モー・ヘイダーのレビュー一覧

  • 虎狼

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    ジャック・キャフェリー警部シリーズ第7作。MWA最優秀長編賞(エドガー賞)をスティーブン・キング「ミスター・メルセデス」と争って敗れたが、個人的にはこちらの方が面白かった。ヘイダーは「喪失」で既に受賞していることもあって、巨匠キングの初受賞ということになったのだろう。
    疑いようのない傑作で、中盤のツイストが見事に決まっている。「喪失」よりも出来は上だと思う。ただし、キャフェリーの兄に関するエピソードは余計。というか、これをもっと詳しく描くべきではなかったか。

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    2017年03月11日
  • 喪失

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    久々に海外ものを読んだので、人の名前や回りくどい描写に少し疲れましたが、面白かった!ある人物に感じる違和感がじわじわ膨らんでいく過程では文字通り手に汗握りました。犯人が分かってからも結構長いけれど、それでも最後まで楽しめました。シリーズものだと知らなかったので、前作も読んでみます。

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    2016年10月19日
  • 喪失

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     英国の警察には潜水捜索隊というものがあるのか。エイボン・アンド・サマセット警察の潜水捜索隊長である女性刑事フリー・マーリーは、そのクール・ビューティぶりで、どこかキャロル・オコンネルの印象的なシリーズ・ヒロインであるマロリーを想起させる。そしてその陰の部分の深さでさらに印象を深める。まずこの作品を分厚いものにしているのは、多くの脇役たちのキャラクター造形なのだが、このフリーという女性にはとても惹かれるものがある。ザイルをセットして独りケイビング捜査に果敢に挑戦する捨て身の冒険シーンなどは血湧き肉踊るスリルの基本形みたいで、喝采を送りたくなる。

     一方で、動というより静のイメージが強いシリー

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    2013年09月26日
  • 喪失

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    読み応えのあるスリリングなミステリ。

    車が強盗され、後ろの席には11歳の少女が乗ったまま。
    カージャックが目当てなら、足手まといになる子供はどこかにおいていかれ、まもなく発見されると思われたが‥?
    子供は見つからず、緊迫した展開に。

    キャフェリー警部シリーズ5作目だそう。
    評価が高いので、初めて読んでみました。
    この作品からでも読めます。

    ブリストルのジャック・キャフェリー警部は、重大犯罪捜査隊の指揮を執っている。
    スーパーの駐車場で、車が奪われた現場の緊迫した様子から、一気に引き込まれます。
    フリー・マーリー巡査部長が、キャフェリーがロンドンから赴任する前に、似た事件があったことを指摘

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    2013年04月21日
  • 喪失

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    久し振りにドキドキするようなサスペンスフルなミステリーを読んだ。『死を啼く鳥』『悪鬼の檻』に続いて翻訳されたキャフェリー警部シリーズ。前二作よりもはるかに出来が良い。さすがエドガー賞最優秀長篇賞受賞作。しかも、東野圭吾の傑作『容疑者Xの献身』を破っての受賞らしい。

    『タルタロスの査問官』『七匹の蛾が鳴く』のフランク・ティリエの作品のような趣きの作品。大好物だな。

    『死を啼く鳥』『悪鬼の檻』も連続殺人鬼を扱った作品だが、今回も…

    また、サイコ物、シリアル・キラー物が流行り出すのだろうか。

    この作品はシリーズ第五作とのこと。間の三、四作も翻訳してくれないかな。多少、順番が狂ってもガマンする

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    2012年12月19日
  • 虎狼

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    脳内というか心いうかの呼びかけに呼応できちゃって真相を知るってそういうスピリチュアルなのってどうなのかなと思うけど・・・しかし、これって第2作を読んでたらもっとおもしろく読めるだろうに。久しぶりに読み返そうかな。

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    2017年10月29日
  • 人形

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    違う話しが同時進行していくような前半は、話しが飛んで正直読みずらかったんだけど、「あ、ここがこういう風に繋がるのね」となる途中からは一気に読めた。それにしても、「あ、これってレベッカのこと?」なんて描写があったりして、つくづく3作目4作目が読みたいなあ、と。

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    2017年03月11日
  • 人形

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    精神病院が舞台のミステリは傑作になりやすいね。『ドグラ・マグラ』『シャッター・アイランド』…。誰も信用できないから。A.J.と彼女の最後の出会いのシーンは、この陰惨で悲しい話の中、唯一ほっこりさせられた。

