望月拓海のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
幼い頃の事故のせいで、毎年1度記憶を失う女性(尾崎千鳥)。ある日、目の前に現れた男性に賭けを持ちかけられる。それは、以前に会ったことのあるこの男性と「どこで出会い」「どういう関係」かを言い当てることができなければ、男性と交際するというものだった……という内容のお話。
記憶喪失系のお話は世の中に数知れず。
有名な『博士の愛した数式』と記憶喪失の扱いは似ていますが、こちらは恋愛が主軸になっています。
あまり恋愛ものは読まないのですが、引き込まれるように4時間ほどで読破しました。
どんでん返しがやや強引ではあるものの、あとから「そうだったかー!」と思うような伏線がしっかり張られていて楽しかったです。
昔TVの特集で7秒しか記憶が保てない女性について見たことがあるのですが、記憶って不思議ですよね。
我々が普段、何気なく暮らしている隣にも、こういった記憶障害の人たちがいるんだと考えさせられました(何故この小説でそれを思うのかは謎)。
追記:ネタバレありスクロール注意!!
尾崎千鳥を「ミスなんちゃらのグランプリ」にしたことで、逆に「作り物感」が増しているような気がしました。結局、恋愛は顔なんかい、と突っ込みたくなるような。これは僻みですかね(笑) いや、確かに彼にとっては千鳥ちゃんは違う意味で大切な存在なんですけど、なんだかお互いに縋りつくのが愛だよ、って展開が、うっ重たい! となってしまうようなお話でした。手放しで感動の恋愛! とは言い難いような。私だけですかね……? -
Posted by ブクログ
20歳の時に起きた両親の交通事故事故直後の記憶に毎年戻ってしまう女性の恋愛ミステリ
尾崎千鳥の前に現れた天津真人に賭けを持ちかけられる
「一ヶ月デートして僕の正体がわかったら君の勝ち。わからなかったらぼくの勝ち」
何故か他の人には話していない秘密を知り、なくした腕時計の場所を知る男の提案に乗ってしまう千鳥
何度かデートを重ねるうちに彼に惹かれていく千鳥
もしかしたら、記憶をなくしている間に会った人では?と思うが、過去2回の記憶喪失の際につけていた日記は自分で処分してしまったらしく、知人や主治医に聞いても千鳥からそんな男の話を聞いたことはないという
果たして天津真人の正体とは?
何というか、記憶がリセットされる系の恋愛ドラマはありがちすぎない?
まぁ、若干のミステリ要素はあるので他のとは差別化出来るのかも知れないけどさ
どうやらメフィスト賞らしい
まぁ、こんなミステリもありだよねとは思う
途中の違和感というか、引っかかる描写の事情が最後のところで明らかになる部分は、天津真人の愛というか人間の記憶の不思議さに感動しないでもない
あと、静岡を舞台にしていてデートの詳細を実際の地名や施設、店名で描写されていて、静岡の観光小説にも思える
ステマかとも思える程の説明的な部分はどうもいただけないけど、地元民からしてみたら嬉しいのでしょうねぇ -
Posted by ブクログ
怖いままでも生きていく方法 - 望月拓海「毎年、記憶を失う彼女の救いかた」 ★★★★☆
「すべてがFになる」の森博嗣さんを生んだメフィスト賞の54回受賞作。大変良かっです。プロットや仕掛けは満点です!今ひとつ読ませる力が足りないかなぁという所もあったので、そのへんは是非映像化してほしいですね。広瀬すずさんでお願いします。
「メメント」に代表されるように数分しか記憶が持たないという作品はあるけど、1年に1度記憶がリセットされるは珍しいな。二人の未来に幸あれ!
自分がこんな記憶障害になったら生きていけないなー。
#引用
・「人のため」と「自分が楽しい」はモチベーションがぜんぜん違う
・使命は我慢の上に成り立つ。使命感で働くと気を張った状態が続きやすい。その先に充実感を得られるとは思うけど、できれば過程も楽しいほうがいい。
・誰でも生きているだけで他人に迷惑をかける。そんなことは気にしないでいい。
・見返りを求めるなんて愛じゃない
・怖さはなくならないけど、大切な人がそばにいたら怖いままでも生きていける