牛島定信のレビュー一覧

  • パーソナリティ障害とは何か

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    私たちは性格が病む時代に生きていることを勘定に入れて生活することがひょっとしたらより良く生きることにつながるのかな、と思いました。

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    2022年07月29日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    パーソナリティ障害の概要、現在の分類についての新書です。
    名称は似ていても、それぞれが独特の色を持っています。
    個性の延長に逸脱した障害があるように思えました。
    社会生活に支障がない程度の異常性は問題ないと思えば、多くの変人も安心できるであろう一冊。

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    2018年05月24日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    誰一人として同じ性格の人はいないし、それぞれの個性・傾向を持ち合わせている。精神科医の立場からその個性の度が過ぎた場合、障害として各分類に分け原因と対処についての解説。
    誰しも持ち合わせているその個性とそれが度が過ぎる場合というのは紙一重であり、気付かない内に周りも巻き込まれてしまう。
    『自己愛性パーソナリティ障害が発達してくる背景には、子供が自慢したり、高ぶったり、自惚れたりしたがる。自己愛的欲求の高まる時期(男根期)などに、母親がそれを支えて自己愛の満足体験をもたせことをせずに、子供をけなし、そしり、腐し、時には面罵さえする母子関係がある』(P128より引用)

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    2016年05月05日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    境界性パーソナリティ障害、反社会性パーソナリティ障害などがパーソナリティ障害としてよく耳目に触れますが、本書ではおよそ九つの「パーソナリティ傾向」とそれらが暴走したときの「パーソナリティ障害」を解説しています。

    まず、基本として踏まえておく概念から。

    __________

    個人は、もともと遺伝素質的基盤にもとづく性格傾向(強迫性、演技性、スキゾイド、サイクロイド)をもって生まれ、幼児期、青年期の生育環境を通過するなかで精神的栄養に浴し、いろいろな社会体験を得て、より社会化された人格を形成するという経過をたどるだろう。これが健康なパーソナリティである。ところが、幼児期から青年期にかけて、さ

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    2024年06月15日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    パーソナリティ障害は、もともと持っているパーソナリティが、子ども青年の頃の何らかの要因が引き金となって歪んでしまうことで起こるということが、わかりやすく説明されていた。

    この何らかの要因というのがやっかい。複雑に絡み合っていて簡単には解きほぐせない…

    主たる治療は、この絡み合っているものを根気よく解きほぐしていく地道な作業なのかな。

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    2022年03月10日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    フロイトに始まる精神分析の歴史、精神科医としての臨床経験、日本における研究、米国の診断統計マニュアル DSM-III などに基づいて、独自のパーソナリティ障害の独自分類を提案する。独自と言っても、それほど奇抜なものではなく、日本固有の事象も加味した DSM-III +α くらい。

    様々な症例で繰り返されるパターンは、年齢相応の生活を送っていた人が、(就職や結婚など)些細な社会的ストレスで均衡を崩し、神経質から精神病へと転落する姿だ。それは、ちょっとした完璧主義者であるとか、やや過剰気味な楽天家であるといった「パーソナリティ」が、「パーソナリティ障害」へと変化していく過程でもある。こうした症例

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    2016年06月09日
  • パーソナリティ障害とは何か

    購入済み

    良かった

    とても分かりやすくまとめられていて、読むのに苦労しませんでした。

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    2014年05月23日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    いろんなパーソナリティ障害があっておもしろいw
    こういう本を読んでいつも思うのは正常と異常は紙一重だってことだなあ。

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    2013年06月01日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    どんな性格も行き過ぎて生活に支障を来すレベルになればパーソナリティ障害と呼ばれるようになる、が、そういう性格を活かせる環境を選べば強みにもなり得るので、嫌なことを無理してやって頭壊すのではなく、自分の性格を理解して無理なくやっていける環境を選んでいくといいよ、というかんじ

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    2013年03月26日
  • 境界性パーソナリティ障害の人の気持ちがわかる本

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    ネタバレ

    「見捨てられ不安」。
    新しい治療法「大人の部分にアプローチする」は面白かった。
    イラストや図表付きでややこしい病気をわかりやすく説明してあってよかった。

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    2012年11月12日
  • 境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本

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    大変に読みやすく、かつ、コンパクトで要を得た内容。
    うんうん、とうなずくことしきりでした。
    結論は、本人に誠実に接するとともに、関わる人全員で力を合わせること。チームワークの大切さを確認できました。とかく人は自分だけはいい人になりたがりますが、この病気にはそれは逆効果です。
    さらにこの病気については、深めていきたい。

