岡真理のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
ネタバレ知らなかった。パレスチナとイスラエル、どっちもどっちだと思っていた。
考えること、調べることをやめた者は中立の立場を取って、判断を保留にするしかなくなる。
でもそれは抑圧者(イスラエル)に加担している。
正直イスラエルにも言い分はあると思う。
ただ、やり方がひどすぎる。
パレスチナの人の足をわざと狙って障害者にしたり、配給場所を攻撃をしたり(飢えた人々が物資目掛けて殺到したところを狙撃)、物資を止めたり。
だから次回はイスラエル側の歴史の本を読みたいと思う。
そして、根本的な原因として、ヨーロッパ諸国やアメリカなのではないのか?
ユダヤ人にシオニズムを焚き付けて、ホロコーストを行った懺悔 -
Posted by ブクログ
パレスチナとイスラエルの歴史、ガザの現状についてよく理解できた。と同時に、これまでほとんど何も知らなかったこと、知ろうともしなかったことを恥ずかしく思った。
私自身もメディアの報道に影響されて、「停戦」状態だから今は大丈夫なのだろうと勝手に思ってしまっていたし、ハマスについても危険なテロ組織だと勘違いしていた。(メディアはあくまで完全な嘘をついているわけではないからタチが悪いと思う。)
随分遅くなってしまったが、それでも今知ることができて良かったと思った。
漠然と「遠くの地域、遠くの国の人々」という認識で終わらせないためにも、ガザについて、そこに生きる人々についてもっと知りたいと思った。次は -
Posted by ブクログ
衝撃的な本。
今ガザで起きている事、そして1948年のイスラエル建国以来パレスチナの地で起きてたことがよく理解できる一冊である。読んでいる途中から自分のあまりの無知さに怒りを覚えた。
一人でも多くの人にこの本を読んでもらいたい。本屋さんはぜひ本書を目立つ場所に平積みで置いて、多くの人の目に触れる様にしてほしいと強く思う。
そもそもは岡真里さんの「ガザに地下鉄が走る日」を読み始めたのだか理解が進まず、本書を読むことにしたのだが本当に良かった。どうしても日本にいるとイスラエル側からの視点に立った報道が多くなるので、イスラエルのしている事は酷いことだが、パレスチナ側も人質を取ったり酷いことをしてい -
Posted by ブクログ
あまりにも辛く、衝撃的。
何も知らず生きてきた自分を恥じた。
それと同時に、なぜこの現状を報道しないのか、「無知」「無関心」がいかに愚かかと身につまされた。
述べられている内容がパレスチナ側に偏っているという意見も確かにあると思う。
しかし、いかなる理由があろうと、何万人もの人間を殺戮し、長きに渡って生活基盤をめちゃくちゃにし、結果的に生きる道を断たれる人々で溢れているというのは許されることではない。
「中立の立場」でいたいのは我々誰しもそうだと思うが、中立こそがイスラエルが望む状況だと著者も述べている。それは俯瞰することでパレスチナの現状を「やむを得ない」と突き放すことだからだ。
恥ずか -
-
Posted by ブクログ
2013年、ガザ・イスラーム大学の教員リフアト・アルアライールと彼の学生たちが、2008年12月~2009年1月にかけて行われたイスラエルの軍事侵攻「キャストレッド作戦」をガザの側から小説として記録した23篇の短篇とショートショートを収める。原著は2014年に米国で刊行、日本語訳は2024年刊行の新版にもとづく。編者のリフアト・アルアライールは2013年12月にイスラエルのミサイル攻撃で殺害され、新版の刊行時では本書の執筆者6名と連絡が取れていないという。
原著の序文でアルアライールは、パレスチナの人々と物語の特別なつながりについて語っている。「物語は、人間その他すべての経験を超えて生 -
Posted by ブクログ
ロシアの残虐な暴力にさらされているウクライナの人々には共感を寄せる僕が、なぜイスラエルの暴虐にさらされているパレスチナの人々には、あまり共感を寄せられないのだろう。
子供の頃からアメリカ文化を満身に浴びて育って来る中で、いつの間にかイスラムフォビアを植えつけられてしまっているのだろうか?/
本書は2018年に出版された本なので、本書からの引用は必ずしも現在のガザやパレスチナの状況とは整合していない可能性もあることを、最初にお断りしておく。/
【パレスチナ人であるがゆえにイラクを追われた彼らは、パレスチナ人であるがゆえにヨルダン入国を拒絶され、夏は気温が摂氏五〇度を超え、冬は零下となる砂漠 -
