
▼ストライプインターナショナル
・「ミーティングは、メールではできないことをする」(「koe」事業部 部長 篠永奈緒美)
・「『それは本当に必要?』という意識は大事にする」(「koe」事業部 部長 篠永奈緒美)
・「現場にいながら自分の意見をしっかり持っておく」(宣伝部 部長 中村雅美)
・「社長の思いや本質から、いかにずれないようにするか」(文化企画部 部長 岡田泰治)
・「最初から、できそうなところで妥協しない」(文化企画部 部長 岡田泰治)
▼隈研吾建築都市設計事務所
・「物事をあんまり深刻に受け止めない」(代表取締役 横尾実)
・「自分の対応が、トップの対応のように思われかねない(コミュニケーション・ディレクター 稲葉麻里子)
・「何を考えているか、なるべく察する」(コミュニケーション・ディレクター 稲葉麻里子)
▼中川政七商店
・「どうしてこうなのか、という理詰めが問われる」(デザイナー 渡瀬聡志)
・「支えているのは会社でも社長でもなくビジョン」(デジタルコミュニケーション部 部長 緒方恵)
・「お客さまを主語にしないといけない」(デジタルコミュニケーション部 部長 緒方恵)
▼サニーサイドアップ
・「オン・オフという考え方をなくせば、ストレスはなくなる」(社長室 副室長 谷村江美)
・「報告時に、社長が上の空になるのは、仕方のないこと」(社長室 副室長 谷村江美)
・「自分を鈍く、鈍感に仕上げていく」(社長室 副室長 谷村江美)
・「真似できないからこそ、自分は違う役割をする」(バイスプレジデント 松本理永)
・「ブレーキを踏む役だとはと思いつつ、ブレーキにはなりたくない」(バイスプレジデント 松本理永)
・「経営者には絶対に寄り添えない部分がある、と知る」(バイスプレジデント 松本理永)
<目次>
はじめに
第1章 カルビー松本晃(代表取締役会長兼CEO)のまわり
第2章 DeNA南場智子(代表取締役会長)のまわり
第3章 ストライプインターナショナル石川康晴(代表取締役社長)のまわり
第4章 隈研吾建築都市設計事務所隈研吾(主宰)のまわり
第5章 中川政七商店中川政七(代表取締役社長)のまわり
第6章 サニーサイドアップ次原悦子(代表取締役社長)のまわり
おわりに -
Posted by ブクログ
弁護士ドットコムを起業した元榮太一郎氏の同氏と同社の経歴や弁護士界に対する思いなどを書いた一冊。
今までになかった弁護士と困っている顧客をマッチングするというサービスを構築した同氏の学生時代や弁護士試験受験時のエピソードや同社起業時の苦悩などが本書を読んで知ることができました。
年収数千万のエリート街道の道から外れて、起業に至った氏のバイタリティーに感嘆するとともに、軌道に乗っていくまでの氏の苦悩に対するストイックな向き合い方、弁護士の存在意義や日本の法曹界に対する熱い想いとこの人だからこそ今までなかったサービスで上場するまでに至ったのだと感じました。
弁護士法72条の起業時のハードルや既成概念という困難を乗り越え、敷居の高いイメージのある弁護士をネットというツールを使って、無料相談やニュース解説等で身近な存在へと意識を変化させた同氏の活躍には目を見張るものがありました。
上場を機に更なる弁護士界の意識改革を行い、この国の2割司法からの脱却に向けて同社、そして同氏の活躍が楽しみになる一冊でした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ私は最近まで法律家であると思っていましたが、マイナンバー検定試験一級を落ちちゃいました。そんな法律家いねーだろ、と思って「法律に詳しい」ことは前面に出さないようにしようかと思っています。
で、今日の最初の書評は、なんと私も使ったことがある「弁護士ドットコム」の代表・元榮(もとえ)太一郎さんの「弁護士ドットコム 困っている人を救う僕たちの挑戦」という書籍だ。
この「弁護士ドットコム」は優れたサービスで、Yahoo知恵袋みたいに法律相談を無料で弁護士先生がやってくれるという、ビジネスモデルだ。
しかし、これを考えた元榮さんは困った。弁護士法72条では、株式会社が報酬をもらって、弁護士を紹介することが禁じられているからである。
そこで、元榮さんはなんとか弁護士側と利用者側からサービス料を徴収できるかどうかに苦心に苦心を掛けられてきたのだ。そこが本書のよみどころだ。
最初、元榮さんは弁護士先生にサービス提供者になってもらおうとして、一万人の弁護士にファックスを送って、セミナーの参加を募ったが、セミナーに来たのはたった一人だった。したがって弁護士ドットコム株式会社は創業して8年間赤字だったとのことだ。
そこで元榮さんは、様々な戦略を模索する。まず友人のコネで朝日新聞に自社の記事を載せてもらおうとしたのだ。朝日新聞の記者に自分の熱い思いを語った元榮さんは、見事朝日への記載の件の了承を取り付ける。
しかし、そこは朝日新聞。一つだけ問題を出す。相談用の登録弁護士が40人以上いないとダメだというのだ。ここが踏ん張りどころ見た元榮さんは、様々なコネを使って、頭を下げまくり、弁護士の登録人数を増やすように努力する。「元榮が頑張っているなら」と言うことで、多くの弁護士が登録してくれて、弁護士40人はクリアできたそうだ。
ところが利用者がなかなか伸びない。そこでモバイル会員を増やすことを意識する。パソコン会員は、企業法務の相談が多いのだが、個人は離婚、不倫、個人破産などマーケットが異なるのだ。
したがって、携帯キャリアの公式サイトに載せてくれるように、営業に行くのだがなかなか上手くいかない。思案していると、裏口入学的な方法で担当者と直接話すという機会を得る。そこで改善ポイントを教えてもらい、その結果公式サイトに掲載されることになったそうだ。これは経営観点上、意義が深かったそうだ。スマホ会員は有料会員となる場合が多く、これが弁護士ドットコムの利益を生み、ついには黒字化に成功する。
紙幅の問題から詳細については、本書を読んでほしいが、元榮さんが一番嬉しいのは「こんなサービスがあって便利で助かりました」とか「怖いと思っていた弁護士の先生が親身に回答してくれて感激しました」とか言われる時で、これがこの事業をやって一番やりがいがあった時だそうだ。
私も本件で「弁護士ドットコム」を利用させてもらったが、正鵠を得た回答をえた。曰く「証拠として画像を残しておくこと、あとマスコミ関係が動き出したら違法捜査は出来なくなりますよ」と茨城の弁護士先生が東京の多摩地域である、小平市の一般人の質問に快く答えてくれたのである。大野は一応一万円くらい払いましたが、サービスには納得しました。
皆さんも是非興味のある方は「弁護士ドットコム」を利用して欲しい。