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    2012年04月09日
  • 境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本

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    ネタバレ

    境界性パーソナリティ障害とはどういう障害なのか、対処法、疑問、病院について、治療法などについて、わかりやすくまとまっています。イラストも多く、境界性パーソナリティ障害(境界性人格障害、境界例)についてあまりよくわからず、初めて知りたい方にオススメです。

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    2012年03月26日
  • 境界性パーソナリティ障害の人の気持ちがわかる本

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    筆者は境界性パーソナリティ障害(BPD)は病気ではなく
    いわば「思春期挫折症候群」のようなものだ、と考えている。
    その上で、健康な「おとな」の部分に焦点を当て、振り回されないように
    アプローチしていくことが、回復に至るには大切だとしている。
    本書では、BPDの特徴を見捨てられ不安と同一性のなさに絞って解説している。
    そして、家族・医師がどのように対応すべきなのかということについて
    後半では論じている。
    高機能のBPDの人だと少し的外れになってしまいそうな記述も見られたが
    概ねBPDの人の心理をつかむには分かりやすく、的確な内容だったと思う。
    当事者からすると、読みながら、「やっぱりわたしは迷惑

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    2011年12月29日
  • 境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本

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    境界性パーソナリティ障害(ボーダーライン)についてが、よくまとまっている本。

    図が多く、イメージをしやすい。文章のみの本の方が内容は濃いが、全体のイメージをつかむのであれば、このように絵本に毛が生えたような本の方が全体像を把握するにはよいような気がする。

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    2011年07月17日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    数年前、抑うつ状態が悪化しパーソナリティ障害の疑いが出始めた頃に購入。
    私の場合は境界性パーソナリティに似た症状(人への依存、親離れの失敗)があったため、何か改善の手立てが無いかと思い本書の『境界性パーソナリティ障害』と『最終章 パーソナリティ障害の人に寄り添う』の項を中心に読んでみました。

    タイトル通り「パーソナリティ障害とは何か」が多くの例や著者の見解を用いて説明されている本であり、具体的な解決策を知りたい方には不向きかもしれません。(パーソナリティ障害自体がまだ詳しく解明されているものではない、ということも原因かと思いました)

    また、掲載されている症状やその寛解の例が、比較的重度の場

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    2023年05月16日
  • パーソナリティ障害とは何か

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    何故かよく出会うのは、自己愛性パーソナリティーの人。何故よく出会うのかが知りたくて、そもそも何なのか知りたくて読んだ本。ちょっとわかんなかった。

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    2022年02月23日
  • 境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本

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    借りたもの。
    境界とは、神経症と統合失調症の間、不安定な症状を指しているようだ。
    「自己イメージが不安定」な傾向があるらしく、例として挙げられている行動は、自分と他人の境界、その区別・線引が未分化な状態であるように見える。
    社会・対人関係に関わる障害であるため、個人精神療法に頼らないことを喚起する。
    家族や社会との関わり方や少しでも良い方向に向かうための接し方の例も掲載。
    気張らず、理解する布石として良い本。

    私は専門家ではないし、ここに書かれていることを鵜呑みに実践して上手く事が運ぶとは思わない。短絡的に考えれば、「そんないちいち気を使っていられない!」という意見が出てくるだろう。
    診療中

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    2016年07月05日
  • 境界性パーソナリティ障害の人の気持ちがわかる本

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    トラブルの根源にあるのは見捨てられるかもしれないという不安。寂しさはイライラする衝動となり怒りとなり、時には自傷行動に発展していく。さまざまな合併症を併発していることも多く症状に惑わされることなくバックグラウンドをしっかり見抜く適切な視点が肝要。後半では、発症事例を通し、問題行動で周囲を振り回す人のなぜを解明しながら、家族、職場ではどのように周囲の人間が向き合っていくべきなのかを示している。

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    2014年09月19日
  • 境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本

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    この病気についての解説だけでなく、まるまる1章を割いて
    治療法について詳しく書いていたのがよかった。
    個人精神療法だけが全てではないし
    むしろ適応外の人もいるということが、今回いちばんの収穫だったかな。
    イラストも多く、専門用語を使わないように工夫されているので
    初学者でも簡単に読めるし、時間もかからない。
    それでも、中身はけっこう充実していたのではないかなと思う。

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    2012年03月28日