イーサン・クロスのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ頭の中で自分に話しかける内なる声を「チャッター」と呼び、
それが暴走したときにどう付き合うかを
心理学の研究をもとに解説する本。
デジタルの世界では共感と時間経過が欠如している。
チャッターの言うままに行動してはいけない。
というくだりに共感。
不安なひとりごとは、
実際には起きない出来事を延々と予測して自分を追い詰める。
身体的な痛みと心理的なストレスで、脳の反応は酷似しているという指摘も納得した。
対処法として印象に残ったのは、自分を客観的に見ること。
自分の問題から距離を置き、他人事のように眺めると、チャッターは鎮まる。
逆にやってはいけないのが、ネガティブな感情を他人に共有しすぎること。
人は解決策より共感を優先しがちで、
共感だけで終わると、共同反芻、
つまり二人で薪を投げ込み合うように火を大きくしてしまう。
慰めが逆効果になるというのも悲しい。
何事も程々が重要なのだ。
身体的接触の効果として、ぬいぐるみを抱くだけでも不安を抱きにくくなり、
他人とのつながりを強く感じられるという。
他人との会話が、実は自分との会話と大きく変わらない、という視点も新鮮だった。
環境の話も良い。
緑地には脳の注意力を再充電する効果があり、
環境の秩序が心の秩序をもたらす。
散らかった部屋がチャッターを増やす、というのは実感がある。
コントロール感の喪失こそがチャッターを急増させる、という指摘も腑に落ちた。
プラセボやジンクス、自分で決めた儀式といった、一見非科学的なものにも効果があるという話も。
痛みを引き起こすからこそ価値があるという話もわかる。
失敗の価値や、痛覚が身を守ることなど理解できる話。
自己流で作り出した儀式でも、チャッターを鎮める効果があるというのも興味深かった。
プラセボとしても作用するわけだ。
脳は意外と勘違いもしやすいからこそ
良い方に勘違いできるように適度にコントロールしていきたい。 -
Posted by ブクログ
主にはチャッター(頭の中のひとりごと)に振り回されないようにとの内容。訳文独特の読みづらさもあってか冗長的だが、気づきはちらほら。
◉目覚めている時間の三分の一から二分の一は、いまを生きていない
→なかなか衝撃的な数字…確かにゾーンに入ってる時間はとても限られている。
◉頭の中の声は実に早口、夢はフライトシュミレーター
→考えがぐるぐる回る要因なのだろう。
◉脳卒中で内面の会話が消える=魅惑的で開放的
◉チャッターからズームアウトすると解決の可能性を高める≠回避
◉明日どうなるかではなく、将来どう思うか?の視点=時間的距離の確保
◉自分のことを名前や彼と呼ぶことで冷静に
→確かに効果ありそう。
◉感情の他人との共有は無意味?特にネガティブ案件
→確かに一時的にすっきりするだけだな。
◉感情的欲求を満たした後に認知的能力を活かして解決…人質案件
◉目に見えない支援=頼まれていない家事をする、相手が仕事するための静かなスペースをつくる
→これは確かに嬉しい。逆に支援する側は出来ていないと自省。
◉チャッターには何の効用もないプラセボが効果ある、つまりは信念に由来する≒騙されること。 -
Posted by ブクログ
『チャッター』は、頭の中で繰り返される独り言=チャッターが、人をどれほど左右するかを示した実用書だ。自分は支配されていないと思っていても、実際には無意識に行動や判断を歪められている可能性がある。
本書がユニークなのは、「チャッターを消そう」とは言わないことだ。むしろ距離を取り、客観的に眺め、味方につけることで行動を最良に導く方法を示している。26のテクニックは、セルフトーク、日記、未来視点からの俯瞰、他者との会話、自然や環境の力を借りる工夫など、すぐに試せるものばかりだ。
読み進めるうちに感じるのは、チャッターは敵ではなく“育て方次第のパートナー”だということ。欲しい未来を獲得するには、チャッターを意識的に設計し、行動へとつなげる必要がある。本書は「心の声をどう味方につけるか」を教えてくれる実践的なガイドだと強く感じた。 -
Posted by ブクログ
私たちはいつも、頭の中で何かをつぶやいています。「なんであんなこと言っちゃったんだろう」「明日の会議、うまくいくかな」――そんな“ひとりごと”が止まらなくて疲れた経験は誰しもあると思います。
この本『Chatter』は、その頭の中の声=“チャッター”とうまく付き合うための方法を教えてくれる本です。
著者は心理学者のイーサン・クロス。研究者らしい視点で「チャッターがどんなときに暴走して、私たちを不安や迷いに引きずり込むのか」を解き明かしつつ、現実的な対処法を26個、具体的に紹介してくれます。
たとえば、自分のことを「名前で呼んでみる」だけで気持ちが整理できたり、思考の整理に役立つすぐに試せるアイデアがたくさん。しかも、それぞれにきちんと根拠があるので納得感もあります。
今は情報も人間関係も複雑で、誰もが頭の中がごちゃごちゃしやすい時代。そんな中でこの本は、「考えすぎるクセをどうやって自分の味方にするか」をやさしく、でも的確に教えてくれます。
思考の暴走を防ぎ、行動に繋がる思考を育てる“思考整理の教科書”です。マインドフルネスや禅とも通じるが、それらより科学的で即効性が高くなってます。ネガティブな自分を否定せず、むしろ活用する。この発想に、これからの時代を生きるヒントが詰まっています。
ちょっと心がざわざわしているとき、自分の思考に疲れたとき、そっと開きたくなる本でした。
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Posted by ブクログ
心理学の言葉で、セルフモニタリングという手法がある。
自分の言動や状況を客観的に観察・記録する手法で、ストレス管理や健康習慣の改善ができるというもの。
本書では、仮に強烈なストレス状態に遭ったときに、自分を客観的に見ることができるかが、そのストレスに遭遇している状況をポジティブ捉えるか、ネガティブに捉えるか、その後の行動の判断まで影響していることを示唆しており、自分を客観的に見ることができれば、その状況や状態を改善することが期待できるとのこと。
私は思う、自分の中にある辛い感情や体験を自分の中だけに留めていることは不健康だと。
だから、紙ノートに手書きで書き出すことを私もおすすめする。
ノートを見返すことができ、客観的に他人目線でその状態や状況が把握できるからだ。
紙に手書きが一番コスパがいい。自由だし、制限がなく、お金もかからない。 -
匿名
購入済み頭の中の高速の独り言
私たちは超高速で頭の中で独り言を言っており、それに支配されているということは意識してみるとその通りだと感じた。
具体事例がたくさん書かれているが、時間がない人は最後の対処法が綺麗にサマリされているので、そこを読めば良いと思う。
私は自分に対して二人称で話しかけるということを意識したいと思う