鈴木鎮一のレビュー一覧

  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    愛を感じる教育論だった。
    あとがきに以下のように書いてある。

    この地上に生まれるすべての子どもが、みんなよい人間に、しあわせなひとに、好ましい能力のひとになるように−という祈りの心がいっぱいで、今日のわたしは生きております。すべてのこどもは、ことごとくその可能性をもって生まれていることを知ったからです。

    自分もこのように謙虚な気持ちで子育てしよう、無限の可能性を持つ子どもを、育て損ねることのないように努力しよう、と襟を正された。

    筆者は最近の教育は教える方ばかりをやって、育てることをしていない、という。テストは子供に順位をつけるためのものではなく、どれだけみんながわかったか・わからなかっ

    0
    2025年01月23日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    これまで、スズキメソードについてほとんど知りませんでしたが、この本を読んで行間から溢れ出る鈴木鎮一先生の素晴らしいお人柄にとても惹かれました。

    すぐやること、休まずゆっくり続けていくことの大切さを思い出させてくれる本。
    はっとさせられる言葉がたくさん詰まった素敵な本です。

    「私の心に響いた文章ベスト3」は…

    「能力が身につく手続きには時間がかかる。(中略)もうだめだとあきらめてしまうとせっかく育ち始めていた能力も外に現れずにしぼんでしまう。そこを忍耐強く繰り返す。そうすれば立派に育ってくる。」

    「いつの場合でも優れたものを感じる営みは相手によるのではない。それは自分自身のうちに感じ取る

    0
    2019年11月20日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    自分の子どもに才能教育を受けさせるかどうかは別として、
    読んでいて、その考え方には背筋がピンと伸びる。

    才能というものは、生まれつきあるものではなく、
    その育った環境によって育まれるものである、という考え方。

    それは、希望が持てるという意味で優しいようでもあるし、
    自分の努力次第という意味では厳しいことでもある。

    論理的、ではないという批判も目にしたが、
    そもそも人を育てることが論理的に出来るのであれば、
    苦労しないのではないか、と思う。

    自分の子どもには才能がない、などと、
    型にはめない、ということが大事なのだろうと思う。

    [more]
    (目次)
    ●能力は育てるものだ
    ●耕児君とわ

    0
    2018年10月12日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    幼稚園以来の幼馴染みが、アメリカの日本人幼稚園で先生をしている。
    ひょんなことから幼児教育に興味を持ち、一時帰国した友人に話を聞くと、いろんな本を貸してくれた。
    その中の一冊がこれだ。

    私の友人たちは、「ヨコミネ式」という幼児教育法を取り入れた幼稚園に子どもたちを通わせているが、
    確かに、子どもたちは読み書きも運動もよくでき、自信をもってすくすく育っている。

    この著者、「鈴木メソッド」というヴァイオリンによる幼児教育法を提唱した鈴木鎮一さんの考え方も、
    おそらく共通したところがあると思うが、それに加えて、音楽という芸術の持つ力もすごいと思った。

    つまり、才能とは生まれつきではなくて、育て

    0
    2010年09月14日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    この英才教育は人に競り勝つためのものとは違います
    「もし、世界の国々が自分の国々の幼い子供たちをほんとうによい人間に育て上げることに全力を注ぐならば、たぶん、地上から戦争はなくなるでしょう」
    という鈴木氏の言葉にあるように、もっと深い宗教的な念いを感じさせられる内容です。
    読みながら念いを実践に変えていくその生き方に感動しました。

    多分ただの英才教育のノウハウだけならここまで広く世界に広まることはなかったのでしょう

    愛に生きる、と言う題名がぴったりの名著です

    0
    2010年07月04日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    この本を初めて読んだのはもう10年位前になるだろうか。
     きっかけはエレファント・ラブというラップグループだった。渋谷のクアトロに忌野清志郎のライブを観に行ったのだが、そのときにジョイントで出演していたのがこのエレファント・ラブであった。ほとんどラップは聴いたことがないのだが、なかなか面白いもんだなぁと思った。そして、帰りにアンケートを出したのだが、それから彼らの「エララブ通信」なる会報のようなものが隔月くらいで届くようになった。
     その会報の中で、あるときこの鈴木 鎮一氏の著書『愛に生きる―才能は生まれつきではない』が紹介されていた。エレファント・ラブとこの本のタイトルの組み合わせは異質だっ

    0
    2010年05月13日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    1966年初版のこの本が読み継がれる理由。

    自己啓発はどうあるべきか。
    原点が垣間見えます。

    おすすめです!

    0
    2010年02月17日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    才能は生まれつきではない。たゆまぬ努力の積み重ね。
    幼児が500回で出来たことは、大人でも5,000回繰り返すと出来るようになる。
    著者の鈴木さんはバイオリン指導を通じて「才能は生まれつきではない」を教えているけど、全てのことに対して当てはまると思う。
    私は30歳にしてこれこそ一生をかけてやっていきたい仕事だ! というものを見つけたけれど、そんな私にとってとても力強い言葉になった。
    ひたすらに自分を磨き、「その道のプロ」になるぞ! と、熱く思える本。

    現在4歳になる娘への接し方や、何かを習わせる時の親としての注意点への参考にもなります。
    バイオリンを習わせたい……(影響を受けやすいヒト)。

    0
    2009年10月04日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    スズキメソードの創始者である鈴木鎮一先生の著書です。この本自体1966年に第一刷発行とある程歴史のある物。内容を読んでまた驚き。私の親が子供だった頃既にこんなすばらしい幼児教育、ヴァイオリンを使った英才教育をしていたなんて!!鈴木鎮一先生のお人柄がこの本で伝わってきますし、私が音楽音痴なだけ余計に「音楽は高い感覚・美しい心をはぐくむ」「どの子も育つ育て方ひとつ」など、私の心に響きました。

