青木康晴のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
経営学者である伊丹さんによる管理会計の入門書。
現場の会計システムのゆがみや課題を主眼に置いており、定義を羅列しがちな会計学者の教科書とは一線を画している。
実際に企業で会計・採算管理に従事している人にとって、自身の悩みや疑問点を次々に指摘してくれる本書は、強力な味方となってくれるだろう。
本書にはFP &Aという言葉は出て来ないが、財務会計とは異なる管理会計の機能の重要性を強調している点や、管理会計を経営学の一部と位置付けている点など、FP&A的な視点を強く感じる。
FP&Aという横文字を安易に用いずに、日本企業の実情を理解しながら地続きで理論や主張を展開して -
Posted by ブクログ
・情報システムと影響システムが管理会計にはあり、後者を忘れてはならない。
・一見すると矛盾するようなことに総合的判断を下すことが、経営の本質である。
・経営の本質は「他人を通して事をなす」ことにある。情報システムだけではなく、影響システムをうまく使うことが欠かせない。
・会計データは、現場想像力を働かせて解釈しなければならない、あくまで「現実の写像」であり「現実そのもの」ではない。
・現場想像力とは「こう測定すると、人の行動はこう変わる」という因果律の蓄積である。それを身体に染み込ませるには、人間に対する理解の蓄積、データと現実に付き合わせの経験の蓄積、という2つの蓄積が重要となる。