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    2016年08月17日
  • 喪失

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    ネタバレ

    キャフェリーを主人公としたシリーズの第五作目とのこと。
    ロンドン警視庁にいた一作目と二作目も翻訳されているみたいやけど、その後三作目との四作目が翻訳されていないので、フリーの弟は?とか、もやもや。
    ストーリーにハラハラしすぎて、途中から読むのが嫌になったりするぐらい、上手かった!結局犯人は何がしたかったのだろう…。

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    2015年06月23日
  • 喪失

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    連続する少女誘拐事件の犯人に翻弄される捜査員たち、彼らが抱える確執や裏に隠された背徳が効果的な陰影を投げかける。被害者家族や容疑者など事件に巻き込まれる人々の思惑が錯綜し、二転三転しながら疾走する物語が破綻なく展開する。

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    2014年10月11日
  • 喪失

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    シリーズが続いていたとは知らなかった!レベッカはどうしたんだろ。『よりによって』シガリロを吸っていた、なんていうのは、あんまりいい別れ方じゃなかったってことなのかな。ロンドンから離れてるし。うーん、三作目と四作目も是非訳してくれないかな。前作と訳者が変わったせいか、なんとなく雰囲気も変わったような。単にキャフェリーが円熟してってるってことなんですかね。

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    2014年03月20日
  • 喪失

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    とても面白くて一気読み。緻密なプロット、厚みのある人物造形、サスペンスに満ちた語り、どれをとっても一級品。MWA賞受賞もむべなるかな。是非シリーズを順次邦訳してほしい。

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    2013年03月27日
  • 喪失

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    上手い、上手すぎる!
    シリーズ物とは知らずに本作を読んでしまったが、
    シリーズ的背景、人物相関を知っていればより楽しめたのかも。

    2012 年 エドガー賞長編賞受賞作品。

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    2013年01月27日
  • 喪失

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    イギリスの作家「モー・ヘイダー」の長篇ミステリ作品『喪失(原題:Gone)』を読みました。
    ここのところ、イギリスの作家の作品が続いていますね。

    -----story-------------
    【アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞受賞! 】

    当初は単純な窃盗と思われたカージャック事件。
    だが強奪された車の後部座席に乗っていたはずの少女はいっこうに発見されない。
    捜査の指揮を執る「キャフェリー警部」の胸中に不安の雲が湧きだしたとき、今回とよく似た手口の事件が過去にも発生していたことが判明した。
    犯人の狙いは車ではなく、少女だったのか!
    事件の様相は一変し、捜査に総力が注がれる

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    2023年06月20日
  • 喪失

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    まあまあ良かったが、トンネル?竪穴?の描写がもう一つ分からん。そのせいでフリーのシーンがやたら長く感じた。

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    2019年01月12日
  • 喪失

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    シリーズ一作目『死を啼く鳥』てっきり読んだと思っていたら、
    『死を哭く鳥』カミラ・レックバリだった。

    読み飛ばしてもなんら問題ない部分がたくさんあるから、ストーリーだけ追った。
    まぁまぁぼちぼち、悪くない、てかーんじ(えらそう?)。

    わざわざ一作目、二作目に立ち戻ることはしないな。

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    2018年11月14日
  • 虎狼

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    ネタバレ

    愛されなかったから、認めてもらえなかったから、その恨みで殺すなんて、承認欲求の強い子供だね、いい年なのに。犯行の真の首謀者が憎んでいる相手ってもう一人いると思うんだけど、そっちは手をかける気なかったのかな。キャフェリー警部に突きつけられたあまりに苛酷な真実に息が詰まった。女や子供の恨みは積もると恐ろしい。

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    2017年03月25日
  • 虎狼

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    ネタバレ

    犯人の動機が…兄ちゃんが輝いていたからって、そんな理由でそこまで妹って屈折するもんかね で、肝心の兄ちゃん登場しないし どういうこっちゃ…?
    少女エイミーと犬のベアが一服の清涼剤だな

    今回は “男キャフェリー警部” が見れた。・゚・ウフフ やっぱ上手いんだw ソーカソーカ 相手がフリーじゃなかったけどね… 
    このお二人さん、そろそろくっつけてもいいんじゃね?

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    2017年01月28日
  • 喪失

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    悪くはないけど、犯人の心情、独白が無いのでもう一つ動機が薄いのが残念
    コーリーが彼女にふられたと妻の前で泣く…マジか⁉ 妻ですよ妻! こいつの中では、妻が母親になってるんだろうな ヤレヤレ(´д`) 
    警部キャフェリーにもう一つ感情移入できなかったが、潜水捜索隊隊長フリーが女性から見てもかっこよすw

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    2017年01月27日
  • 喪失

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    そういえばなかなか感情移入し難い主人公やった記憶が。
    あと、、内容にしては長い。もうちょい削れそう。

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    2016年12月26日