さかぐちまやのレビュー一覧

  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ネタバレ

    たくさんのレズビアンの表象、ストーリー展開、読みやすい文量。とても好きだった。読んでよかった。

    2025/11/17
    「Same sex, Different Days. 」すごくよかった…
    主人公がただレズビアンなのか、「抱かれる」がいやだから、「抱く」ことができるレズビアンになったのかわからないし考えないようにしてる、みたいなの、すごく
    身体の相性、というか、身体の役割?が合わないことで他が順風満帆でも別れてしまった2人。さびしい。2人をくっつけた固有名詞も、2人を思い出すトリガーだったのにそうでなくなってしまった

    2025/11/22
    「十本目の生娘」すき…
    金髪のお姉さんが指に触

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    2025年11月27日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ネタバレ

    本当にどの短編もよかった。王谷作品の恋愛は、自分が相手を好きすぎて困るとモダモダしたり、相手が自分のことを好きになってくれるだろうかとモヤモヤすることはあっても、人を好きになることに真っ直ぐなので気持ちがいい。

    多分登場人物たちが自分の気持ちに常に正直なんだと思う。一般的な考えでは、不道徳で非常識で恥ずかしいようなことを思っていても自分にも誤魔化さないので、心と頭と体がつながっている健全さを感じる。王谷作品のこういうところすごく好き!

    あとデティール組み方が怒涛で多彩。まずいのど飴の表現が「十円玉と雑草とユンケルとフリスクを混ぜたような味」という畳み掛けで、そのまずい味の感じ、舐めてないけ

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    2025年09月07日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編が23本。全て女たちの話。
    学生の頃友人が「女って、思ったより沢山種類がいるね」と言っていたのを思い出した。

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    2025年08月10日
  • 犬を揉む -ぺちょら… ときどき 帰宅拒否-

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    マイペースでおっとりな性格のもなかちゃん。
    飼い主とのほっこりな日常を描いたコミックエッセイ。
    もなかちゃんのなんとも言えない表情がたまらなくかわいい。
    クッションや人の足を枕代わりにして、ドスンと寝ている時が特に好き。
    肉が押された、むぎゅっと顔。
    思わず触りたくなる。
    こんな表情も感情も豊かな犬と毎日一緒にいたら、大変なことももちろんあるだろうけど、なにより癒されまくりだろう。

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    2024年12月26日
  • 犬を揉む -ぺちょら… ときどき 帰宅拒否-

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    実家で飼っていた犬を思い出しながら「(こんなこと)あったあった!」とホッコリして、会いたくなった。
    私よりもうんとお世話していた一番かなしんでる母にも読んでみてもらおうと思う。

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    2024年10月05日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編集。
    同著者の「ババヤガの夜」が面白かったので、他の作品も読んでみたいと思った次第。

    百合系の恋愛もの、SF、昭和歌謡、ホラー、異国情緒もの、他、非常にバラエティーに富んだ内容で、どれもが全て短編じゃなく、長編で読みてー!と叫ばずにはいられないほど引き込まれる内容。

    また、作者の独特の表現も素晴らしく、例えば、

    「ゆっくりゆっくり歩いた。恋の速度に合わせて。」(「だからその速度は」より)
    「~、私はくじ引きで当てた腐ったほうれん草のような色の折り畳み傘を広げ~」(「あなたのこと考えると無駄になる」より)
    「~こんなところで終わる人間じゃないんだと毎日自分に言い聞かせていた。つまり私は

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    2021年04月07日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    まずタイトルがむちゃくちゃ好き。(ダブルミーニングには英タイトル読んで初めて気づくという)

    そして、サクサク読めてツッコミの切れ味鋭い語り口も大好き。ずっと浸っていたくなる感じ。収録されているのも、甘いものからおぞましいもの、ガンガン行く系まで幅広く最後まで飽きなかった。

    「しずか・シグナル・シルエット」のみじめな2人同士のなんともいえない関係好き。
    「だからその速度は」恋の突然来る感じと、恋したせいで世界が変わる感覚が鮮やかに書かれてて好き。
    「陸のない海」のお先真っ暗なくせに爽やかな感じも、「夢で見た味」の不気味さ気持ち悪さも、「シオンと話せば」のどこかさみしい雰囲気も好き!

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    2020年09月29日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    ガールミーツガール率高めの短編集。友愛から性愛まで、年齢層もいろいろ、女同士の関係性もいろいろだが、基本的に読むとスカッとする。若くて美少女同士の百合概念を煮詰めました!みたいのもいいけれども、こういう現実と地続きな感じがするお話もよいと思う。
    205pにある「殺人は、死体が出てこないかぎり立件が難しいって」というNetflixのドラマは、Orange is the new blackのことだろうか…

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    2018年03月26日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    短編集と言うにはあまりにも収録数の多い一冊。王谷晶は最近読んだ『ババガヤの夜』がすごく良かったのだけれど、これは何年も前に買って少し読んで放置していたものをふと思い出して読み直した。全部が面白いとは言わないけど、何編かに一度ハッとさせられるような鮮烈な作品があり、ドキッとするような居心地の悪さを残す不思議なものもあって、なかなか多彩なラインナップだった。それぞれの作品で登場人物の口調や文体がガラッと変わるのも印象的で、まさに変幻自在。これがとても面白かった。