Posted by ブクログ
中東地域に何度も足を運んできた筆者の体験談をふんだんに交えながら、パレスチナ問題について論じた書である。
ここまで最前線でアラブ世界を見聞し、そこで知り得た現地の声や実情を世に届けようとしている研究者は他にはいないのではないか。
本書では、故郷を追い出されたパレスチナ人の70年間や、完全封鎖から十年経過したガザのリアルが緻密に描写されている。自爆テロの真意とは如何に。パレスチナ人として生きるとはどういうことか。イスラエルはパレスチナ人から何を奪ってきたのか。そして、絶望に打ちのめされてなお人々が闘い続ける理由とは何か。
ジャンルとしては評論に属するのだろうが、詩的な表現が随所に散りばめられ、レ -
Posted by ブクログ
2023年10月から始まったハマースとイスラエルの戦争から、もうすぐ1年が経とうとしている。「戦争」とは書いたものの、それは本当に、国と国が対等に争う戦争なのかどうか。
本書は2018年発行だが、少なくとも本書においてイスラエルとパレスチナの関係は対等ではない。イスラエル軍のジャーゴンで、数年おきに繰り返されるパレスチナへの破壊や殺戮は「芝刈り」と呼ばれているらしい。これだけでもなかなか衝撃的で暗澹たる気持ちになる表現である。
本書内で、ヨハン・ガルトゥングの定義を引用される形で、暴力を3つの形に分けている。戦争などの直接的暴力、貧困や差別など社会的な構造から生み出される間接的暴力、そして -
Posted by ブクログ
一度読みかけて知らない単語が多すぎて断念したが、『ガザとは何か』を読んだ後、最初からすらすらと読めてしまった。
一気にとてつもない量の絶望と希望を受け取ってしまい、パンクしそう…
滔々と、パレスチナの人々の終わらない悲しみとわずかな希望を伝えられた。とても伝わった。
こんな状態の国で、祖国を取り戻すために希望を持って生きられる人の強さはとてつもないなと思ってしまう。
日本はやはり大国であり、パレスチナは距離もあるため、意識せずとも生きていけてしまうと思う。ただ、やはりこの問題を皆が理解し、いろんな立場から声をあげる人が増えることはまだまだ可能なのではないかと思った。
自分も誤解していた部分が多 -
Posted by ブクログ
怒りと困惑と悔しさで脳がバグりそう。これは読み切るのにかなりのエネルギーを要した。自分みたいな軟弱者には、途中でライトな本を挟まないと到底読み切ることができなかった。
ここに書かれていることは、パレスチナ人が国を追放されて以来受けてきた受難の歴史と現実である。(レバノン、ヨルダン川西岸地区、そしてガザ) 文字を追うごとに心が抉られ、セメントについた足跡みたいに深く食い込んだ。
しかしもっと情けないのは、ここまで感情を掻き乱して漸く関心を向けるようになった自分だ。日々のニュースでショックを受けていなかったわけではないけど、ショック以降の進展がなかったから。
3週間前に公開された映画『関心領域 -
Posted by ブクログ
ネタバレYouTubeにて「アラブ、祈りとしての文学」の著者がパレスチナを伝えているーーこの報せが、映像は(感情を揺さぶられすぎるために)見られない私にこの本を手に取らせた。
先日ネットニュース号外で拾い読んだばかりの、イスラエル側が「ハマスの拠点」と主張して攻撃した病院の名が、文章の中に載っていた。この本が書かれた時点では治療が、資源が払底しながらも行われていた場所だ。同名の病院でなければ、ここがいま爆撃され、襲撃され、侵入されている。
しかしその地獄は、パレスチナの人びとが1940年代から、残酷度をこれでもかというほど上塗りにされて受けさせられ続けているものだ。
ひと(いのち)を、想像の天秤におい -
Posted by ブクログ
ネタバレエッセイ、と括っていいのかわからないけれど。感覚的にはエッセイと学術本の間。辛かった、きつかった、それでも読ませる力があってあっという間に読んでしまった。順番は前後するが、『アラブ、祈りとしての文学』を次読もうと思う。
あまりにも知らないことが多すぎて、読めば読むほど、なぜこんなことが起きているのか?なぜこんなことを終わらせることができないのか?なぜ世界は沈黙しているのか?なぜ私は知らなかったのか?なぜ?という悲しみと怒りが溢れてきて、言葉を失う。
1948年、パレスチナに「ユダヤ国家」を掲げるイスラエルが建国された。その過程で、この地に住まっていたイスラーム教徒とキリスト教徒のパレスチナ