あらすじ
桑原ひまりは新宿のネットカフェで寝泊まりしながら派遣ナースとして働いている。患者の自宅まで赴き、泊まり込みで介護をするのが仕事だった。家族が旅行をしたり外出して羽を伸ばす間の留守番しながらの介護では、ミュージシャン志望で恋人の宗一を派遣先に呼んで、二人で好き勝手に過ごしたりしている。ある日、宗一にだまされて借金の保証人にされていたひまりは、彼が逃げたため、借金取りに追い詰められることになる。
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Posted by ブクログ
決して道徳的ではない終わり方をしているが、私はこの終わり方、好きである。なによりひまりらしい。
ひまりは自分に正直に生きている。なんとなく看護師になったという仕事への動機も、お金のためにしか介護をしたくないという想いも。全てひまりらしかった。ひまりに感情移入した頃に、事件が重なって行くので、うまくできてんなーとか思いながら読みましたw面白かった!!!
Posted by ブクログ
派遣で介護をするナース桑原ひまりの物語。
介護シーンはすごくリアルだと思ったら、作家さんは元ナースの方。現場の雰囲気や家族とのやり取りで思うところがこの本に詰め込まれているのだと思う。
ラストは他の方も書かれているが「?」のところがあるが、物語を終わらせるにはよかったのかもしれないと思います。
介護する方の気持ちがわかる一冊だと思います。ひまりのような人だけではないでしょうが、こんな気持ちでないと務まらない現場なのかもしれません。
Posted by ブクログ
主人公のひまりはネットカフェで寝泊まりしながら派遣ナースとして働く女性。こんな雇用の形も増えていくのかなぁ‥ラストはなんでそうなるの??って思わず口から出ちゃったけど、ある意味ひまりだからなぁ〜と変に納得しました。
Posted by ブクログ
何でやねん!と思うけど、ひまりらしい最後。
基本的に逃げがちな人だから。
文句も不満もあるのに何も言えない、悪者になれないところとか。
訪問看護はこれから求められるものかもしれない。誰かの逃げ場としてだけではなくなるといい。
Posted by ブクログ
看護師、ネカフェ暮らし、28歳。
介護料金1日8万円?
ネット経由で依頼を受けて、患者の自宅に泊まり込んで介護する彼女、なぜこんな生活になったのか?なぜ抜け出せないのか?
よくある介護の世界かと思いきや、甘さを排した生への固執と醜さを描き、現代が抱える家族の崩壊がすぐそこに・・・
明日、家族の誰か介護が必要になったら、あなたはどうしますか?
Posted by ブクログ
ひまりと利用者・家族との会話、利用者の家族背景の多様さはリアリティがあって面白いんだけど、エンディングが残念。ひまりにも可哀想な所もあるけれど、後味が悪い。