    「Same Sex, Different Day」と「陸のない海」は特に好き。さらに「ときめきと私の肺を」は自伝的なのかなと思いながら

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    2025年12月02日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    多彩な女同士のあれこれが詰まった短篇集。
    なんとも形容しがたい関係性や友情までいかない距離感が良い。
    たった数頁でも妙に刺さる話が多くて、まさにコンパクト&インパクトだなと思った。
    個人的に『イエロー・チェリー・ブロッサム』と『ヤリマン名人伝』がお気に入り。

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    2025年11月08日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女と女だからこその気安さやわかりあえる事柄もあれば、どうしても憎みあうこともある。性別関係無しにただ愛しかったり、その逆だったりもまた当然、色とりどりの関係が生じ得る。そのバラエティ豊かな女たちの物語を、これまたバラエティ豊かな筆触で生き生きと描いた短編をぎゅうぎゅうに楽しめる短編集です。
    ときにあけすけにエロティックに、ときに純粋な思慕を潜ませて、ときにただくだらなくギャグを貫く、豊かな物語の粒のひとつひとつが瑞々しくて堪らなく楽しめました。
    「ババヤガの夜」とは全く違う作品群ですが、だからこそまたフレッシュに楽しめました。面白かったです。

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    2025年09月01日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    なかなかに過激な話も多かったが、印象に残ったのは、人魚になった友達の話(北関東なまりが可笑しい)、東京に来たばかりの黒人女性カメラマンと韓国女性の話、ラストのタイム アフター タイムもよかった。何が孤独なのか、ナニが友情なのか、根本から考え直す中年もいいよね。

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    2025年08月30日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    様々な短編小説が書かれている一冊。
    世にも奇妙な話から少しホッコリするような話まで、色々な系統が入ってるからサクサク読める!
    改めて人は違ってみんないい!!と、思えるような作品でした〜♪

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    2023年09月02日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    最初から最後まで最高の女同士の小説しかない!!
    レズビアンロマンス小説もシスターフッド小説もあると思ったらスリラー小説もあるしサスペンス小説もあるしSF小説もあるし、てんこ盛りで良かった。
    お腹いっぱい!!
    この小説たちを一生愛す!!

    『完璧じゃない、あたしたち』で好きだった小説
    「小桜妙子をどう呼べばいい」
    「十本目の生娘」
    「だからその速度は」
    「夢で見た味」
    「東京の二十三時にアンナは」
    「タイム・アフター・タイム」
    中でも「だからその速度は」が好きすぎて最早辛い。
    最高でした。

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    2023年07月09日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    「北口の女」があまりに良かったので、これが所収されている本書を手に取った次第です。もう、あんまり覚えていないのですが、最後の「タイム・アフター・タイム」が好きです。歌がらみの話が私のツボにはまるのかもしれません。女同士のドロドロなのも好みでした。SNSとかニコが若い頃には影も形もなかったもの。これの影響力のスゴさに感心すると同時に、こんなんに振り回されてんじゃねぇ、と言いたい気持ちも募ります。そういいつつ、最早、社会とか流行とか風俗とか、そういうものの第一線から遠ざかった、少なくとも外部からはそのように認定されるであろう私。その私に、シンディ・ローパーの気怠いバラードが染みるのです。

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    2023年03月11日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女同士の関係が1番自由なのかもしれない…友情でも愛情でもなんとなく隣りにいるでも、強く結びついてても付かず離れずでも今は遠く離れてても何にでもなれる。
    初読みの作家さんでしたがもっと読みたくなりました。
    いかにもありそうなお話から、自分や友人が変態していくファンタジー、ゾンビもの(とても楽しいし終わり方が好き)まで自由でした。
    お婆さんのひとり語りのお話も、夢で見た料理を友人が作ってくれるお話も好きです。不味い餃子のお肉それ鈴木さんですよね……?

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    2022年03月29日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    女性の身の回りにじんわりと纏わりつくしんどさを淡々と、端的に表していて馴染みやすい。具体的な店名や曲名、駅名が出てきてより身近に感じることができた。単なる『百合』の言葉に収まらない日常たち。ひとの人生なので。

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    2021年09月19日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    23編の環境も立場も違う「あたしたち」の関係性の物語。百合要素が強めだかそうではない問題を提議する関係も。恋の始まりや終わり、友情やふとすれ違っただけの交流まで徹底して女と女で構成されていて正に帯の「女の人生を変えるのは男だなんて、誰が決めたのさ?」をにやにやしながら叩きつけるのが爽快。23編もあるからなんだこりゃ?な話もあるけどその分刺さる話は直球でやって来る。「しすか·シグナル·シルエット」「だからその速度は」「あなたのこと考えると無駄になる」「ヤリマン名人伝」辺りが好み。「ときめきと私の肺を」や「東京の二十三時にアンナは」の辛い時に静かに横にいる、というのも染みる。

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    2021年06月19日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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     短編というよりショートショート。
     そしていきなりクライマックス。
     長編小説にしろ何にしろ、いろいろなものを積み上げてクライマックスに持ち上げるという印象があるのだが、この作品のようにクライマックスをいきなり見せてくるような作品でも面白く読めるのかと驚いた。
     私はあまり短編が好きではないのだが、これは面白かった。むしろもったいない。ここにのっている作品たちをもっと長く読みたいという気持ちになった。

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    2018年12月13日
  • 完璧じゃない、あたしたち

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    「ババヤガの夜」が面白かったのでこちらも購読。全23篇、話によって文体のスピード感まで変わるのが面白かった。

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    2025年11月07日