【感想・ネタバレ】境界性パーソナリティ障害の人の気持ちがわかる本のレビュー

あらすじ

片時も離れたくない恋人だったのに、鬼のような形相でどなりまくる。単なる友人なのに、夜中までつきあわせ、翌日には一転して罵倒する……。本書では、不安定な気持ちや言動のもとにある、相手に見捨てられるかもしれないという「見捨てられ不安」をはじめ、あやふやな自己イメージ、その背景にあるもの、医師への信頼と不信にゆらぐ感情の動きなど、「心」のメカニズムをイラスト図解。回復への道のりを導く書。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

ネタバレ

「見捨てられ不安」。
新しい治療法「大人の部分にアプローチする」は面白かった。
イラストや図表付きでややこしい病気をわかりやすく説明してあってよかった。

0
2012年11月12日

Posted by ブクログ

筆者は境界性パーソナリティ障害(BPD)は病気ではなく
いわば「思春期挫折症候群」のようなものだ、と考えている。
その上で、健康な「おとな」の部分に焦点を当て、振り回されないように
アプローチしていくことが、回復に至るには大切だとしている。
本書では、BPDの特徴を見捨てられ不安と同一性のなさに絞って解説している。
そして、家族・医師がどのように対応すべきなのかということについて
後半では論じている。
高機能のBPDの人だと少し的外れになってしまいそうな記述も見られたが
概ねBPDの人の心理をつかむには分かりやすく、的確な内容だったと思う。
当事者からすると、読みながら、「やっぱりわたしは迷惑な存在なんだ」
「結局、人はひとりなら、生きていてもさみしいばかり。死にたい」などと
考えてしまって、少しくるしかった。

0
2011年12月29日

Posted by ブクログ

トラブルの根源にあるのは見捨てられるかもしれないという不安。寂しさはイライラする衝動となり怒りとなり、時には自傷行動に発展していく。さまざまな合併症を併発していることも多く症状に惑わされることなくバックグラウンドをしっかり見抜く適切な視点が肝要。後半では、発症事例を通し、問題行動で周囲を振り回す人のなぜを解明しながら、家族、職場ではどのように周囲の人間が向き合っていくべきなのかを示している。

0
2014年09月19日

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