岡真理のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
パレスチナ問題によって、過酷な生活を強いられているガザの人々の様子が詳細に書かれている。
日本では当たり前に享有できる人権。占領という暴力によって、パレスチナ人はその権利が剥奪されている。
平和とは?正義とは?パレスチナ問題をとおして著者は我々に考え続けることを要求している。加えて、知らないことの罪深さ、そして無知によって(知らないうちに)加害者側に加担している可能性を指摘している。
パレスチナ問題の初心者向けの本ではないと思った。歴史事実の解説が本文にはほとんどないため、ある程度基礎知識を得た上で読む必要がありそう。だが、読み終わった時には理解がものすごく深まる気がする。多くの人に読んでもらいたい。
本文ではユダヤ人に対するホロコーストとパレスチナ人に対する占領という暴力の類似性や相違を考察している。
一たとえば、ユダヤ人に対するホロコースト、とりわけアウシュヴィッツなどの収容所は「閉ざされた監獄」であることに対しては、ガザは「世界最大の野外監獄」と表現している。
罪名はそれぞれユダヤ人であること、パレスチナ人であること…
ホロコーストの歴史からわかることは、「ホロコーストの犠牲者であるユダヤ人がなぜ?」という問いは偽善的である、ということ。
ホロコーストのような暴力の犠牲者ならそれが倫理的誤りであることを体験によって熟知しているはずであるため、同じような暴力を他者に対して振るったりはしないはずという考えがこの問いの前提にある。
ユダヤ人たちは何も歴史から学んでいないのか?否、歴史から何も学んでいないのは実はこのような問いかけをする側の人間なのかもしれない。人間とは「非人間化」の犠牲者であろうとなかろうと「他者を非人間化」にすることを教え込むことができる。問うべきは、いかなる政治的装置が、この占領や暴力による「非人間化」を可能にしているのか、だ。
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Posted by ブクログ
・国境と国境の間にどこでもない場所が存在し、そこに難民キャンプがあることもある
・イスラエルの占領は国際法違反
・イスラエルとパレスチナは圧倒的な力の差がある(これまでの日本の報道から互角なんだと思ってた)
・占領下で生きるとはどういうことなのか(イスラム教では自殺は罪だけどそれでも自爆することを選ぶのは未来への希望がないから)、難民として差別される(大学を出てもパレスチナ人は専門職につけない国がある)など、
具体的にどんな苦難があるのかよくわかった。
途中で難しい話が入ってきたり、時系列がバラバラだったりして分かりにくい箇所もあった。パレスチナのことを全く知らなかったので知れてよかった。でも知ったところで私に何ができるだろうとモヤモヤもする。 -
Posted by ブクログ
刊行された2018年に「人間の想像を絶すると思われたあの攻撃」として書かれている規模と、2024年現在のガザの惨状では想像もつかないほど深刻になっているとわかっているから、読んでいてとても苦しい
2018年の私はパレスチナの状況を全く知らなかった、「イスラム、テロ、アルカイダ」と同列のように感じる文字の並びだった
ハマスのキブツ奇襲作戦が私にパレスチナの存在を知らしめた 岡真理さんの著書に出会った
「ガザとは何か」は中東の歴史に無知な私にも伝わる丁寧であり、緊張感のある説明だったから、その後にこの作品を読めたので理解しやすかった
この作品が難しくて脱落された方は、ぜひ岡真理さんの「ガザとは何か」を読んでみてください
言葉を武器に、ジェノサイドと戦う岡真理さんに深く感謝します
日本語でパレスチナについて知りたい情報を発信し続けてくださる希望です
『 忘却が、次の虐殺の準備をする 』
わたしもパレスチナの暗闇で遠くに見える小さな灯になりたい、ならなければ -
Posted by ブクログ
イスラエルとパレスチナの関係を、この本によって初めて知った。
ホロコーストで家族や先祖を失ったユダヤ人たちが、先住民であるパレスチナ人を迫害し虐殺し、生きている人たちにも地獄の苦しみを与え続けている。絶望に満ち満ちた世界で、人間性を否定された日々の中で、人間であり続けるために冗談を言って、笑い合う。今この瞬間もそんな人たちが存在していることに気づかされた。反開発、構造的暴力、文化的暴力。どうしてそこまで残酷になれるのだろう。「今日を生き延びることが、明日、あるいは数年後に空爆で殺されるためでしかないような、そんな生活」これからは、パレスチナのニュースにアンテナを立てておこうと思う。