こがしわかおりのレビュー一覧
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2017年度課題図書。
小学生の頃から空気を読まなきゃうまく生きていけない雰囲気の日本社会。転校生の凛はものごとはっきり言いすぎて周りとトラブルになってしまう。
それを、同級生の男子、拓の視点で語られるのがおもしろい。
「ケンカ、見てるだけで腰引けてたよ」と、「チキン」と凛に言われた拓。
「ぼくは、人がまちがっていることをしていても、いつも気づかないふりをする。目をつぶって近づかない。人ともめるのがイヤだから。それに、まちがったことをして困るのは、ぼくじゃない。ぼくには関係ない。そんなふうにも思ってた。だから、人ともめることもなかった。」
凛のおばあちゃんで、拓がよく遊びに行く麻子さんの -
Posted by ブクログ
ネタバレはい。今年も「読書感想文」の季節がやってきました(笑)
毎年夏休みは、姪っ子の宿題のお手伝い。今年6年生の姪っ子が選んだのはこの本でした。
なかなかおもしろかったです。
トラブル回避のために、なにごとにも関わらないように生きている主人公の男の子。
お隣のおばあちゃんとの将棋をしながらするおしゃべりが楽しみ。
そんな彼の生活が、ひとりの転校生の女の子によって一変する。
彼女は、間違ったことが大嫌い。ルールを守らない人には、はっきりと怒る。そのため徐々にクラスで浮いた存在になっていく。本来の彼なら関わることなく遠巻きに見ているところなのだが、なんとこの転校生はお隣のおばあちゃんのお孫さん。いやで -
Posted by ブクログ
6年生の拓は、もめごと争いごとの嫌いな、おとなしい男の子。近所のおばあさん・麻子さんと将棋をさすのが好きな、地味な性格なのだ。
拓のクラスに転入してきた真中さんは、言いたい事は何でもハッキリ言う女の子。言ってる事は間違ってなくても、正直、うざい。
でも麻子さんの孫だという真中さんは、お母さんが病気で亡くなって、なんでもハッキリ言ってしまう自分の性格のために弟がイジメられたりしたので、1人、おばあちゃんの所に来たのだ。
真中さんには「チキン」と言われる拓だけど、真中さんを知るうちに、少しずつ変わってゆく。クラスのみんなも、トラブルあったりしながらも、真中さん のいい所を知って、変わっていく。
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