小原周子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ読み出したら止まらなくなった
スイスイ読めるが登場する人間関係は重い
主人公の周囲の人が一見正論で絶妙に他人事な言い方をしたり、主人公の歪みが魅力的な物語だった
主人公が抱えるコンプレックスや家業を手伝わない妹への苛立ちに強く共感した
主人公も妹も自身の幸福ではなく人の不幸や固定概念(嫁なら挨拶に行くべきとか、縁を切るなら結婚せねばならないとか)に囚われている滑稽さがなんともいえなかった
利己的になりきれない人間の弱さがリアルに感じた
面白かった
10代の事件の時点で主人公のことを家族もしくは保健室の先生もしくは産婦人科で継続的に看てほしかった -
Posted by ブクログ
ただ今夫の介護中ですまったくその通りリハビリ病棟から退院して来て家の中でできない事が多く何でこんな状態で退院できたのと言っていた私
ほんと介護は大変だと息子に言ったら母さんがやるのが当たり前と言われたとこ、ただ介護の大変さをたまに来て聞いてくれるだけでよかったのにガツンと言われて泣いてしまった私
昨日出来なかったことが今日できてよかったねて喜んでも又明日になったらできなかったり明日のことで心配になるまさか親よりも先に50代の夫の介護するとは夢にも思わなかった
また頑固親父だし子供もよりつかないよ
彼自身も訪問リハビリと日常生活でがんばってるけどまだかな?介護も慣れだとなんとかなるさてとおもわな -
Posted by ブクログ
リハビリ病棟で働くナース大八木新菜が主人公
「絶対歩けるようにしてください」など患者の病態を省みず、自分たちの勝手な希望だけ押し付けていく患者の家族たち。それもひと家族だけでなく次から次へと…
え?!この家族のエピソードここで終わり?!というケースもいくつかあったけど、それがまたリアルを感じました
作者は現役の看護師さんということで、きっとこういう家族をたくさん見てきたんだろうなと思う
新菜が年齢のわりに子どもっぽいところがあり、患者に直接的に物を言いすぎるところがあるなと思った
それでも毎日患者のために奮闘し続けて、本当にスゴイ!!趣味のエアロビで発散してくれ~!新菜を応援したくなる小説でし