モー・ヘイダーのレビュー一覧

  • 虎狼
    ジャック・キャフェリー警部シリーズ第7作。MWA最優秀長編賞(エドガー賞)をスティーブン・キング「ミスター・メルセデス」と争って敗れたが、個人的にはこちらの方が面白かった。ヘイダーは「喪失」で既に受賞していることもあって、巨匠キングの初受賞ということになったのだろう。
    疑いようのない傑作で、中盤のツ...続きを読む
  • 喪失
    久々に海外ものを読んだので、人の名前や回りくどい描写に少し疲れましたが、面白かった!ある人物に感じる違和感がじわじわ膨らんでいく過程では文字通り手に汗握りました。犯人が分かってからも結構長いけれど、それでも最後まで楽しめました。シリーズものだと知らなかったので、前作も読んでみます。
  • 喪失
     英国の警察には潜水捜索隊というものがあるのか。エイボン・アンド・サマセット警察の潜水捜索隊長である女性刑事フリー・マーリーは、そのクール・ビューティぶりで、どこかキャロル・オコンネルの印象的なシリーズ・ヒロインであるマロリーを想起させる。そしてその陰の部分の深さでさらに印象を深める。まずこの作品を...続きを読む
  • 喪失
    読み応えのあるスリリングなミステリ。

    車が強盗され、後ろの席には11歳の少女が乗ったまま。
    カージャックが目当てなら、足手まといになる子供はどこかにおいていかれ、まもなく発見されると思われたが‥?
    子供は見つからず、緊迫した展開に。

    キャフェリー警部シリーズ5作目だそう。
    評価が高いので、初めて...続きを読む
  • 虎狼
    脳内というか心いうかの呼びかけに呼応できちゃって真相を知るってそういうスピリチュアルなのってどうなのかなと思うけど・・・しかし、これって第2作を読んでたらもっとおもしろく読めるだろうに。久しぶりに読み返そうかな。
  • 人形
    違う話しが同時進行していくような前半は、話しが飛んで正直読みずらかったんだけど、「あ、ここがこういう風に繋がるのね」となる途中からは一気に読めた。それにしても、「あ、これってレベッカのこと?」なんて描写があったりして、つくづく3作目4作目が読みたいなあ、と。
  • 人形
    精神病院が舞台のミステリは傑作になりやすいね。『ドグラ・マグラ』『シャッター・アイランド』…。誰も信用できないから。A.J.と彼女の最後の出会いのシーンは、この陰惨で悲しい話の中、唯一ほっこりさせられた。
  • 喪失
    キャフェリーを主人公としたシリーズの第五作目とのこと。
    ロンドン警視庁にいた一作目と二作目も翻訳されているみたいやけど、その後三作目との四作目が翻訳されていないので、フリーの弟は?とか、もやもや。
    ストーリーにハラハラしすぎて、途中から読むのが嫌になったりするぐらい、上手かった!結局犯人は何がしたか...続きを読む
  • 喪失
    連続する少女誘拐事件の犯人に翻弄される捜査員たち、彼らが抱える確執や裏に隠された背徳が効果的な陰影を投げかける。被害者家族や容疑者など事件に巻き込まれる人々の思惑が錯綜し、二転三転しながら疾走する物語が破綻なく展開する。
  • 喪失
    シリーズが続いていたとは知らなかった!レベッカはどうしたんだろ。『よりによって』シガリロを吸っていた、なんていうのは、あんまりいい別れ方じゃなかったってことなのかな。ロンドンから離れてるし。うーん、三作目と四作目も是非訳してくれないかな。前作と訳者が変わったせいか、なんとなく雰囲気も変わったような。...続きを読む
  • 喪失
    とても面白くて一気読み。緻密なプロット、厚みのある人物造形、サスペンスに満ちた語り、どれをとっても一級品。MWA賞受賞もむべなるかな。是非シリーズを順次邦訳してほしい。
  • 喪失
    上手い、上手すぎる!
    シリーズ物とは知らずに本作を読んでしまったが、
    シリーズ的背景、人物相関を知っていればより楽しめたのかも。

    2012 年 エドガー賞長編賞受賞作品。
  • 喪失
    イギリスの作家「モー・ヘイダー」の長篇ミステリ作品『喪失(原題:Gone)』を読みました。
    ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。

    -----story-------------
    【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞! 】

    当初は単純な窃盗と思われたカージャック...続きを読む
  • 喪失
    まあまあ良かったが、トンネル?竪穴?の描写がもう一つ分からん。そのせいでフリーのシーンがやたら長く感じた。
  • 喪失
    シリーズ一作目『死を啼く鳥』てっきり読んだと思っていたら、
    『死を哭く鳥』カミラ・レックバリだった。

    読み飛ばしてもなんら問題ない部分がたくさんあるから、ストーリーだけ追った。
    まぁまぁぼちぼち、悪くない、てかーんじ(えらそう?)。

    わざわざ一作目、二作目に立ち戻ることはしないな。
  • 虎狼
    愛されなかったから、認めてもらえなかったから、その恨みで殺すなんて、承認欲求の強い子供だね、いい年なのに。犯行の真の首謀者が憎んでいる相手ってもう一人いると思うんだけど、そっちは手をかける気なかったのかな。キャフェリー警部に突きつけられたあまりに苛酷な真実に息が詰まった。女や子供の恨みは積もると恐ろ...続きを読む
  • 虎狼
    犯人の動機が…兄ちゃんが輝いていたからって、そんな理由でそこまで妹って屈折するもんかね で、肝心の兄ちゃん登場しないし どういうこっちゃ…?
    少女エイミーと犬のベアが一服の清涼剤だな

    今回は “男キャフェリー警部” が見れた。・゚・ウフフ やっぱ上手いんだw ソーカソーカ 相手がフリーじゃなかった...続きを読む
  • 喪失
    悪くはないけど、犯人の心情、独白が無いのでもう一つ動機が薄いのが残念
    コーリーが彼女にふられたと妻の前で泣く…マジか⁉ 妻ですよ妻! こいつの中では、妻が母親になってるんだろうな ヤレヤレ(´д`) 
    警部キャフェリーにもう一つ感情移入できなかったが、潜水捜索隊隊長フリーが女性から見てもかっこよす...続きを読む
  • 喪失
    そういえばなかなか感情移入し難い主人公やった記憶が。
    あと、、内容にしては長い。もうちょい削れそう。
  • 喪失
    低く垂れ込める灰色の空と降りしきる雨。光も届かぬ危険な地底と淀んだ運河。描かれる情景も人間関係もどこか北欧ミステリを彷彿とさせる。

    犯行目的が上手い具合に隠され、二転三転する事態はミステリとしては巧妙なのだと思う。が、あまりにも進まない捜査状況が読んでいてもどかしく、犯人が利口というよりは警察が無...続きを読む