【感想・ネタバレ】人形のレビュー

あらすじ

犯罪歴のある患者を収容するビーチウェイ重警備精神科医療施設は、不穏な空気に覆われていた。ヴィクトリア朝時代に救貧院だったここには、かつて残忍に患者を支配した寮母の亡霊が出没するという噂があった。そこへある夜、不意の停電とともに、自傷行為の絶えなかった患者が死亡したことから、施設の危うい日常は崩れ去る。患者ばかりか職員までもが亡霊の噂に怯え、何かを目撃したと言い出すものまでが現われたのだ。単なる妄想か、超常現象なのか、あるいは? 上級職員のA・Jは、最近退院したばかりの、ある患者が舞い戻り関与しているのではないかと疑うが、上層部を気にする院長のメラニーは事態への対応を渋る。悩んだ末にA・Jは、独断で警察のキャフェリー警部に相談するが……アメリカ探偵作家クラブ賞(エドガー賞)最優秀長篇賞に輝いた『喪失』に続き、サスペンスの新女王たる実力を見せつける話題作!

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Posted by ブクログ

違う話しが同時進行していくような前半は、話しが飛んで正直読みずらかったんだけど、「あ、ここがこういう風に繋がるのね」となる途中からは一気に読めた。それにしても、「あ、これってレベッカのこと?」なんて描写があったりして、つくづく3作目4作目が読みたいなあ、と。

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2017年03月11日

Posted by ブクログ

精神病院が舞台のミステリは傑作になりやすいね。『ドグラ・マグラ』『シャッター・アイランド』…。誰も信用できないから。A.J.と彼女の最後の出会いのシーンは、この陰惨で悲しい話の中、唯一ほっこりさせられた。

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2016年08月17日

Posted by ブクログ

東野圭吾さんもノミネートされて話題となった
2012 年のエドガー賞長編賞受賞作品である前作
ジャック・キャフェリー警部シリーズ第5作目『喪失』は
すばらしい出来であったと記憶しているが、
今回の6作目はちょっとなあ。
作品の出来としてかなり落差があるような気がする。
『喪失』を読んだのが3年半前なのと、
シリーズ物をその途中から間をおいて 2 作品だけ読むのがいけないのか。
でも3、4、7 作目が未翻訳。

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2016年07月11日

Posted by ブクログ

冒頭のエピソードが、いきなりげげっというスプラッタな感じ。それもあってか、途中まではなかなか話に入り込めなかった。半ばくらいからはズンズンと読み進めて、結局は一気読みに近かった。引き込まれるストーリーだと思うが、自分の好みとしては前作の「喪失」の方が良かったように思う。サスペンスの質がちょっと神経に障る感じがするもので。

本書はシリーズ中で「喪失」に続くものらしいが、「喪失」より前の作品は絶版だったり未訳だったりするそうだ。それでシリーズ全体での位置づけが見えないせいかもしれないが、二つの事件が並行して語られる必然性がよくわからなくて、その点が残念。

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2016年04月07日

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