    0
    2009年10月04日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    本物の人間教育としての音楽教育について、深い情熱に基づき書かれており大変感銘を受けた。

    最上の環境において育てることが大事、天才という生まれつきの才能はない、どの子も育つ、育て方ひとつ

    という言葉に、才能のなさを嘆くおのれの小ささを恥じいった。最上の環境をどこまで作れるかは自信がないけれど自分のベストを尽くそう。

    0
    2022年03月02日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    1966年初版だからか、今は都市伝説とされており事実かどうか定かでない「オオカミ少女」のカマラとアマラの話を実在のものとして信じて書いている部分もあり、作者の専門外の部分は慎重に読む必要がある。書になっているからと言って鵜呑みにはできない。

    「やるべきだと思いながら、ただちにスタートしない」ことが自分の成長の妨げになっている。

    『観客席で両手を失う』という節にとても共感した。
    本当に感動するものを見た時、沸き立って体が動くというより脳内で沸き立って四肢は全く動かなくなるという感覚になる。

    0
    2021年10月21日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    「りっぱになっていく原則は,身につけた力をぎりぎりの高さまで築き上げていくこと」

    バイオリンの鈴木メソッドで知られる鈴木鎮一さんの本を読んだ。同じ曲を何度も聞かせ,繰り返し練習する意味がわかった。世界最高峰の演奏を繰り返し聴くことで,その曲の持つ精神的な高みにまで,自分の演奏を高めるためだった。バスケットボールを学習しながら,NBAのプレーを見せたことがある。今まで説明してもピンとこなかった子ども達もプレーのイメージをつかむことができた。本物にふれることはいい。暗中模索よりも遠くに灯りが見えた方がいい。

    0
    2019年01月03日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    鈴木鎮一 「 愛に生きる 」音楽教育家の能力開発論

    「一に人物、二に技量」その道にすぐれるためには 人間として、すぐれた人でなければならない

    能力開発(新しい能力をつくる)プロセス
    *繰り返しを繰り返す→知識が身につく→能力になる
    *質の向上を目指す=もっと立派に

    能力について
    *生まれつきの才能はない→才能は育てるもの
    *能力は自分でつくるもの→繰り返しを繰り返すこと→急ぐな休むな
    *能力は 外部の環境条件に 順応して 内部に育つもの
    *勘も育てるもの→ 勘とは 合理的な経験を土台に、瞬間的に働く確実性〜訓練なくして勘は育たない

    すぐれたものを感じとる能力
    *相手によるのではなく、自

    0
    2018年03月29日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    ヴァイオリニストであり、スズキ・メソードの創始者でもある鈴木鎮一が、その教育法を確立していく過程を自ら振り返った1966年、37歳時の著作。
    鈴木氏は、世界的には音楽教育家および教育学の理論家として著名で、音楽を通じて心豊かな人間を育てることを目的とする教育理論は、日本よりも欧米、特に米国で高く評価されているという。
    鈴木氏は、30数年の体験を振り返って、「人間の能力は生まれつきではない。生まれた子は、大自然によって与えられた、生きようとする生命の働きのままに、おかれた環境のなかで、その環境に適応して、それぞれの能力を身につけていくのだ」と言い、「能力は育てるものだ。能力が能力を生む。能力は生

    0
    2016年01月11日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    教育関係者必読の一冊。能力は作るもの。完全なブランクスレート説に立つわけではないが,実際の生活や教育においては後天的な経験によって結果が変わるという説は親和性が高い。また,教えるを強調せず育つ部分に注目するアプローチも価値がある。構成主義的観点から考えても教育という営みに「育つ」要素は不可欠だ。
    再読すべき本だな。

    0
    2015年03月04日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    『生まれつきではなく、環境によって子供たちがその能力を身につけて育っている。』
    才能ではなくて、育つ環境がどれだけ大事かを痛感します。

    0
    2011年06月30日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    これを読んで俄然やる気がでてきた。いつまで続くか分からないがその都度読むべき本であろう。よっしゃー!!!

    0
    2010年12月13日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    [ 内容 ]
    音楽は高い感覚・美しい心をはぐくむ。
    そして、だれでもが、音楽を通して、生の喜びを感じ、あたたかい人間性を養うことができるようになる……。
    どの子も育つ育て方ひとつ――をモットーとした著者独特のヴァイオリンによる才能教育は、江藤俊哉・豊田耕児・志田とみ子・小林健次など多くの名ヴァイオリニストを生み出した。
    そして、著者が指導した幼い子どもたちの高度な演奏は、カザルスやグルミュオらの巨匠を驚嘆させ、全世界の注目を集めている。
    本書は、その貴重な著者30年の実践の記録を公開し、愛を基調とした教育を提唱する感動の名著。

    [ 目次 ]


    [ POP ]


    [ おすすめ度 ]

    ☆☆

    0
    2010年11月23日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    人間に能力がある、才能は生まれつきではなく、作り出すもの、という著者の教育理念には共感できるものがある。芸術家の文章は今まで馴染みがなかったので、新鮮。美しさに対する感性というものも大事にしていきたい。

    0
    2010年01月24日
  • 愛に生きる

    Posted by ブクログ

    才能は、生まれつきではない・・・。読んで、育てるって責任重いなあ・・って感じた。きっといろんな人が、考えは理解したけど、むずかしいなあって感じただろうなあ。だからこそ、メソッドが生まれる。それぞれのエピソードは、ちょい自慢ちっくだけど、感心した。やっぱり好きなことをする、一生懸命する、目の前の人に一生懸命やってみる、が大事だと思う。

    0
    2009年10月04日