望月拓海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幼い頃の事故のせいで、毎年1度記憶を失う女性(尾崎千鳥)。ある日、目の前に現れた男性に賭けを持ちかけられる。それは、以前に会ったことのあるこの男性と「どこで出会い」「どういう関係」かを言い当てることができなければ、男性と交際するというものだった……という内容のお話。
記憶喪失系のお話は世の中に数知れず。
有名な『博士の愛した数式』と記憶喪失の扱いは似ていますが、こちらは恋愛が主軸になっています。
あまり恋愛ものは読まないのですが、引き込まれるように4時間ほどで読破しました。
どんでん返しがやや強引ではあるものの、あとから「そうだったかー!」と思うような伏線がしっかり張られていて楽しかったです -
Posted by ブクログ
20歳の時に起きた両親の交通事故事故直後の記憶に毎年戻ってしまう女性の恋愛ミステリ
尾崎千鳥の前に現れた天津真人に賭けを持ちかけられる
「一ヶ月デートして僕の正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」
何故か他の人には話していない秘密を知り、なくした腕時計の場所を知る男の提案に乗ってしまう千鳥
何度かデートを重ねるうちに彼に惹かれていく千鳥
もしかしたら、記憶をなくしている間に会った人では?と思うが、過去2回の記憶喪失の際につけていた日記は自分で処分してしまったらしく、知人や主治医に聞いても千鳥からそんな男の話を聞いたことはないという
果たして天津真人の正体とは?
何という -
Posted by ブクログ
怖いままでも生きていく方法 - 望月拓海「毎年、記憶を失う彼女の救いかた」 ★★★★☆
「すべてがFになる」の森博嗣さんを生んだメフィスト賞の54回受賞作。大変良かっです。プロットや仕掛けは満点です!今ひとつ読ませる力が足りないかなぁという所もあったので、そのへんは是非映像化してほしいですね。広瀬すずさんでお願いします。
「メメント」に代表されるように数分しか記憶が持たないという作品はあるけど、1年に1度記憶がリセットされるは珍しいな。二人の未来に幸あれ!
自分がこんな記憶障害になったら生きていけないなー。
#引用
・「人のため」と「自分が楽しい」はモチベーションがぜんぜん違う
・使命は我慢