リチャード・ボールドウィンのレビュー一覧

  • 世界経済 大いなる収斂 ITがもたらす新次元のグローバリゼーション

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    なんて凄い本だ。あらゆる人に読んでほしい。政策立案に関与する人には特に読んでほしい。
    【以下のレビューにネタバレあり】



    筆者はグローバリゼーション進展を、①モノの移動コストの低下、②アイデアの移動コストの低下、③ヒトの移動コストの低下の三段階に区分し、産業革命は①を引き下げることで世界に「大いなる分岐」をもたらしてG7の発展につながり(第一のアンバンドリング)、近年のICT革命は②を引き下げることで世界に「大いなる収斂」をもたらし、その結果世界では途上国が急速に成長しているとする(第二のアンバンドリング)。
    第二のアンバンドリングにおいては、競争力の源泉は国ではなく、企業やサプライチェー

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    2018年06月06日
  • GLOBOTICS (グロボティクス) グローバル化+ロボット化がもたらす大激変

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    産業革命・IT革命が世界史特に人の生活や雇用にどのように影響してきたかを下敷きに、昨今のAIによりサービス業が破壊されるだろうが、まだきっかけを模索している、そのイメージをリアリティを持って感じさせられ、非常に面白かった。COVID-19前に読み終わったが、COVID-19をきっかけに、サービス業が大きく転換していくかもしれない、そんな未来を想像させると読後感を振り返って思う。

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    2020年04月28日
  • GLOBOTICS (グロボティクス) グローバル化+ロボット化がもたらす大激変

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    今、AIやロボットが、世界的な規模で経済、ビジネスを急速に変えている。こうした技術の進化とグローバル化がもたらす、破壊的変動について解説した書籍。

    グローバル化は従来、モノづくりの分野に関わる問題だった。しかし、通信技術やAIなどが進化した今日、グローバル化による影響は、サービス職や専門職にも波及しつつある。

    情報通信技術を利用して遠隔地で仕事をする労働者を「テレマイグランツ(遠隔移民)」という。先進国のサービス・セクターの労働者は、今後、遠隔移民との競争にさらされる。

    欧米の銀行では「ホワイトカラー・ロボット」が働いている。労働者を代替する目的で設計され、20カ国語を話し、数千本の通話

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    2021年06月13日
  • GLOBOTICS (グロボティクス) グローバル化+ロボット化がもたらす大激変

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    数年前、AIでなくなる仕事というのが話題になった。背景には、計算能力向上やディープラーニング活用事例の増加、シンギュラリティに懸念を示す著名人の影響がある。そうした時に必ず出てくるのがラッダイト運動で、第一次産業革命で織物職人が自動織機を壊す抗議活動である。今の世では、ラッダイト運動は既得権益者の抵抗と批判的に説明されるが、機械により新しい産業が生まれ雇用が回復するのに100年かかっていることを考えると、抵抗なく移行できるはずもない。

    本書は、イノベーションによる仕事、社会の変化を産業革命から現代までの歴史を振り返り、これからどうなるかを予測する。と書くとありきたりに思えるが、本書ならではの

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    2021年02月18日
  • GLOBOTICS (グロボティクス) グローバル化+ロボット化がもたらす大激変

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    ネタバレ

    GLOBOTICS グローバル化+ロボット化

    距離の束縛=地域主義 ○多様性 ×経済停滞

    1712~産業革命 蒸気機関 
     農業革命 農地の囲い込み運動(エンクロージャー)
     人口爆発 イギリス1750年からの100年で倍増
     工作機械産業 1770~

    1820~グローバリゼイション
     技術により農民減少、工業生産量急増
     鉄道による物流コスト引き下げ

    1870~第二次産業革命「大転換」
     農村から都市へ、土地から資本へ 

    1973~ニューグローバリーゼイション
     ICT情報通信技術が生産プロセスを地理的に分散

    AutoML by Google
     機械学習のアルゴリズムをどう設計す

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    2020年02月23日
  • 世界経済 大いなる収斂 ITがもたらす新次元のグローバリゼーション

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    オールドグローバリゼーションとニューグローバリゼーション。

    1990年以降、世界貿易に占めるG7の割合は低下し、中国、韓国、インド、ポーランド、インドネシア、タイが増えた。

    オールドグローバリゼーションは、蒸気機関の発明による産業革命で物流コストの低下がきっかけ、ニューグローバリゼーションはICT革命によるアイデアの移転コストが低下したことがきっかけ。

    オールドグローバリゼーションは選手のトレード、ニューグローバリゼーションはコーチの派遣。

    次の革命は、人間の移動に変わるテレプレゼンスとロボット化で人間が移動するコストが低下するのと同じ効果が表れる。

    比較優位が国単位ではなくなった。

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    2018年06月01日