あらすじ
片時も離れたくない恋人だったのに、鬼のような形相でどなりまくる。単なる友人なのに、夜中までつきあわせ、翌日には一転して罵倒する……。本書では、不安定な気持ちや言動のもとにある、相手に見捨てられるかもしれないという「見捨てられ不安」をはじめ、あやふやな自己イメージ、その背景にあるもの、医師への信頼と不信にゆらぐ感情の動きなど、「心」のメカニズムをイラスト図解。回復への道のりを導く書。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。
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Posted by ブクログ
「見捨てられ不安」。
新しい治療法「大人の部分にアプローチする」は面白かった。
イラストや図表付きでややこしい病気をわかりやすく説明してあってよかった。
Posted by ブクログ
筆者は境界性パーソナリティ障害(BPD)は病気ではなく
いわば「思春期挫折症候群」のようなものだ、と考えている。
その上で、健康な「おとな」の部分に焦点を当て、振り回されないように
アプローチしていくことが、回復に至るには大切だとしている。
本書では、BPDの特徴を見捨てられ不安と同一性のなさに絞って解説している。
そして、家族・医師がどのように対応すべきなのかということについて
後半では論じている。
高機能のBPDの人だと少し的外れになってしまいそうな記述も見られたが
概ねBPDの人の心理をつかむには分かりやすく、的確な内容だったと思う。
当事者からすると、読みながら、「やっぱりわたしは迷惑な存在なんだ」
「結局、人はひとりなら、生きていてもさみしいばかり。死にたい」などと
考えてしまって、少しくるしかった。